見出し画像

トップとナンバー2の指示が正反対

レポートラインという言葉がある。報連相を誰にするのか?そして誰の指示を仰ぐのか?という組織の報告経路の定義である。大抵は直属の上司は一人であるのだが、その上司の上にも上司がいることが多いわけで。

とあるベンチャー企業に居たときのこと。常勤役員は社長と取締役の2名だった。直属の上司はその他に居るのだが、そこを飛び越えて社長から指示が出たり、取締役から指示が出たり。とにかくあっちこっちから指示が飛んでくる。しかもその指示が真逆の判断だったりする。受ける側としては、「上の方でちゃんと見解を統一して指示してくれよ」ということなのだが、どうしてこういうことが起こるのだろう?

現場仕事にどっぷり浸かっていない上層部は、表層だけを見て自分の経験や価値観で指示をすることがある。現場のタスクの詰まり具合などお構いなしに、「今必要と思うこと」をスピード感を持って進めて欲しいと思っている。だから現場のリーダーなんかすっ飛ばして強権発動する。それ自体が間違っているとは言い難い。ただ船頭が何人も居る船がまっすぐ進まないように、何人もが強権を発動しては結局前に進めない。レポートラインや役割を明確にするのは大切なんだと実感する反面教師。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?