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ゆすはら雲の上観光協会/青木慎也さん

2023年11月17日&24日放送

 今回のお客様は、高岡郡梼原町「ゆすはら雲の上観光協会」の事務局長・青木慎也さんです!

■ 青木慎也さん
神奈川県相模原市出身。20歳の頃にオーストラリアへ単身留学し、その後、現地の旅行会社に就職。ブリスベン支店開業に携わり、支店長を務めます。旅行会社を退職した後は現地で宿泊施設の運営や農業に関わる人材を派遣する会社「ピッキーズ」を起業!順調な経営を続けるも100年に一度と言われる大洪水に遭って大きな被害を受け、会社を売却。2018年、日本へ23年ぶりに帰国します。その後、知り合いに誘われて「四万十源流の里」に勤務。 2020年には「雲の上ホテルグループ」の支配人となり、2022年からは「ゆすはら雲の上観光協会」の事務局長を兼任しています。

〔 番組収録風景 〕

▶ 波乱万丈の半生!

 若い頃に旅行添乗員のアルバイトをしていたこともあって、日本国内は殆ど行き尽くしたという青木さん。"和式トイレ"と"交通渋滞"の無いところへ行きたいと、20歳の頃に単身オーストラリアに留学します。

 その後、現地の旅行会社に就職し、ツアーガイドやインバウンドオペレーターとして活躍。オーストラリア第三の都市・ブリスベンでの支店開業にも携わり、支店長を務めました。

 30歳の頃に旅行会社を退職して、東部の街・バンダバーグへ移住。現地で観光情報の提供とツアーデスクを行う会社「ピッキーズ」を起業します。

〔 バンダバーグのポストオフィス 〕


 2005年、オーストラリアのワーキングホリデー制度が改定され、それまで1年間とされていた滞在許可が、農業に3カ月間携わることでもう1年許可されることになったことを受け、社内に農業専門の人材派遣部門を新設。バックパッカー向けの低料金の宿を経営し、宿泊者に農家の仕事を紹介してセカンドワーキングホリデーの条件を満たす事業をスタートします。

 別名「オーストラリアのサラダボウル」と呼ばれるほど農業がさかんなバンダバーグ市においてこの事業は大当たり!2軒目の宿泊施設を開業したほか、2010年にはインドネシアのバリ島にオーガニックショップをオープンするなど順調な経営を続けます。

〔 バンダバーグの農場 〕


 しかし好事魔多し…。バンダバーグ市があるオーストラリア東海岸に100年に一度と言われる大洪水が発生!宿泊施設は大きな被害を受けてしまい、会社を売却することになります。その後、オーストラリアで約50店舗を展開する回転寿司チェーン店と共同で次世代野菜工場の建設を目指すも、これを断念。日本へ23年ぶりに帰国するのでした。

▶ 縁もゆかりもない高知へ!

 帰国してからは高知に住んでいた知り合いに誘われて、高岡郡中土佐町にある「四万十源流の里」に勤務。それまで一度も訪れたことがなかった高知県でしたが、キャンプ場での勤務はお客様との距離も近く、大自然に囲まれた生活は快適そのもの。2020年には「雲の上ホテルグループ」に誘われて支配人に就任し、2022年からは「ゆすはら雲の上観光協会」の事務局長を兼任しています。

〔 四万十源流の里 〕

▶ 雲の上のまち・梼原町!

 愛媛県との県境を有する山間の町・梼原町は、雄大な自然と、歴史・文化が詰まった魅力たっぷりの町です。

 日本三大カルストのひとつでもある四国カルストは、日本最後の清流四万十川の源流域に位置し、春から秋にかけては土佐褐毛牛が放牧される牧歌的な光景で訪れる人を癒します。

〔 まさに雲の上の町♪ 〕


 世界的な建築家・隈研吾さんによる建築物も大きな注目を集めています。1987年、梼原公民館(現・ゆすはら座)の保存活動に関わっていた高知在住の建築士・小谷匡宏さんが、隈研吾さんを梼原町に招いたことから交流が始まり、現在は梼原町内に「梼原町総合庁舎」「雲の上のギャラリー」「まちの駅ゆすはら」「雲の上の図書館」など5カ所の隈研吾建築があります。

 ゆすはら座も含めたこれらの建築物を目当てに梼原町を訪れる方も多く、近年では台湾など海外からの観光客も見学に訪れるそうですよ。

〔 雲の上の図書館 〕

▶ 12月にはランタンナイト開催!

 「ゆすはら雲の上観光協会」では一年をとおして様々なイベントも企画・運営しています。近隣の美味いもんが大集合する「ゆすはらグルメまつり」や、坂本龍馬が歩いた道を辿る「龍馬脱藩ウォーク」、また大自然を生かした体験型イベントなどを手がける中、この冬、新たなイベントが企画されています。その名も「ゆすはら空飛ぶランタンナイト in 雲の上のプール」

 イメージ的には … " プールサイドで行うパリピのパーティー "!
冬でも温かい25メートルの温水プールに、地元の食材を使った各種フィンガーフードが登場。バーカウンターも設置して、海外映画でよく見るようなアゲアゲなパーティーを開催します。

 ハイライトは18時30分からプールサイドで行うランタンの打ち上げ。参加者の皆さんが願いを込めたランタンが宙に浮かぶ光景をぜひお見逃しなく!

 入場予約およびランタン購入(別途1個4,000円)は事前予約制となっています。各日先着100名様まで。プールの利用は18:00までで、プールをご利用にならない方も普段着のままプールサイドでゆっくりおくつろぎ頂けます♪

 お申し込みは「ゆすはら雲の上観光協会」ホームページから。
お問い合わせは  0889-65-1187 までどうぞ。

〔 ゆすはら座 〕

▶ 体験メニューも充実!

 自然・歴史・文化の魅力にあふれた梼原町では、町の魅力を味わえる各種体験メニューも充実しています。


■ 坂本龍馬脱藩の道ガイドツアー

坂本龍馬脱藩にゆかりのある場所を、ガイドによる案内を聞きながら巡ります。龍馬や幕末に思いを馳せながらウォーキングをお楽しみください。
【所要時間】約2時間(応相談)
【体験人数】1名から予約可能(2週間前までに)
【料  金】ガイド1名につき5,500円
      ガイド1名で15名程対応可能


■ 久保谷森林セラピーロードガイドツアー

森林が面積の91%を占める梼原町。ガイドと一緒に、森林の持つ癒し効果を存分に味わえる約3キロのウォーキング体験です。水や風の音、鳥のさえずりに耳を傾けながらの森林浴はセラピー効果をもたらしてくれます。
【所要時間】約2時間(応相談)
【体験人数】1名から予約可能(3日前までに)
【料  金】参加人数によるのでお問合せ下さい


■ VR神楽体験

神祭の際にしか見られない国指定重要無形民俗文化財「津野山神楽」を最新のVR技術で一年中鑑賞できます。VRゴーグルを付ければ、軽快な音楽とダイナミックな動きが見事に融合した臨場感あふれる神楽の舞が目の前に現れます。津野山神楽は18節で構成されており全体で約8時間を要しますが、VRではダイジェスト版で鑑賞いただけます。
【所要時間】約40分
【料  金】1,800円


■ 電動キックボード体験

環境に配慮した乗りもの=電動キックボードを使えば、梼原町の観光名所をより楽しく回っていただけます。路地裏や通常あまり行けない場所、新しい発見があるかも?「ラストワンマイルの旅」をお楽しみください。
【料  金】1,100円~
【注意事項】公道を走行するため下記ルールを遵守ください。
      ・運転免許証の携帯
      ・ヘルメットの着用
      ・車道走行(歩道や自転車レーンは走行不可)



 その他、四万十川源流にある和紙工房で「紙漉き体験」、チムジルバン・レストラン鷹取で「キムチ作り体験」などもあります。

詳しくは「ゆすはら雲の上観光協会」ホームページをご覧ください。

▶ 今後の夢は?

 若い頃から旅行会社で勤務するなど、観光業界に長く関わってきた青木さん。「観光地としての高知の売りは?」という質問に対しては【高知の人】と答えていただきました。

 「高知の売りは?」と聞かれると【雄大な自然】とか【美味しい食べ物】を思い浮かべる方が多いと思いますが、特徴的な自然や、土地ごとの美味いものは日本各地にあります。そんな中、国内・海外を回ってきた青木さんの目には【土佐文化、人と人とのつながり】こそが独特のものに感じられるそうです。昔からの文化が残っていて、高知の人の温かみや触れ合い方が、他県から来た人に大きなインパクトを残すと考えています。お遍路さんに対するお接待のような"真心のふれあい"こそが高知の売り!そう言われるとなんだか嬉しくなってきますね♪


 最後に青木さんの今後の夢を伺いました。

■ 梼原町・高知県をいちばんの観光地にしたい!


 "本当の観光地"は「一度来たからもういいや」ではなく「また来たいな」と思ってもらえるところ。高知にはそのポテンシャルがあるはずです。交通の問題、宿泊の問題などいろいろな課題はありますが「出来ない」ではなく「どうやったら出来るのか」を皆で前向きに考えながらやっていきたいと熱く語っていただきました。

 他県に誇れる"おもてなしの気持ち"に自信を持って、これからも県民みんなでたくさんのお客様をお迎えしましょう!

【 放送プレイバック 】📻✨
★ 11月17日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!
★ 11月24日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!


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