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Kageori

いつもお世話になっております、ヨシダワタルです。

『拝啓、現場より。-2020年、秋。-』に伴う連載企画「 #ゲンバを記す 」を更新致します。

長い道のりでしたが、終盤に差し掛かってきました。

最後まで是非ご購読いただけたら幸いです。

それでは。


17. kageori(横浜)

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彼らとの出会いは、まさにコロナ禍真っ只中に揺れる2020年の9月頃。

ちょっとした目論みがあってJasonAndrewのVo.リョウセイがブッキングを務める「天国に一番近いライブハウス」と名高い横浜B.B.Streetへ打ち合わせに行った時でした。

彼らは以前BEOW WULFというバンドで活動をしていたのですが「(打ち合わせの日に)BEOW WULFというバンドがライブするんで、良かったらみてあげて下さい!」とリョウセイから事前に連絡を貰い、ならば是非とも拝見させて頂こうと、恐れながら拝見させて頂きました。

そこで楽屋に通されメンバーと挨拶を交わし、いざライブを拝見。


それがとんでもなく良くて刺さりに刺さったんですね。

特にその際に刺さったのがこの曲でした。

七夕の織姫と彦星を題材にしたナンバー。

ライブが始まる前に通された楽屋で、彼らと話している中、音楽性の話題になったときに出たAzami


Rocket of the Bulldogs

と言ったハードコアの中でも、いわゆる叙情系という括りに当てはまるバンドを好むと言った音楽趣向にしっかり寄り添った、叙情系ハードコアの匂い漂うアプローチに、歌モノでもありつつある絶妙な音楽性の具合が、とんでもなく心に刺さったのです。

そしてましてやBEOW WULFとしての活動は4人でやっていた。という事にも驚きを隠せませんでした。

僕がその初めて拝見させて頂いた時、実はBEOW WULFとして最後のライブであり、それ以降は現在のkageoriとして活動していくという、彼らにとっては分岐点の一夜であったのです。

そのためその日は現体制の3人でBEOW WULFとして"結彗船"をプレイしていたのですが、とても3人でプレイしている様には思えませんでした。

重厚感あるサウンド、そしてメンバーそれぞれにライブにおける「華」がある。


その日、その出会ってしまった感の興奮冷め止まぬ内に彼らにオムニバスのオファーをしました。


今回彼らが参加しているナンバーは"神風"というナンバーです。

和の雰囲気を漂わせながら、絶妙な疾走感で歌い上げる、今までにあった様でなかったナンバーです。ちょっとジブリっぽい感じが個人的にツボでもあります。

そして"神風"に"結彗船"が収録されているkageoriとしての初音源『君がいた夏を切り取る夏』を是非ともチェックして欲しいです。

サブスク用ジャケット


僕が彼らを更に評価している点は、その類稀なる表現力にあります。

"神風"に"結彗船"と、どちらも聞いてみるとどこかしっかりと「夏の匂い」を感じさせるんですね。

そして1つ映像にもなっている1曲がコチラ。

超大作、そして完璧なるショートムービー。


夏ってどこか焦燥感と希望が絶妙に入り交じる、独特な雰囲気を持った季節ではないかと僕は思います。

儚いからこそ、日本の夏は美しい。みたいな。

そんな夏における4曲4様の夏物語が閉じ込められた、kageori処女作にして大名盤なので、是非ともチェックしてみて下さい。


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ちなみにGt.Vo.の氏家ちゃんには #ゲンバヲキル の着用モデルもしてもらいました。

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最後までご購読頂きありがとうございました。

次はLaughing Hickの記事でお会いしましょう。


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ヨシダワタル



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