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【with コロナ】イタリアから日本に帰国する際に必要なもの(2022年4月末現在)

こんにちは!

それでは今日は、イタリアから日本への帰国に際して、準備が必要なものをお伝えいたします。より理解を深めるためには、「イタリア入国編」も合わせて読んでみてくださいませ。

以前はこんなことせずに、パスポートさえあれば、すんなりかえって来れたので「なんて面倒なんだ!」と思いましたが、ワクチンもまだあまりなく、コロナがもっと世界的に蔓延しまくっていた時期に海外出張していた方のお話を聞くと、当時はどこも今ほど体制があまり整っておらず、特に日本は完全に後手後手の超ペーパーワークで、空港についてから出られるまで3時間くらいかかった、長旅で疲れているのに、他の国の体制と比べてもほんっとうに最悪だった、というお話を聞きますので、私が体験した現状は、そういう方たちに比べると、かなり進化して改善されていると感じました。

当時の人は、空港に着いてから色々な手続きが始まったそうですが、今は事前に準備が可能で、準備さえしておけば、空港での手続きはかなりすっ飛ばすことが出来ます。例えるならば、完全に"ディズニーランドのFast Pass"ですね。長蛇の列に並ぶことなく、いきなり乗れる、あのくらいの威力があります。

①イタリア出国前72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書

【いつ必要?】
*イタリア出国時のチェックインカウンターで、航空会社の人に「日本政府は帰国者にこれを求めていますが、ちゃんと持っていますか?」と確認されました。(口頭で持っている、と答えるだけでOKな場合と、提示を求められる場合と、そのカウンターの人により、あるようです。)
*後述する帰国後最速で解放される「ファストトラック」を利用するために必要となります
*日本帰国後、空港内で提出する必要があります

このPCR検査は、医療機関で実施し、所定のフォーマットにちゃんと医師によって記入してもらう必要があります。(自分で薬局に売っている簡易キットを買って検査を受けて、陰性結果が出たので、自分でフォーマットを手書きするのではダメです)フォーマットはこの厚生労働省のページからダウンロードして印刷して持っていくと良いと思います。

私はこのイタリア語と英語のフォーマットを印刷して持っていき、出国するミラノのリナーテ空港内の検査機関で検査を受けました。150ユーロかかりましたが、1時間で結果が出て、メールでもPDFでその検査機関のフォーマットの陰性証明書を送ってくれました。しかし!ここで大切なのは、一番最速で空港を出るためには必ず日本国所定のフォーマット(上記リンク先のもの)に、その医療機関に記載してもらう必要があるということです。ですので、検査をする際に、このフォーマットに書いてくれ、医療機関のスタンプ、医師のサインも必要です!とちゃんと伝えましょう。
また、フォーマットを見たらわかるのですが、検査方法も日本国が「有効である」と認める方法でないといけないので、そこもちゃんと「大丈夫ですよね?」と確認した方が良いと思います。まずはご自身でフォーマットをよく読んで確認してみると良いと思います。

私と同じく、色んな街を移動しながら出張でイタリアに行かれる方は、毎日色々とかなり予定が詰まっているかと思うので、出国前72時間以内に相当する、どの街のどのタイミングで検査を受けるかは、事前に目星をつけておいた方が良いと思います。1時間で結果がわかるという場合もあれば、1日かかるなど、検査期間によっては結果が出るまでの時間や、結果の伝え方などまちまちなので、ちゃんと事前に確認した方が良いです。
私は、リナーテ空港で受けられるらしい、という情報だけ持っていたので、イタリア入国後、帰国が近づいたタイミングでそこに電話して確認しました。上記のフォーマットが必要なんですが、用意可能ですよね?と。そしたら「大丈夫ですよ!あなたが最初の日本人じゃないので、ちゃんと当機関では日本国所定のフォーマットも用意しているので安心していらしてください。」と言われました。ホッ。

ここで陽性が出てしまったら・・・帰国便の変更、滞在先の手配、陽性になった旨を日本の会社に連絡、隔離生活の開始 etcなど、プチ地獄が待ち受けていると思いますので、検査を待つ1時間は相当ドキドキでした。しかし、日本の空港で陽性が出ると、小さなホテルに閉じ込められるらしいですが、イタリアの場合、自分で隔離場所を決めて、そこで大人しくしていれば良いらしいので、陽性が出るならイタリアがいい!と実は思っていました。私は内心、陽性が出たら日本の会社がとんでもないことになる!と思いつつ、でも出たらどこに行こうかな、シチリアに行きたいけど行けるかな?と考えながら結果を待っていました(ま、こんなことを言っていられるのも、全くの無症状だったからですが)。
1時間後、メールで検査結果が届きました。「Negativo(陰性)」の文字が!
そして検査場へ戻り、日本国指定のフォーマットに記入してもらった陰性証明書を受け取り、無事に出国できることとなりました。

②MySOS/ファストトラック(日本の空港での検疫手続きの事前登録)

【いつ必要?】
*日本到着時の空港内での手続きに必要です。
*イタリア出国時のチェックインカウンターでも、これを済ませているか聞かれることもあります。日本政府が帰国者に求めている旨、説明を受けます。

こちらは、成田、羽田、中部セントレア、関空、福岡空港を利用する人が利用することが可能な事前登録システムです。この登録を終わらせていると、ディスニーランドにおけるFast Pass並みの威力を発揮します。
詳しくはコチラ!

このファストトラックを利用するのに必要なもの、とても大切なものが3つあります。
*「MySOS」というアプリをインストールしたスマホ
*パスポート番号
*出国前72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書(既述した所定のフォーマットに記載された医療機関や医師による正式な書類)
*ワクチン接種証明書(任意)

「My SOS」アプリのダウンロードはコチラから!

MySOSをダウンロードできたら、アプリから必要書類を登録しましょう。
画面の案内に沿って登録するだけなので、簡単です。
質問票・誓約書・ワクチン接種証明書(「有・無」を選択)・出国前72時間以内の検査証明書を登録してください。

書類はアップロードすると、審査に少し時間がかかります。1つの書類がちゃんと受理されたらそこで初めて次のステップに進めるようになるので、一気にアップロードして、一気に書類の審査を待てるわけではありません。1つの審査にまあまあ時間がかかるので(30分くらい?)、コチラも時間に余裕を持って、せめて帰国日の前日の夜には完了(緑の画面:後述)させておいた方が良いと思います。厳密に言えば、日本到着時より6時間前までに完了していれば良いそうです。しかし、ネット環境が必要な上、ヨーロッパからの帰国となると、やはり遅くとも搭乗前には完了させておく必要があります。(私の知人は、出国する空港で初めてダウンロードして審査を開始したので、結局出国までに審査が間に合わず、日本到着後最速で空港を出ることは出来ませんでした)

全部の審査が無事に完了すると、MySOSの画面が緑色になります。
先ほどお伝えしましたが、72時間以内の陰性証明書が日本所定のフォーマットでない場合、医療機関のサインがない場合などは、有効と認められませんので、その場合は画面が黄色、または赤くなり、日本帰国後の最速解放は無理となります。
画面が黄色または赤の人は、日本の空港内で全部書類を提示して全て人間による確認・審査となりますので、時間がかかります。またここに記載している手順をご存知なかった方もまあまあいらっしゃり、そこで初めてMySOSをダウンロードしたりなど最初から始まるので、割と長い列にじっと並んで待つことにもなります。

私は、陰性証明書は帰国便に乗る2時間前に空港内のPCR検査場で手に入れたので、受け取ったら即MySOSにアップロードし、審査を完了させて緑の画面をGETできました。

この審査は一人一人行われますので、小さなお子さんも当然審査されます。
成田で小さなお子さんに対して「スマホは持っていますか?」と聞いている人がいたので、流石に持ってないでしょ・・・と思ったのですが、もし持っていた場合は、その子もMySOSの登録が必要だったようです。
お子さんが12歳以下の場合は、大人が登録する際に「同行者の登録」でお子さんも登録して、一緒にファストトラックを利用することが出来るようです。13歳以上の場合は、同行者登録が出来ず、その子自身のスマホでMySOSの登録を行う必要があるそうです。今の時代、13歳でスマホって持ってるんですか(!!)。

画面が緑の人は、その画面を見せるだけで、バーーーーッと空港内での列をごぼう抜きすることが出来ます。

③最後の関門 日本の空港内で実施の“PCR検査の陰性結果”

【いつ必要?】
*最後の最後、これがないと、保税ゾーンから出られません。

ではいよいよ、日本の空港内でのPCR検査を受けるという最終段階です。
私は緑の画面を見せながら、最速でここまで辿り着きました。
検査方法は、唾液を提出することです。選挙の時みたいな個別に区切られたブース内で、レモンや梅干しの写真を見ながら唾液を出します。
この検査結果を正確に出すため、検査前30分以内に飲食をしていないことが求められます。ここも要注意ですね!
(思えば、飛行機の中では最後の1時間半くらい、客室サービスがゼロになりました。もう少しビールを飲みたかったのに、「感染防止のためサービスを中止します」とダメでした。今考えると、この検査対策だったのだと理解できます。)
採取した唾液を提出し、所定の位置で結果を待ちます。結果は約30分で出ました。

ここに着くまでに、自分のパスポートの裏表紙に番号を貼られたのですが、その下4ケタを呼ばれるのですが、呼ばれるのは「陰性の人だけ」です。呼ばれなかったということは、つまり陽性だったのです。20人くらいずつ、まとめて番号が読み上げられていました。

検査結果発表時、連番で呼ばれていたのですが、私の番号だけ飛ばされて、周りの人がみんないなくなってしまいました(焦)。係員の方に、番号が飛ばされたんですが、私は陽性ってことですか?と聞いたら、もう少し待ってみてください、必ずしも連番で呼ばれるわけではないので、と言われたのですが「あ〜あ、キタか、陽性だこりゃ。」と思っていました。現に、私の割と近しい知人は、イタリア出国時のPCR検査で陰性でしたが、成田で陽性になって隔離生活をした方が数人いるので、遂に自分の身にも同じことが起こったのだと思いました。

しかし、次の検査結果発表の読み上げ時に私の番号が呼ばれた(!!)ので、いそいそと次のゾーンに進みました。もう一度番号の確認を係員の人としたのち確かに陰性であるということで、預け荷物の受け取り、そして晴れて自由の身になりました!

一緒に帰国した人は、画面が黄色のまま帰国したので、解放は私より30分くらい遅かったです。

私の感覚ですが、緑の画面さえあれば、日本着陸〜預け荷物を持って出口から出るまで、コロナ以前のプラス1時間弱くらいで出れた気がします。
私は日曜日の19:00に成田に着きましたが、22:30には目黒の家に着いてました。
空港内の色んなところで色んなことをチェックされるので、かなり大回りして歩かされましたが、緑の画面さえあれば、係員の皆さんも手際がよく、全てがかなりスムーズでした。

以上が、イタリアから日本への帰国の、私が実際に体験した手順となります。
重ねて申し上げますが、情報は常に更新されると思いますので、コチラは2022年4月末時点での情報ですが、ご旅行の際には、是非政府機関のサイトで最新情報をご確認ください。コチラの情報が少しでも皆さまのお役に立てましたら幸いです。

以前よりはちょっとややこしい手続きはありますが、やはりすぐにでもまたイタリアに行きたい!
今度はプライベートで、綺麗な海のそばに行きたいなと思っています。
Tropeaに行きたいなぁ!

それでは、皆さまの旅が快適で、そして皆さまが健康でありますように!
Ciao! ^^

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