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高尾歳時記 2023年5月17日(水)

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天気:晴れ。ただし、空には薄い雲がかかり、遠景は限定的。
気温:24.5℃(高尾山山頂 10:00)
人出:少なめ
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今日は本州南岸を高気圧が通過し、高気圧の淵をまわる風が南の暖かい空気を関東地方に運び、フェーン現象も相まって暑い一日となりました。東京の最高気温は31.6℃と真夏日。ただし、湿度が低かったため日陰では比較的過ごしやすい天気でした。

高尾山はすっかり初夏へと移り変わっています。好天に恵まれ、新緑の森の木漏れ日が綺麗でした。

イナモリソウ

本格的な花期はもうちょっと先ですが、本日、走りのイナモリソウの花を見つけました。高尾山の初夏を代表する花の一つです。高尾山に咲くイナモリソウは写真の標準種に加えて、花弁が細く、その縁がくるっと丸まって、まるでお星様のような形になるホシザキイナモリソウと呼ばれる品種も観察できます。このホシザキイナモリソウは、放送中のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった牧野富太郎博士が高尾山で発見し発表したものです。今年も楽しみです。

【本日の写真ではありません】
ホシザキイナモリソウ
昨年(2022)撮影
小仏川は雨の少ない冬には枯れてしまうこともありますが、ここしばらく周期的に雨が降ったことで、せせらぎが復活しています。木漏れ日が涼しげです。
ハナウドが盛りを迎えています。大きいなものは人の背丈ほどもあります。小仏川遊歩道にて。
麓ではユキノシタが開花しています。可愛く見えるのですが、実は京王線の高架下にも生えている強靭な植物。環境の厳しいところでは雑草然としていてあまり人の目を引く姿ではないのですが、森の中の個体が咲かせる花は可憐です。小仏川遊歩道にて。
ハナイカダが結実しています。もう少しすると種子は成熟して、墨色になります。小仏川遊歩道にて。
モミジイチゴの実。食べたことはないですが、美味しいんだとか。小仏川遊歩道にて。
この時期高尾のあちこちで観察される、サイハイラン。
地味な衣をまとっていますが、萼片が開くと中には綺麗な花が収まっています。
エゴノキの花は散り始めています。この時期、枝いっぱいに鈴なりの花を咲かせます。
ガクウツギももうそろそろ終わりです。蛇滝にて。
フタリシズカは真っ盛り。山中のあちこちで見かけます。蛇滝コースにて。
霞台にある十一丁目茶屋横の眺望スポットからの遠景。天気はよかったのですが、空にはうっすらと雲がかかって遠景は限定的でした。
高尾山山頂に到着。人出は少なめでしたが、団体が多かったです。
高尾山山頂から、富士山方面。空にはうっすらと雲がかかって遠景はぼんやり。富士山も本当にうっすらとしか見えませんでした。
同じく富士山山頂から、丹沢主脈方面。同様に、遠景はうっすら。
ニシキウツギの花が満開でした。
青空に映えて綺麗でした。
稜線ではコゴメウツギが盛りです。
ハンショウヅルはもうそろそろ終わりです。
一丁平の森の夏は徐々に深まっています。緑が濃くなってきました。


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