高千穂2
9:40のフライトで7時前に余裕をもって、グーチーに車でおくってもらうはずだった。
沖縄は空港までの道が、朝と夕方、通勤ラッシュや、観光客の渋滞が凄まじいので、充分に気をつけないと、ギリギリになってしまう。
一度、高速をつかったのに、降りたところでつかまってしまい、次の便に変えたこともあった。
特に、シーズンになると、その混み方は異常で、駐車場も満車になるので、多くの沖縄の人たちは、なるべくおたがいに、送り迎えをし合ったりして、助けあっている、はず。
しかし今回、史上稀にみる、微動だにしない渋滞にひっかかった。
空港近くの最終コーナーでは、軽自動車ということも相まって、体感500キロくらいのF1超えなアクセル全開な感じ(気持ちは笑)で、空港にすべりこみ、グーチーにお礼を一言つたえて、ユウコさんにも先に行くと言って、小学生の頃、ポルシェと言われていた脚力を彷彿とするスピードで、受付にいくと「もうダメなんですが、お連れさんも一緒ならだいじょうぶです」とCAさんが言ってくれた。
しかし、ユウコさんがなかなか現れず、ぼくの背後にロンゲの男性が急いでピッタリ居たので、連れだと勘違いされて、ご案内されそうになる。
おおきい通路に様子を見に行くと、スーツケースを持って遠くにまるで違うほうを向いて、逆方向に歩いていくユウコさんがみえて「アソコにいるんです」と言いながらジェスチャーをすると「もうダメです」と、毅然と、しかし気の毒そうに返される。
あきらめて、ユウコさんに伝えに行こうとしたら、ひょっこり現れて、最後のチャンスとおもい、来ました!と伝えると「ほんとうはダメなんですが、、、、どうぞ」と、OKがでて、チケットをくれた。
さっそく、かみさまの御加護を、素直に感じた。
しかし最初から、こんなギリギリすぎるハプニングが起きて来ると、吉兆を感じてしまう自分がたしかに、いる。
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