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自然にLGBTsが登場するエンタメがいい!

こんにちは! プリンセススクゥエアーの笠原です。

今日は、漫画を普通に読んでいたり、映画を普通に見ていたらLGBTs当事者がさらっと出てきて嬉しくなっちゃうことが続いたので、ぜひその作品をご紹介させてください!

赤ちゃん本部長

本部長が、ある日突然赤ちゃんになっちゃった! という面白い設定の漫画です。普通にギャグ漫画なのかな?と思っていたら、案外社会派。

しかも本部長と一緒に働いている部下のうちの一人が男性同士カップルで、普通に二人で子育てしていて、「パートナーさん本当にいい人でさ〜」と、パートナーが同性であることを知っても普通に周りの人が受け入れてくれているのです。すごい!

私はそこまでたどり着けていないのですが、三巻にはノンバイナリー(性別が男性でも女性でもないと感じる人のこと)の方も出てくるそうです。

普段働いている会社の中にも、言わないだけでいろんなセクシャリティ、ジェンダーの人が働いているのかも。そんな想像力をかきたててくれている漫画です。気楽に読めるので本当に広くいろんな人に読んで欲しいです……。



九龍ジェネリックロマンス

『週刊ヤングジャンプ』にて連載中のこの作品。連載が始まってしばらくは、普通に男女のラブロマンスがメインのミステリー作品だと思って読んでいたのです。

舞台は、九龍城砦(くーろんじょうさい)という架空の街。
ここで、「自分と全く同じ顔、同じ体の別の人物が暮らしていた」ということを知った主人公が、その謎を追っていくお話です。

でも、ある時から、メインでラブストーリーが展開していく二人以外に、蛇沼みゆきとグエンという男性二人のカップルの関係性がクローズアップされていくようになります。この二人の描写は若干BLっぽさを感じるのですが、一方で「添え物」ではなく、メインのカップル二人とほぼ同等くらいに大きな扱いをされているのが素晴らしい。

しかもこれが、女性向け漫画雑誌でもBL漫画雑誌でもなく、ヤングジャンプで連載しているっていうのが、時代の移り変わりを感じさせます。オンラインでも一部読めますので、ぜひ目を通してみてください!


シャンプー台の向こうに


元々、アラン・リックマンさんというハリーポッターでスネイプ先生役をやられていた俳優さんが好きだった頃に買った、この映画。久しぶりに見たら、「主人公の母親は実はバイセクシュアルで、主人公が幼い頃に女性と駆け落ちして出ていった」という描写があり、しかも主人公の母親とパートナー、主人公、そしてその父親の4人が、街の美容師コンテストを通じて家族の形を作り直していくお話だったんです!

LGBTs的な文脈で語られることのない作品だからすっかり忘れていたのですが、久しぶりにみていると、結構昔のエンタメ作品なのに普通に女×女カップルが出てくることに、「やっぱり洋画ってすごい」という想いを新たにしました。


“BL” “百合” “社会派”に押し込められない作品の良さ


これまでLGBTsが出てくる漫画といえば、まず思い浮かぶのが“BL” “百合”でした。
もちろんとてもいい“BL” “百合”もたくさんあって、それに生かされてきたという自覚はあります。“BL” “百合”の流行が若者の中に、LGBTs理解が広がる土壌になってきたという感触もあります。

でも、どうしても「フィクションだなあ」と感じてしまうようなものも少なくなくて。例えば百合作品ってどうしても学生同士の淡い恋心を描いたものが多いんですよね。BL作品だと、結構簡単に男性同士が結婚してしまったり、この作品世界には男性同性愛者しかいないのでは!?くらいにすぐに出てくる登場人物がくっついたり。

もしくは “社会派”エンタメの中で、厳しい当事者の状況が描かれることもありました。大抵当事者、死んじゃうんですよね……つらい……。差別や偏見を描いて、問題を世に問うのも、確かに必要なことです。でも、普通に生きて幸せになる当事者のドラマが見たいんですよ。

そういう意味で、今日紹介した三つの作品は、異性愛者も同性愛者も、性別に違和感のある人もない人も、子供がいるひともそうでない人も、普通に生きている世の中を描いている点で好感が持てます。

(とはいえ、どうしてもやはり、同性愛者キャラクターが多く、ほかのジェンダー、セクシャリティの方が出てくるものはまだまだ少ないのは気になりますね)

こんな作品がもっともっと、増えていくことを願いたいです!
緊急事態宣言の続く最中ですが、「おうち時間」に、是非見てみてくださいね♪



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