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アニメーションアーティスト/Marchyさん

2023年12月15日&22日放送

 今回のお客様は、アニメーションアーティストのMarchyさんです!

■ Marchy(マーシー)さん
須崎市出身の現在23歳。子どもの頃から絵を描くことが好きで、人前に出るのは苦手。 高校卒業後は医療系の学校に進学しますが「我慢ばかりの人生ではなく好きなことをしてみたい」と思って 1年で中退し、アルバイトをしながら絵を描くようになります。その後、ギャラリーなどで作品を展示するようになり、2023年4月には高知信用金庫の創業100周年イベントでエンドロールを担当。現在は絵やアニメーションのほかに衣装製作も行うなど、いろいろなフィールドで活躍しています。

〔 番組収録風景 〕

▶ 無理をしていた子ども時代…

 2000年に須崎市で生まれたMarchyさん。幼い頃から絵を描くことが好きで人前に出るのは苦手。アトピー性皮膚炎やアレルギーもあっていろんなことを我慢することが続き、学校では無理して周りに合わせようと明るく振る舞うなど、本来の自分を出せない日々を過ごします。

 高校卒業後は医療系の学校に進学しますが、自身の中で徐々に違和感が募り「自分は本当にこの道に進みたいのか」と自問自答するようになります。そして「我慢ばかりの人生ではなく好きなことをやりたい。イラストを描いてみたい」と中退を決意!母親や先生は強く慰留しますが、Marchyさんの意志は固く、珍しく我を通す姿を見て周囲も何も言わなくなったそうです。

 自分のやりたいことをやると決めた背景にはあるアーティストの存在がありました。そのアーティストとは … ジュンイナガワさん!

 イラストレーターであり、DJとしても活動している方で、3年ほど前にNight Clubとコラボした際の彼のイラストに、当時19歳だったMarchyさんは心を鷲掴みされたそうです。体に電気が走るような衝撃を受け、「好きだったイラストに真剣に向き合おう」と決めた瞬間だったんだとか。若きアーティスト・Marchyの誕生にはこんなストーリーがあったんですね。

▶ イラストの世界!

 自分の心に向き合い、好きなイラストを描き始めたMarchyさん。
地元・須崎市にあるコーヒー屋さん「THREE COFFEE BREWERS」でPOPUPをやりたいと思い立って店員さんに直談判し、熱い想いを受け止めてくれたお店側のご厚意で初めての作品展示を開催しました。

 自分の気持ちに蓋をしてばかりだった子ども時代を経て、本音で生きるようにしたら次々と人生が好転していったんですね。

〔 初めてのPOP-UP! 〕

▶ アニメーションにも挑戦!

 初のPOP-UPを皮切りに高知市の「FAUST gallery」や「高知蔦屋書店」、須崎市「まちかどギャラリー」などでも個展を開催していったMarchyさん。様々な方と出会う中で、アニメーションを手がける社長さんから「君の絵は動かしたら絶対面白いよ」と言われ、独学でアニメーションを勉強。手描きのイラストをひたすら繋げていく手法で映像の世界へと入っていきました。

 Marchyさんのアニメーションは、iPadで作画をし、スマートフォンで編集をする方式。これで数千枚から数万枚の手描きイラストをアニメーションにしているのですが、この手法は業界ではあり得ないことなんだとか。ちなみに今はMacBookを使って編集しているそうですよ。

 そして、2023年4月には、高知信用金庫さんの創業100周年イベントでエンドロールを担当!横19メートルという巨大なスクリーンに投影された圧巻の作品はMarchyさんのSNSでも一部公開されています。躍動感にあふれた情熱全開のアニメーションをぜひチェックしてみてください。

🔘 Marchy HP  🔘 Instagram  🔘 X

〔 このスクリーンにアニメーションが! 〕

▶ 衣装の製作もしてます!

 “好き”を追求しているMarchyさん。ある日、ふと衣装を作りたくなり、その衝動に身を任せてパーカーの後ろにスプレーで絵を描いてみました。カラフルでポップなデザインが施された衣装を身に着けて街へ出ると、心までポジティヴになって足取りまで変わってくるようなイメージだったそうです。

 そんな自らの経験からいろんな衣装を作るようになり、スプレーだけでなく、布用の絵の具を使ったり、最近ではミシンを使って立体的なデザインにもチャレンジしているそうです。

 また海外に行った際に自分でペイントした衣装を着て街を歩いていると、一日に30人くらいから「Oh My God!You’re Cool!」と声を掛けられたり、アーティストさんの個展に行った際にもいろんな人から声を掛けられるそうです。服をとおしてご縁が繋がるって凄いですね!

〔 着てるだけでポジティヴになれる衣装♪ 〕

▶ ミュージックビデオにも挑戦!

 Marchyさんは、2023年9月にリリースされたビートボクサーSO-SOさんのミュージックビデオ映像も手がけました。

 SO-SOさんとの出会いは2022年11月。高知信用金庫さん主催のイベントにSO-SOさんがスペシャルゲストとして出演されたことが発端です。その際にMarchyさんが手がけたアニメーション映像がライブの背景映像に使われたことをきっかけに、SO-SOさんから新曲MVの話が舞い込み、Marchyさんは大興奮!アーティスト側からの要望と、Marchyさんのオリジナリティが組み合わさって独特の世界観が出来上がりました!

 演奏時間およそ4分30秒の新曲「Inside」のMVは、約2万枚を全て手描きで制作。抽象的かつ没入感のあるアニメーションになっています。
 ↓ ↓

 YouTube等で公開された「Inside」のMVは、音楽と共に映像にも反響があり、「映像かわいい」「チョークで描いたようなイラスト好き♡」「高熱を出した時に見る夢みたい」など多くのコメントが寄せられています。

▶ 活動の幅は広がる一方!

 イラストから始まって、アニメーション、衣装製作、ミュージックビデオ映像制作と、次々と新しいことに挑戦しているMarchyさん。活動範囲は更に広がっています。

 2023年10月には、高知市大橋通の老舗喫茶店「SPOON」さんで壁画を描きました。いつも個展のポスターを掲示していただいたり、活動をずっと応援してくれている「SPOON」さんからの依頼を受けて描いたのですが、事前にいろいろ考えることなく、その場の空気感やノリで描いたんだそうです。躍動感のあるMarchy Worldをぜひ見に行ってください!

〔 壁画製作の合間に休憩の姿 〕

 11月には、高知の有名スポット・沢田マンションでPOPUPを開催!自身の作品を展示するだけでなく、来場者の方が持参したものにペイントをするという新しい試みも行いました。お客様とコミュニケーションをとりながら、洋服・靴・看板など様々なものにペイントしたそうです。世界にただ一つの宝物になりましたね。

〔 スニーカーにペイント! 〕

 さらに人生初の講演会にも挑戦!
こうち子ども未来フォーラムで【自分を変える~僕が絵を描く理由~】 と題した講演を行いました。テーマは「挑戦」!自分が思う“好き”について全力でスピーチしました。

 自己主張が苦手で、病気を抱えながら無理して明るく振る舞ってきた少年時代の話から、本音で生きるようにしたら次々と人生が好転していった話、
さらにはアニメーション映像の上映も行って、自身の中にあるパッションを熱く語りました。講演後には、参加した高校生から「今日の講演すごく良かったです」と言ってもらい、感動で泣きそうになったそうですよ。

〔 人生初の講演会! 〕

▶ 今後の夢は?

 Marchyさんのストーリーを見ていると、自分のやりたいことを我慢していた少年が「好きなことしかしない!」と決めたらすべて上手く行くようになったと思われがちですが、ご本人曰く、その変化は劇的なものではなく、少しずつだったんだとか。

 Marchyさんの場合は、地元・須崎市の「THREE COFFEE BREWERS」でPOPUPをやらせていただいたことが凄く大きくて、その成功体験が自信へと繋がり、意識の変化にも繋がったそうです。小さな成功体験を積み重ねることこそが、高い場所へと行くための道であるとが伝わってきますね。


 最後にMarchyさんの今後の夢を伺いました。

■ 映画祭やファッションショーなど、より様々なものに挑戦したい!
■ 表現することの素晴らしさを探究していきたい!


 今後は映像をメインにやっていきたいと考えていて、その先にはフランスのアヌシーで開催されている【アヌシー国際アニメーション映画祭】への出品や、ファッションへの新しい関わり、またアーティストのMVにももっとチャレンジしていきたい!と様々な夢を語ってくれました。
Marchyさんのこの先のストーリーも追い続けていきたいですね♪

【 放送プレイバック 】📻✨
★ 12月15日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!
★ 12月22日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!


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