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創業 事業計画① 経営理念を考えよう

 情報収集が進んだら、大切に温めていたアイデアを具体化するために、事業計画を考え始めましょう。最初のキーワードは、"経営理念"です。

"経営理念"の初めの一歩

 経営理念の初めの一歩は、「なぜ、それをやりたいのか」です。
 自分自身が何かを変えたいと思って、創業を考えたのではありませんか?
 ワクワクするような、素敵なビジネスを思いついたのではありませんか?
 あなたの、その熱い想いを”経営理念”に育てましょう。
 自分の今までを振り返り、将来を思い描き、起業のタネから少し育てて、経営理念の苗を植えてみましょう。そして、大切に育てていきましょう。
 見直しというテーマですが、以前ご紹介したちょこゼミに動画があります。

”つくりませんか?企業を照らす経営理念”(中小企業大学校Web校 ちょこっとゼミナール)

"経営理念"って必要なの?

経営理念
経営理念とは、経営する上での重要な指針であり、企業の根本的な価値観を示すものです。

(出典:経営理念 J-Net21 起業マニュアル 中小企業基盤整備機構より引用)

「”経営理念”では食べていけない。」と言われる事業者さんは少なくありません。
 でも、事業再生を多く手がける支援機関の専門家は、
「厳しいバンクミーティングの最後の最後で、『この会社は地域社会に必要だから、なくすわけにはいかない。』と言って、債権切捨てなどの支援をしてくれる金融機関は決して少なくない。」
「賃金カットがあっても、従業員が経営者を信じて着いて来てくれる会社には、しっかりとした経営理念があり、それを従業員も理解している。」
と言います。
 取引先や従業員などの利害関係者が信頼してくれる最後の砦は、実は"経営理念"だったりするのです。
 もちろん、経営者が納得するだけではなく、周囲に理解してもらうことが大切なことは言うまでもありません。

 キーワードをひっくり返したような雰囲気がありますが、同じJ-Net21に、このようなページもあります。

理念経営
 経営理念を重視する経営手法を理念経営と呼ぶ。理念経営が徹底されている企業では、日常業務での優先順位がはっきりとしているため、従業員ごとに判断や行動がブレることが少ない。
 また、社内の意思決定でも、共有する価値観が判断基準になるため、決定までの時間が早くなるなど、スムーズな経営が可能になる。
 経営理念に沿っている限り、経営陣の判断に対し、従業員が異を唱えることも少ない。

(出典:理念経営 J-Net21 経営ハンドブック 中小企業基盤整備機構より引用)

 少し先の話にはなるかもしれませんが、いかがでしょう?
 ”経営理念”がどういうものか、イメージが湧いたでしょうか。

創業時は特に必要な"経営理念"

 創業時は経営理念が大きな武器になります。
 あたりまえの事ですが、これから始まる事業に実績はありません。
 資本金や創業メンバーの経歴なども重要ですが、その経歴を持った人が、"何をどうしたいのか"が、最終的に周囲に支持されるかどうかの判断基準となります。
 これは、資金調達(融資・出資)の際も同じです。

《おさらい》

 綺麗ごとに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、経営理念に基づく事業運営をしていること、それを周囲に理解してもらうことは極めて重要です。
 これは、創業時だけではありません。

ご覧いただきまして、ありがとうございました🌸 これからも、「学び」を続けていきたいです🎻