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高尾歳時記 2023年7月2日(日)

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天気:晴れ
気温:27.5℃(高尾山山頂 11:00)
人出:混雑
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昨日から本日未明にかけて、関東南部は梅雨前線に伴う雨雲が通過し、まとまった雨が降りました。

梅雨真っ只中ですが、今日は梅雨の中休み。空には眩しい太陽。山行中雨の心配はありませんでしたが、気温が上がったうえに湿度が高く、流れる汗を拭いながらの山登りになりました。

このような日は熱中症の危険度が上がりますが、自宅でじっとこの蒸し暑さに耐えるぐらいなら、山で盛大に汗を流しながら運動しているほうが気分爽快です。下山後すぐに温泉で汗を流してさっぱりしてから、冷たいビールをぐいっと一杯。もう最高です。

この時期は冬を除いて花が少なめの季節なのですが、それでも足元をよく見ると様々な植物の営みを見つけることができます。できるだけ涼をとるため、小仏川や日陰沢など、水辺のコースを巡ってきました。

高尾の森はすっかり真夏の装いです。
キバナノショウキラン。先週見つけた株を見に行きました。完全に開花していました。
キバナノショウキランはランの仲間ですが、菌従属栄養植物、すなわち地中の菌に寄生して、一方的に栄養を吸い上げることから自ら栄養を作る必要がなく、葉緑素は退化し失われています。見つけるのは極めて難しい。
キノコは全く知識がありませんが…。
ツルタケでしょうか?梅雨の時期は、キノコの最盛期でもあります。
メハジキ。個体数は少ないのですが、大柄で咲いていればすぐにわかります。
高尾では梅雨に入ると、ヤブカンゾウの花をあちこちで見かけます。
ヤブカンゾウは若芽や蕾が食用になることや、園芸種として販売され民家の庭にも植えられていたりするほど一般に普及しているので、都心近くの街中や公園で見かけることもしばしばです。
高尾では河原などの日当たりがよい草地でよく見かけます。
麓では、ツユクサの花をあちこちで見かけました。このツユクサの花の秘密はこちらをご参照ください。
ミズヒキの花が咲いていました。若干フライングです。花の盛りは夏から秋にかけて。
小仏川遊歩道にて。
こちらも若干フライング気味です。ヤブラン。小仏川遊歩道にて。
またまたフライングです。ミゾソバの花がもう咲いています。
小仏川遊歩道で見つけましたが、これはさすがにこの場所の環境要因でしょう。本来は夏から秋にかけて咲く花で、高尾では多く見かけます。
高尾では梅雨の時期、麓から山中まであちこちで見かけます。オカトラノオ。
今日高尾山は混雑していましたが、こんな日でも、人がほとんどいない静かなトレイルがあちこちにあるのが高尾のいいところです。


こちらも梅雨の時期高尾のあちこちで見かけるアカショウマ。
(小仏)城山に到着。本日都心方面の眺望は良好でした。
城山から、都心のビル群をアップ。東京スカイツリーはもちろんのこと、六本木ミッドタウンや東京タワーなども見えました。こちらから見えるということは、向こうからも見えるということですが、あちらから高尾陣馬山塊の山座同定はできるのでしょうか。
城山から撮影した富士山。雲をまとっていますが、残雪がほぼ消えた夏の姿を見せてくれました。
オオバギボウシの花が開花しています。春に芽吹く若い葉はウルイと呼ばれ、食用になります。
高尾山山頂に到着。写真中央に鎮座する富士山は、雲が厚くなって姿をくらましてしまいました。
同じく高尾山山頂から、丹沢主脈方面の眺望。尾根の上に雲がかかっていますが、稜線ははっきりと見えました。

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