『ココ・シャネルの言葉』を読んでいます

山口路子著『ココ・シャネルの言葉』という本を読んでいます。

かの有名なファッションブランドを立ち上げた女性実業家・シャネルの名言に、著者の簡潔で明瞭な解説を加えた名言集です。

この本、私はよく駅構内の書店などで店頭で面出しで売られているところを見かけていました。
オードリー・ヘップバーンの名言集と並んで。

書店の面出しの顔ぶれは入れ替わりが激しい印象があるのですが、シャネルとヘップバーンの名言集はずいぶん前から並んでいたように思います。よく売れるのかな?

手元にある書籍の奥付を見ると、
2017年10月15日第1版発行
2020年10月20日第23版発行
とあるので、やはり売れているんですね。
23版ってすごい!

街中の本屋さんより面積の小さな駅構内の書店や、駅直結のショッピングモールの中のビジネス系や実用書が充実していて小説や漫画などの娯楽は新刊以外あまり置いていないタイプの書店で見かけることが多かったので、名言集というのは実用書的な側面があったりするのかな、なんて思いながら購入しました。

そのときに一緒にいたアニメオタクの友人が「ぷりむってフィクションだけじゃなくこういうのも買うの? 守備範囲広いなぁ」と言っていたので、やはり書店にきたら小説コーナーか漫画コーナーに直行、という人にはあまり訴求力はない本なのかも。

さて名言集の中身ですが、わ~ステキ! 抜粋してご紹介したい! と思う名言と解説がたくさん詰まっていました。
私もなかなか気が強いので共感できるところもすごく多いです。

シャネルさん、本当にカッコよくてチャーミング。
そして「嫌い」の主張がものすごく強い!

好きと嫌いは表裏一体なのだ、と改めて思い知らされる一冊でした。
何かを好きになる気持ちが強い人ほど、別の何かを嫌いになる気持ちも強い。それがシャネルの一生を通してすごくよくわかります。

一冊を通して読むと、やはりシャネルも人間なので、一貫性のない部分も見え隠れするんですが、それがまたいい。

人間って本来あまり一貫性のない生き物だと思うんですよね。
フィクションのキャラクターはわかりやすい一貫性を持って描かれていることが多いんですが、私は最近「一貫性があるときもあり、ないときもある」くらいの人物のほうがリアリティがあるように感じるようになりまして。

『ココ・シャネルの言葉』は強い女性が好きな方にぜひおすすめしたい一冊です。

本文がスペースの多いレイアウトなので読みやすいですし、よく駅中の書店で見かけるので入手も簡単だと思います。

見かけたら是非お手に取ってみてください。
読むのが早い人や通勤時間が長い人なら、多分片道で読めますよ。

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