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海の駅 東洋町/池田彰さん

2023年2月10日&17日放送

 今回のお客様は「株式会社FoundingBase」のコンテンツ・ディレクターであり、現在は「海の駅 東洋町」の駅長を務めている池田彰さん!

■ 池田彰さん
大阪府豊中市出身。大学を卒業後、大手通信事業会社に入り、営業、プロモーション、マーケティングなどの部門で活躍します。その後、40歳を前に転職し「株式会社FoundingBase」へ入社。縁もゆかりもない高知県東洋町に赴任し、「海の駅 東洋町」を中心とした事業に尽力しています。

〔 番組収録風景 〕

▶ 縁もゆかりもない高知へ!

 大阪府北部にある豊中市に生まれた池田さん。子どもの頃から好奇心旺盛で、八百屋さんに憧れたり、プロ野球選手を夢見たり、F1ドライバーになりたいと思ったりと、興味あることを何でも体験したいと感じるような子どもだったそうです。

 関西の大学を卒業したあとは、大手携帯キャリア会社に就職して東京で勤務。営業、プロモーション、マーケティングなど様々な部門を経験します。そんな中、新型コロナウイルス感染拡大でリモートワーク中心の働き方となり、東京ではなく他の地域で暮らすのもいいなと考えるようになります。
 既に結婚されていた池田さん。夫婦そろって移住フェアに参加する中で、高知県の担当者が非常に親切だと感じ、看護師をしている奥様が先に高知での仕事を決めたそうです。そうなると、自分も高知で仕事を探すしかない!
高知で働ける会社を本格的に探すようになり、「株式会社FoundingBase」と巡り会うのでした。

 「株式会社FoundingBase」は、北は北海道から南は九州まで、全国に20カ所以上の拠点を持ち、各地の自治体と共に地方創生に取り組んでいる会社。高知県では東洋町、四万十町、大月町、北川村の4町村に拠点があります。

 40歳を前にしての転職、しかも地方への移住と、生活環境が大きく変わる転機でしたが『人生100年時代であれば、40歳はまだ折り返し地点にも来ていない。自分の未来はこれから!今やらないと、きっとやらない』と思って新しい世界に飛び込むことを決意した池田さんです。

〔 赴任先は安芸郡東洋町にある海の駅 東洋町! 〕

▶ 海の駅 東洋町から町を元気に!

 2021年12月、高知県の東の端・東洋町に赴任した池田さん。
池田さんに与えられたミッションは、東洋町の観光拠点であり、地域振興拠点の機能も併せ持つ「海の駅 東洋町」から町を元気にすることでした。

 2014年にリニューアルオープンした「海の駅 東洋町」は、地元で獲れた野菜や果物、鮮魚などを販売しているほか、地元食材を使った料理を提供するレストラン、また観光案内所としての機能も併せ持っています。

 駅長として着任した池田さんは、まずスタッフや、出品してくれる生産者さん、お客様の声をじっくりと聞いたそうです。様々な意見を聞く中で取り掛かったのは、《産直コーナーの魅力化》《仕入れ改革》《BBQ事業へのチャレンジ》という3つの取り組みでした。

▶ 産直コーナーの魅力化

 地元で獲れた野菜や果物、鮮魚がズラリと並ぶ「海の駅 東洋町」は高知県の東の玄関口であり、県外から訪れる方も多いことから、地元では当たり前の食材を県外客にも分かりやすく説明することから始めました。

 例えばPOPを作成して、地元で獲れた魚の美味しい調理方法を教えたり、生産者さんのお名前と顔写真を掲出して野菜づくりのこだわりを伝えたり。『商品に込められた想いをお客様に伝えることで、より一層価値を感じてもらいたい!』、その一心で店内がより魅力的になっていきました。

 またSNSをとおした情報発信にも力を入れています。「海の駅 東洋町」のインスタグラムでは、多い時は1日に50回以上もストーリーを更新!「朝の白浜ビーチの様子」から始まり「ナスとトマト並んでます」「朝獲れアオリイカ入りました」「こけら寿司、ちらし寿司来ました」「本日のお刺身定食はコレ!」「焼きたてのパン入荷しました」などなど、ストーリーを見ているだけでも楽しくなってきます。池田さんが着任した頃は300人程度だったフォロワーも、今では1400人を超えています!

〔 店内にはPOPがたくさん! 〕

▶ 仕入れ改革

 「海の駅 東洋町」は甲浦漁港から車で3分程と距離が近く、水揚げ直後の新鮮なお魚が日々到着します。そんな強みを生かそうと、地元で獲れた鮮魚の取扱量を増やしました。

 天候によって入荷量に変動があったり、来客数によって大きくロスが出るなどの課題もありましたが、レストランで地元獲れの新鮮な魚を使ったお刺身定食やまぐろ丼を提供したほか、弁当や惣菜にも積極的に魚を使っていくことで「海の駅 東洋町」ならではの打ち出しをしていきました。

 また仕入れた魚をさばくのも「海の駅 東洋町」のスタッフが行い、今では大きなマグロ一尾を豪快にさばくことも出来るようになったとのこと。仕入れ改革を行ったことで、水産加工業者の方々も『海の駅のために魚を切らすわけにはいかない』という想いを持ってくださっているそうですよ。

〔 地元獲れの鮮魚を使ったお刺身定食 〕

▶ BBQ事業へのチャレンジ

 西日本有数のサーフィンスポットとしても知られる東洋町。
海の駅 東洋町」の目の前には白浜海水浴場があり、夏には町外・県外から海水浴やサーフィンに来られる方もたくさんいます。
 そんな中、東洋町をもっと楽しんでいただけるコンテンツを創りたいと取り組んだのが《手ぶらバーベキュー》のサービスでした。

 食材の調達から、区画の整備、備品の選定など、全くのゼロからスタートしたBBQ事業。スタッフの想いは『いいサービスを提供したい!』、ただそれだけでした。

 中でもこだわったのが誰もが気軽に楽しめること。準備や片づけを不要にした《手ぶらバーベキュー》の事業を2022年7月からスタートし、若者から家族連れ、ご年配の方まで、年代を問わず楽しんでいただける新しいコンテンツが完成しました。興味を持った方は是非一度、その楽しさを味わってみてください♪

〔 オシャレBBQで楽しいひと時を 〕

▶ 東洋町を堪能してもらいたい!

 池田さんが東洋町に着任してから一年あまり。現在「海の駅 東洋町」のインスタグラムには【東洋町を手ぶらで楽しむ1泊2日プラン】が掲載されています。例えば、週末を利用した東洋町満喫プランを想定してみると…

《 土曜日 》
 12:00 「海の駅 東洋町」に到着してお刺身定食を堪能
 15:00 ゲストハウス「the room」にチェックイン!
 16:00 白浜海岸でビーチコーミング
 18:00 「グリルjoin」で新鮮な地魚と地元野菜を使ったメニューに舌鼓!

《 日曜日 》
 10:00 「SURF SHOP MORE」のサーフィン体験
 13:00 白浜キャンプ場で《手ぶらバーベキュー》!
 15:00 「海の駅 東洋町」でお土産を買って帰路に♪

 高知県の方でも、中西部にお住まいの方は、東洋町で遊んだ経験がある方は少ないかもしれません。日常から解放され、青い海を見ながら思う存分遊んでみてはいかがでしょうか?

〔 波に乗る快感! 〕

▶ いま売れ筋の商品は?

 冬真っ只中の今の時期、東洋町ではぽんかんが一番人気です。そんなぽんかんを使った商品の中で売り切れ続出なのが「ぽんかん食パン」です!
 食パンの生地に、ぽんかんの果汁と皮を練り込んで焼き上げた一品で、口に入れると爽やかなぽんかんの香りが口いっぱいに広がります。入荷してもすぐに売り切れてしまうそうですので、見つけたら即GETしてください!

〔 海の駅 東洋町オリジナル ぽんかん食パン 〕

▶ まだまだお楽しみはいっぱい!

 夏には子どもたちに大人気の海上アスレチック「BEACH HOPPING」が設置される白浜海水浴場。海でたっぷり遊んだあとは《手ぶらバーベキュー》を楽しめるとあって今から夏が待ち遠しいところですが、「海の駅 東洋町」では、四季折々にオリジナルイベントも開催しています。

 2022年のGWには【多肉植物の寄せ植えワークショップ】を開催!
若い女性を中心に参加者の皆さんの感性で素敵な作品が出来上がりました。

 10月には子どもたちが楽しめる【ハロウィンイベント】を開催!
カボチャの重さ当てクイズ、お菓子配りのサービス、ミカンや柿など果物の詰め放題などのほか、地域の子どもたちに「海の駅 東洋町」をより身近に感じてもらおうと、子どもたちによるお店のお手伝い体験も実施しました。

 また12月には【竹灯りのワークショップ】も開催!
竹灯りアーティストによる指導のもと、子どもも、大人も、オリジナリティ溢れる竹灯り作品を作り上げました。出来上がった作品は「海の駅 東洋町」横のイルミネーションと共にライトアップ。素敵な空間が広がりました。

〔 これが海上アスレチック BEACH HOPPING 〕

▶ 今後の夢は?

 たくさんのスタッフと力を合わせて、東洋町がより魅力的になるための取り組みを一つ一つ進めている池田さん。お話を伺っていて感じたのが、物腰の柔かさと、その奥にある芯の強さです。
 いろんな人の声を聞き、それをもとに現状の問題点を見つけ出し、課題克服のための取り組みをチーム一丸となって行う。頼り甲斐がありつつも、何でも言いやすい、そんなオーラをまとったリーダーだと感じました!!


 最後に池田さんの今後の夢や目標を伺いました。

■ 東洋町の町が、自分が来たことで少しでも良くなったと思ってもらえるようになることが目標です!


 縁もゆかりもない土地に来て「海の駅 東洋町」の駅長という大役を任されながらも、誠実に一歩一歩進んでいる池田さん。周りのいろんな人から『飲みに行こうや』と誘われる“愛されキャラ”でもあります。
 これからも「海の駅 東洋町」を拠点に、町の魅力を広く発信していってくださいね。皆さん、今年は東洋町へ遊びに行きましょう!!

【 放送プレイバック 】📻✨
★ 2月10日(金)放送 ⇒ コチラ から!
★ 2月17日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!

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