2024/04/03 過去問あれこれ&自炊

はじめに

 毎日投稿3日目です。今日は昨日の続きです。1日目の記事を少し訂正したものも含めて、過去2日の記事のリンクを貼っておきます。

② 過去問研究は受験生ではなく指導者の仕事である

 まず基本的に、大まかな思想を開示しておくと次のようになります:

  • 基本的に高校生のうちは、能力と余裕が許すかぎり、できるだけ幅広い科目を勉強するべき。一方、試験でどれほどの科目数・難度・分量を課すかについては、各大学の裁量に任せるべき。

  • 偏差値至上主義ではないが、偏差値の高さと環境の豊かさに相関があるのは間違いないので、数学が苦手だからという理由だけで諦めるとしたらもったいない。

  • 正統的な学習ができるに越したことはないが、初学の段階でそのやり方を見出すのは非常に難しい。頭のキレがなくても要領が悪くてもいいので、その人なりにできることをやろうとすることが大事。

  • 理論を理解していることと問題を解けることとの間にはギャップがあるので、両方の力を相補的に伸ばしていくことが必要。どちらかに傾倒するのであれば前者であるべき。

  • とにかく多くの問題に触れて体を慣らせ、というだけであれば指導者は必要ない。生徒の(余計な)負担を可能なかぎり減らしたうえで技量を身につけさせられることをもって「専門的」というべきである。そのためには専門的な数学の理解や体系的な視野を持っていることが必要であり、特に受験を指導するなら目標であるところの過去問を見ていないのはありえない。

  • 受験生・指導者・大学関係者が一堂に会する機会は過去問しかない。A大学を受験する集団の中で最も多くの目に触れる教材はA大学の過去問なので、受験生がそれを無視するのは賢明ではない。大学関係者は「入試問題からどれほどの見識がありどんな思想を持っているかを見られている」という意識を持って真面目に作問してほしいし、指導者はその間を上手く取り持てる存在であるべき。

 「大学受験は既にもう攻略されきっているのだから、科目指導についてもう深堀りする余地はない」とか「ちゃんと数学を理解していれば過去問に真剣に取り組む必要はない」とかいうのは、多くの子にとってはただの机上の空論であり、そのとおりに実行できるのはほんの一部の強者だけです。数学そのものを興味の対象にする人や、数学を道具として使う道に進む人だけではなく、高校程度の数学に習熟した(真剣に触れた)人材がいろんな方面に進むことは社会にとって有益であろうと思います。

 本当はただ興味関心のままに大学の数学を勉強したり本を読んだりしたいのですが、せっかく国立大学・大学院に7年通って修士号まで取らせてもらったので、そこで得た力を何かしらの形で社会に還元できればと思っています。今は力が足りないために高校数学を解説することくらいしかできませんが、もっと専門的な数学も紹介できたらいいなと思います。

 ちなみに、過去問解説については今後も続けていくつもりです。何年かかるかわかりませんが、個人的なちょっとしたデータベース的なものができたらいいなと思っています。

今日の自炊 豚肉・小松菜・卵の中華炒め 

 ちょっと堅い話をし過ぎたので、閑話休題ということで話題を変えてみます。今年の重要なテーマに「料理を覚える」というのがあります。こうしてちょくちょく自炊した料理の写真をあげていけたらと思っています。

ちなみにこれは朝ご飯です。作りすぎました。

ちなみにレシピは次の動画を参考にしました。

 ホリエモンの企画から始まり、5年にもわたって東大受験をやっていた頃はそうでもありませんでしたが、最近の動画での、真面目に働きつつ身の丈で頑張っておられる姿に好感を持っています。毎週金曜日の動画更新を楽しみにしています。

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