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『読書会入門』#51

他人と語り合えば、本が10倍血肉になる!

著者:山本多津也
発行所:幻冬舎
発行日:2019/09/25 初版

読書会コミュニティ「猫町倶楽部」を主宰する著者が、その立ち上げから、どのような読書会を開催しているのかなどを綴った本。
私は読書会なるものに参加したことはないが、知人から今度読書会をやろうと誘われたので、読書会ではどんなことをするのだろうかと手に取ってみた。

読書会には「課題本型」と「紹介型」の2種類がある。
「課題本型」は課題図書を事前に読み、参加者で感想などをシェアするモノ。
「紹介型」は参加者がそれぞれオススメの本を持ち寄って紹介するモノ。
上記に当てはめると、今度行われる読書会の本は決まっているので「課題本型」となる。

読書会の良いところは、読後の感想や気づきが自分だけのモノにとどまらず、自分にはなかった視点を得られることだろう。
本書の中で読書とは、著者と対話することを通して

読者に新しい視座と、さらに新たなる気づきへの糸口、良質な問いを与えます。

と書かれてある。
著者と対話をするだけにとどまらず、参加者同士で対話をすることで、この視座と気づき、そしてさらに良質な問いが生まれると思う。

本書では他にも、読書会の簡単な歴史や、遊びの場、居場所としての読書会についてや、なによりどんな思いや信念で著者が読書会に向き合っているのかが伺えて面白い1冊だった。

誘われた読書会に向けて課題本を読み、著者と対話をしながら、今の自分だからこその気づきを得たうえで、参加者との対話を楽しんでみようと思う。


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