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高尾歳時記 2023年5月7日(日)

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天気:午前中は曇り。お昼過ぎから本降りの雨。
気温:19.5℃(高尾山山頂 10:30)
人出:閑散
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大型連休最終日。昨日まで、関東南部は湿度の低い爽やかな晴れでしたが、本日天気は下り坂。確かに天気は優れませんが、それにしても今日高尾山はびっくりするぐらい閑散としていました。

本日の高尾山は午前中曇りで、ぱらっと雨が降るときもありましたが、雨具は必要ありませんでした。お昼過ぎからは本降りの雨となり雨具を着用。気温もグッと低くなりました。

さて、昨日5月6日は立夏。暦のうえでは夏が始まりました。高尾では初夏を告げるランの花が盛りを迎えています。

この時期になると、大好きなイナモリソウが楽しみでそわそわしてしまいます。花の季節はもうちょっと先。5月下旬あたりが見頃です。でも、もしかしたら…と淡い期待を胸に探しましたが、残念ながらやはりまだ小さな蕾しかついていませんでした。でも、蕾がついているということは、今年も無事見られそうです。

高尾山に咲くイナモリソウは、標準種に加えて、花弁が細く、その縁がくるっと丸まって、まるでお星様のような形になるホシザキイナモリソウが観察できます。このホシザキイナモリソウは、放送中のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった牧野富太郎博士が高尾山で発見し発表したものです。

かつてはイナモリソウの変種とされたこともあるようですが、現在は否定され、イナモリソウの花弁が細い品種(単なる形ちがい)とされています。

ですが、高尾山ゆかりの花として、私を含めて毎年楽しみにしている人たちがいます。もうしばらくの辛抱です。

イナモリソウの花の季節はまだ先なのですが、淡い期待を抱いて探してみました。が、やはり点のような小さな蕾がついたばかりで、開花はまだまだ先ですね。
【本日の写真ではありません】
こちらがイナモリソウ。去年の写真です。愛らしいその姿で、ファンの多い花です。
【本日の写真ではありません】
そしてこちらが、牧野富太郎博士が高尾山で見つけて発表したホシザキイナモリソウです。こちらも去年の写真です。
小仏川の河原では初夏の花々が咲き始めています。ハナウド。こちらは人の背丈ぐらいある、立派な個体でした。
同じく小仏川の河原にて。こちらも初夏の花。マルバウツギ。
新緑のみやま橋。高尾山4号路。
みやま橋を渡ります。
ミズキの花が満開でした。すごく大きな木なのでこんなに近くで花が見られることはめったにないのですが、みやま橋がかかる谷の底に植っていて、ちょうど橋から目の高さに花がついていました。
こちらも初夏の花です。フタリシズカ。
高尾山に咲くスミレのなかでは一番最後に咲くコミヤマスミレですが、もう本当にこれで最後でしょう。高尾山4号路にて。
ハンショウヅルも初夏に咲く花です。麓から山中まで、あちこちでその姿を見せてくれます。
ツクバネウツギも盛りを迎えています。こちらも初夏の花です。
あっ!ササバギンランを見つけました。高尾山ではすっかり数を減らしてしまい、見つけるのは難しい。
キンランは比較的個体数が多いのですが、それでも高尾山で見つけることは難しくなっています。
ランの仲間の花では、エビネは比較的個体数が多く、高尾山でも見つけやすい。
スズムシソウは、高尾山ではほぼ絶無です。見つけるのは奇跡に近い。
ランの花々が見られるようになると夏が近づいていることを感じますが、ガクウツギも初夏を知らせる花です。高尾山4号路にて。
高尾山山頂に到着。写真中央に富士山が鎮座しているはずなのですが、本日空は雨雲に覆われて見ることはできませんでした。
同じく高尾山山頂から、丹沢主脈方面。丹沢の峰々も雲の中でした。
高尾山山頂近辺では、コゴメウツギが開花し始めていました。
ニガナも咲き始めています。こちらも初夏を知らせる花。
ナツトウダイはもうそろそろ終わり。「ナツ」とついていますが、春の花です。


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