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デジタルトランスフォーメーション(DX)

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デジタルトランスフォーメーション(DX)についての自身のコラムをまとめています。
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2022年4月の記事一覧

DX(デジタルトランスフォーメーション)の失敗事例あれこれ

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、成功事例が取り上げられたり注目を集める傾向にありますが、実は失敗事例もそれなりに、いや、かなり存在しています。 よくあるDXの失敗事例といえば、経営層がコミットしていないケースが代表的です。 経営層がコミットしていない、つまり経営陣がデジタルトランスフォーメーションの取り組みに積極的な関わりを見せないケースが失敗事例になりやすいといえます。 というのも、DXは現場だけで取り組むものではなく、組織が一丸となって取り組むことが成功の

DX実現の鍵はデフレーミングとリビルド

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、企業活動や企業サービスの合理化をするうえで欠かせないものと考えられています。 DXのタイミングを逃すことが企業にとって致命傷となり、将来的に破滅を招くおそれがあるのです。 名前にデジタルが入っているため、デジタル化することだと考えられていますが、実はデジタルを目的化しないことが成功の鍵です。 デジタル化よりも大切なのはデフレーミングとリビルドつまり分解と組み換えです。 デフレーミングは東京大学大学院准教授の高木聡一郎氏が考えた

しくじりDX!DXの失敗事例

IPA(独立行政法人情報処理機構)の公開資料をご覧頂くと分かるのですが、日本企業の半分以上の企業が、DX未着手またはあまり進んでいないという状況です。 一方で、焦ってDXを進めようと思って、失敗してしまうケースも散見されます。 では、どんなことで失敗するのでしょうか。 それは、現場の意見を聞きすぎて失敗するパターンです。 DXはそもそも、デジタル技術を活用してビジネスモデルや仕事の進め方を根本的に変革する取り組みです。 現場の意見を取り入れすぎると、本来のDXではなく、単な

業務量削減をDX(デジタルトランスフォーメーション)の目的にしてはいけない

DX(デジタルトランスフォーメーション)がコモディティ化されつつある現在、変革を目指して進めている企業がかなり増えてきました。 DXの実現により得られる様々なメリットとその理解が進んできたとも言えるのではないでしょうか。 抽象的なメリットで例えれば、無駄を減らすことがこれにあたります。 いわゆる企業がお金を出して購入したものが無駄になってしまうことが少なくないわけですが、これを最小限にとどめるわけです。 費用対効果の最適化とも言いましょうか。 最近は、無駄を減らすために

【イベント告知】DX INITIATIVE 2022 物流 DX が切り開く未来に向けた企業経営

今日は、久々のイベント告知です。 4月15日(金)にグランフロント大阪で、DX関連のイベントをやります。 【開催概要】 労働力不足、少子高齢化、コロナ禍における現場での安全性確保、ならびに世界的潮流であるSDGsへの対応など、物流施設を有する企業は多くの課題に直面しています。 このような課題解決のための処方箋として、我が国でも物流DXへの取り組みが注目を集めています。 本セミナーでは、物流現場を取り巻く環境の変化、コロナ禍も相俟って物流現場において導入が加速するAIやロボッ