見出し画像

子育ては自分を基準に考えろ!と母から教わった

スーパーやおもちゃ売り場などで
ワーワー泣いたりひっくり返ってゴネてる子供を見たことは誰でもあると思う。

息子は、一度だけ寝転んでゴネ泣きしたことがある。
まだ入園前だったと思う。

息子は普段から家を出る前に欲しいものはもう決まっている。
お店に行くと欲しい物の元へ直行。
手に入れた後は追加で他の物を欲しがらずレジまですんなりいく。
こちらが、これも買う?と聞いても欲しがらない。
買ってきた欲しかった物はずっと大事にする。

娘は全く違うタイプで、家を出るときはもちろん欲しい物はある。
お店に行くと欲しいものを目指すが、そこ迄の道中目に入る物を次々に欲しくなってしまう。
お目当てのものを見つけると確実に一度手に持つが、そこからレジまでの間に新たに目に入ったものが欲しくなり、当初の目的の品物を平気で手放そうとする。
なので娘の欲しいものを買いに行く際は、

ダーッと目的地に連れて行き、
ゲットしたら、
またダーッとレジに直行し、
ダーッと車に戻らないといけない。

その日の息子は、おもちゃ売り場の床に寝転んでギャン泣きして、そんなに興味なさそうな物を「欲しい欲しい!」と吠えていた。
夫はみっともないから欲しがってる物を買って早く帰ろうと言う派だ。

いつもの息子らしくない“ゴネ男”だったから、ちょっと放っておこう、と離れた場所から見ていた。
少ししたら息子は、
お父さんとお母さんの姿が無い!
と焦って立ち上がり、我々を探し始めたところに夫と登場。

今 僕 何してたんだっけ?

のふいをついてそそくさと帰ってきた。

後日母に、
最近聞き分けが悪い時があって困っちゃうよと息子のことを話したら、
「おまえなんて比じゃなかったよ!もう勝つまで泣いてたもの。
子供のことをどうこう言う前に、自分はどうだったか?を考えるようにしな!
この先も、自分ができもしなかったことややりもしなかったことを、子供にやれったってダメだよ!」
と言われたことがある。

これはずっと私の中でのバイブルで子供が成人した後も、自分はどうだったか?基準に考えるのは今も変わらない。

もう一つ子供の頃から母に言われてきた
「泥棒と人殺しは天涯孤独になってからやってくれ!」
と言うのがある。
激し目の言葉だが、要は、なかなか天涯孤独にはなれないもので、結局はどちらも一生できない悪いことだよ、ということだ。

これは私が家庭を持ち、子供達が大きくなる過程でもギャグのように時々言ってきたせいで、今では私と子供との間で“我が家の家訓?”みたいになっている。

高倉健さんがトーク番組で話していた言葉で大好きなのがある。

「僕の中に法律があるとしたら おふくろだよね、 “恥ずかしいことしなさんなよ、あんた”って。」

いいねぇ。

#創作大賞2024
#エッセイ部門  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?