株式会社プランシパル │ コラム

プランシパルのコンパスは、新しい方向を指し始めた。「パラダイムシフト」の予感…変わるの…

株式会社プランシパル │ コラム

プランシパルのコンパスは、新しい方向を指し始めた。「パラダイムシフト」の予感…変わるのではない。変えるのだ。(株)プランシパルがお届けするビジネスに役立つコラム&セミナー集です。

マガジン

最近の記事

第5回 システム化基本構想の詳細:(3)実行計画の作成から報告書の最終化まで

前回は、テーマ設定した重点施策を詳細化するプロセスについてご説明しました。最終回である今回は、成果物である「システム化構想書」の最終章にあたる「実行計画の作成」について詳述します。 1 実行計画の作成 重点施策を詳述するにあたって目標としてきた「将来のあるべき姿」は、以下に大別できます。 ① 将来に向けて現在のシステム構造を変更する 例えば、現在稼働しているレガシー化している「クラサバ型」のシステムを「クラウド型」のシステムに入れ替え、グローバル経営の根幹に据える。近年の

    • 第4回 システム化基本構想の詳細:(2)重点施策の詳細化

      前回は、課題抽出、課題分析を経て、重点施策のテーマを優先順位付けするところまでご説明しました。今回は、テーマ設定した重点施策を詳細化するプロセスについて詳述します。 1. 構造 重点施策はまずテーマごとにいくつかの詳細施策に細分化します。さらに詳細施策は業務施策とシステム施策という2つの側面から作成していきます。 重点施策詳細化の構造   重点施策(テーマ) 詳細施策1 業務施策① システム施策①                  業務施策② システ

      • 第3回 システム化基本構想の詳細:(1)現状調査と課題分析/将来の方向性

        前回までシステム構想の意味合いと構成について説明しました。これから数回にわたりシステム化構想を策定するにあたっての具体的な作業内容とそのポイントについて説明します。 今回は第2回の項番4「現状調査(課題抽出)と課題分析」と項番5「将来の方向性」について詳しく説明します 1. 事前準備 現状調査を行う前に準備として以下の2点を行います。 ① お客様の業務理解と仮説の想定 これまでのお客様とのやりとりに加え、公開情報(ホームページや有価証券報告書など)や組織図、業務分掌規程、

        • 第2回システム化基本構想書の構成

          第1回ではシステム化基本構想の概略を説明しましたが、第2回はシステム化基本構想で作成する構想書の構成を説明します。 1. システム化基本構想の位置付けと目的 プロジェクト開始前に、主に経営者へのインタビューを通じて、プロジェクトの目的、現状抱えている経営課題、改革改善についてのスケジュール感などを伺い、システム化基本構想、システム化計画、システム導入、業務改革の目的を大まかに設定します。そしてそれらをどの様な時間軸で行うかの目安を記述します。 2. ゴールの設定 システムの

        第5回 システム化基本構想の詳細:(3)実行計画の作成から報告書の最終化まで

        マガジン

        • 経営の4つ目の資源-情報の活用について
          4本

        記事

          第1回 システム化基本構想とは

          ERPに代表される大規模な基幹システム刷新をお考えの企業の経営者の方々の中には、いきなりベンダ(コンサルティング会社やSIer)にシステム導入を依頼しようとする方がいらっしゃいます。 真に効果を得たいのであれば、そもそも何を達成したいのか、それはどうすれば得られるのかを明確にする必要があります。 そのためには以下の手順を踏むことが効果的です。 ①システム化基本構想 システム導入の結果、何を得るべきか、そのためには何をすべきかを決め て、ロードマップ(やるべきことの順番と期

          第1回 システム化基本構想とは

          投資対効果

           本コラムの最後は投資対効果です。 経営者が一番気になるのはここです。  ITに投資してどのような効果がいつ出るのかを説明できれば経営判断もできます。 それでは早速見ていきましょう。 効果  前のコラムでIT投資を会計上BS、PL、CFの3つの視点から評価しないと 正確な投資判断が得られないことを説明しました。では効果はどうでしょうか。 2つほど例をあげて説明しましょう。  IT化によってある業務の人員数を5人分削減できたとします。 “5人分相当の人件費の削減が効果と

          IT導入と会計処理

          今回は会計の話しです。 本コラムに何故会計のことを書こうかと思ったかと言うと、 つい最近私がコンサルティングを行っていたときのエピソードにさかのぼります。  当社はIT戦略やシステム化構想の策定を行うコンサルティング会社ですが、 とある製造業のコンサルティングを行っていたときのことです。 海外工場も含めた基幹システムの入替えが必要だった同社に対し、 私はERPを中心にした構想を作りました 。投資対効果を算出し、開発パートナーの選定が終わろうとしていたときに、 ある経営層の方

          法規制とIT

          法規制とIT  これから法規制の対応というテーマで話しを進めていきたいと思います。 経営層がITに対して知識や興味がなかったとしても、 経営のリスクという点においては必ず興味をもっているはずです。 だから経営者にITに関係するリスクをわかりやすく説明し、 理解してもらうことが肝要です。  ただし、“当社では情報漏えいの危険性があるので、 新しいルータを購入し、ネットワークセキュリティを強化しなければなりません。” などと言ってはだめです。 経営者の気持ちが動くのはIT技術

          経営者のITについての知見

           長年ITとコンサルティング業界にいて、多くの企業経営やシステムを見てきました。 非常に興味深いのは、企業は生き物なので皆それぞれ個性がある一方で、 ものすごく類似している面が多々あります。  ほとんど誤差でしかない業務の違いを大抵の経営者は“うちは特殊だから”と言います。 そして経営層がITを根本的に理解していないケースが多いのも類似点の一つです。  ここではITを理解してくれない経営層に対して、 どのように説得し、どのように理解してもらいながら、 IT経営を進めてき

          経営者のITについての知見