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高尾歳時記 2023年3月19日(日)

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天気:晴れ。空はほぼ快晴。ただし、春霞で遠景は限定的。
気温:16.0℃(高尾山山頂 正午)
人出:混雑
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春が着実に深まっています。

昨日、関東地方ではまとまった雨が一日中降り続きました。この時期季節を進めるのは暖かい日差しではなく、冬の間の晴天でカラカラに乾いた大地を潤す雨。関東地方では、晴れの日と雨の日が繰り返す天気のサイクルが戻ると、春の訪れを実感します。

昨日の雨はまさに催花雨。お出かけはやめましたが、窓を打ちつける雨音を自宅で聞きながら、いまごろ、高尾山の草木は恵みの雨で歓喜に沸いているだろうな、という想像に胸を躍らせていました。

本日、雨はすっかりあがって晴天の空。素晴らしい登山日和になりました。果たして、高尾山は季節のあゆみを着実に進めていました。

今年は季節の進みが例年より早めです。春の花々溢れるルートを巡ってきました。

大光寺の江戸彼岸桜としだれ桜は満開です。京王線高尾駅のプラットフォームから撮影。
小仏川遊歩道では、春の花々の開花が進んでいます。ヤマエンゴサクも次々に咲いています。小仏川遊歩道の群生地の見頃はもう少し先。
小仏川遊歩道にて。ナガバノスミレサイシンも次々と開花しています。
ナガバノスミレサイシンは様々な色のバリエーションがありますが、こちらは淡い紫色の個体。
同じく小仏川遊歩道にて。このナガバノスミレサイシンは、やや濃い紫色。
同じく小仏川遊歩道にて。アオイスミレはその花期のピークを迎えつつあり、あちこちで大きな集団(クラスター)が観察できます。
同じく小仏川遊歩道にて。カントウミヤマカタバミが蕾をつけはじめています。
小仏川の河原では、ツクシが芽を出しています。
ヒメスミレ。里山や人家近くで多くみられる、スミレの基本種のひとつ。
日陰沢のニリンソウ群生地はまだ花が芽吹いたばかりでした。見頃はもうちょっと先です。
高尾山を代表するスミレ、タカオスミレ。今年は開花が早めで、すでに花のピークを迎えています。
ここにもタカオスミレが。
ここにも…。
そして、ここにも!
素晴らしい。これだけで、今日は本当に幸せな気分。
と、ルンルン気分であゆみを進めていたら…あっ!!
葉っぱしかありませんが、これはオクタマスミレ!間違いありません。
オクタマスミレは、ヒナスミレとエイザンスミレの交雑種。自然界で見つけることは至難中の至難です。これから花をつけるところ。大切に見守りたいと思います。
落ち葉の上にツチグリが。キノコです。高尾では春先によく見かけます。
ミミガタテンナンショウも咲き始めています。
(小仏)城山から、都心方面の遠景。春霞が若干かかっていますが、今日はスカイツリーまでは見渡せました。
一丁平のコブシも開花しています。
タチツボスミレは高尾山で最も多く、そして最も長い期間観察できるスミレ。
エイザンスミレも次々に開花しています。スミレのなかでも最大級の花をつけます。その凛々しい姿は何度見ても素晴らしい。
一丁平の桜並木の開花はまだまだ先のようです。
本日関東平野はほぼ快晴でしたが、山沿いは低い雲がたれこみ、遠くは見えませんでした。
高尾山山頂から、富士山方面。本来は、写真中央のところに富士山が鎮座するのですが、残念ながら見えません。
同じく高尾山山頂から、丹沢主脈方面の遠景。
写真左端の正三角形の山は大山ですが、それを含む丹沢表尾根は雲がかかっていません。一方、丹沢主脈の稜線は雲に覆われています。今日は山の稜線の天気の読みが難しい日ですね。
ヒナスミレも次々に開花しています。
高尾山6号路のハナネコノメはほぼ終わりでした。蛇滝のハナネコノメも終盤です。今年はほんとに早いですね。
高尾山6号路のニリンソウは盛りを迎えています。
高尾山ケーブルカー麓駅(清滝駅)前の桜は開花したばかり。
満開は一週間先ぐらいでしょうか。高尾ももうすぐ桜の季節を迎えます。



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