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『RANGE』#27

最新研究で読み解く不確実性の高い現代で成功する方法

著者:デイビッド・エプスタイン
発行所:日経BP
発行日:2020/03/30 初版第1刷

【ポイント】
1.科学のメガネで世界を見る

「経験なしで学ぶ」こと、言い換えると、新しいアイデア同士を結びつけ、領域を超えて考えることができる概念的な論理能力が、「意地悪な」世界で求められている。

フェルミ推定を学ぶことは科学のメガネの使い方を知ること。
幅広く学び、考えることで、抽象度も上がり応用が効くようにもなる。

2.別の領域からの事例を増やす

何らかの目的を達成するために大きな力が必要だが、その大きな力をかけることができない場合、さまざまな方向から同時に力をかけても、同じ効果をもたらす可能性がある。

一つの領域から課題を見るより、異なる領域から見たほうが解決しやすくなるらしい。
クライアントが見ている現実に、異なる視点を入れてあげるのがコーチの役目。

3.安くてシンプルな技術を、これまで誰も考えなかったような方法で使う

「水平思考」:情報を別の文脈に置き換えてイメージし直すこと
「枯れた技術」:古くから存在し、よく理解され簡単に手に入り、専門的な知識も必要ない技術

一度経験したことは簡単にできる。
クライアントの過去の成功事例を現在の課題に上手く活用する道を探る。

【所感】
今回はコーチング視点で。
コーチは、すでに課題を解決するための十分なリソースと答えをクライアントが持っている前提で対峙します。
コーチが別の角度からの視点を与えることで、クライアントのリソースと化学反応を起こして課題解決に至る。
そのために、コーチはジャンルを問わず学び、業界を問わず人脈を広げて、知識の幅を広げておく必要がある。

分厚い本だけど事例が豊富なので、理解もしやすいし、ポイントだけ拾うならさほど時間もかからず読める本。
これからの時代に何をどう学ぶかという視点が得られる。



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