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zoom疲れがなぜ起こるのか考えてみた【オンラインヨガ編】

普段こちらのnoteでは出産関連の記事を書いているのですが、プリパレの活動の他にヨガもやっているので今日はそちらで感じたことを。

現在進行系で進んでいるヨガレッスンのオンライン化

世の中のオンライン化が急速に進む中で、ヨガ界隈もオンラインでの提供が活発になってきました。
新型コロナウイルスの日本での感染拡大初期にスポーツジムでクラスターが発生したことなどを踏まえ、スタジオとしても受講する側としてもオンライン化というのは比較的早い時期(つまりみんなの気力体力がまだある時)から「今できること」として前向きに進められてきたように感じています。
このほど厚生労働省から発表された『新しい生活様式』の中でもヨガなどのおうちフィットネスはオンラインを活用してねという文言もあり。(そこにヨガを入れてくれてありがとう!ヨガティーチャーのはしくれとして嬉しい)

今まで定期的にヨガスタジオに通っていた方やインストラクターであれば、タイミングは人それぞれと思いますが「スタジオ行くの、ほんとはやっぱやめといた方が良いよね…たぶん」という3月、緊急事態宣言を受け本格的にスタジオクローズとなり「うちもオンラインでやるか」の4月、そしてゴールデンウィーク~現在、という流れかなと思います。
ヨギーたるもの、どんな時もできるだけ心穏やかでありたい。
(そのためにヨガってあるはずだしね)
もちろん先生と生徒同じ空間で練習するヨガの方がいいけれど、先生としても生徒としても今あるものに感謝しつつ、画面と格闘しながらzoomでのオンラインレッスンに慣れてきたところではないでしょうか。

オンラインレッスンのメリット・デメリット(※個人の感想です)

主にオンラインレッスンを受ける側としてうち私がメリットと感じたのは

①ふだん物理的に行けない距離(海外まで!)のスタジオや先生のレッスンが受けられる
②自宅なのでレッスンが終わったあとそのまま存分に追加シャバーサナしたりシャワー浴びたりできる
③誰の許可を得ずとも子連れヨガ可能
④普段以上に周りを気にせず集中できる(すっぴんでもいいしね)

などでしょうか。他にもその人それぞれ感じているメリットあると思います。

オンラインならではの難しさももちろんあります。

①通信環境が安定しなくて先生の声が途切れるのがストレスとかzoom慣れてなくて戸惑う、小さい画面を見るのが大変などのハード面での困難
②自宅だから家族から離れた空間を確保するのが難しい、集中しにくい
③ハンズオンアジャスト受けられない
などなど。

レッスンを提供する先生たちももともとオンラインに慣れていらっしゃる方を除けば今は正直みんな試行錯誤です。どうやったら画面の向こうの生徒さんたちにわかりやすくストレスなくレッスンを受けてもらえるか、直接会えない触れない、なんならギャラリービューひと画面で映りきらない、カメラをオフしている生徒さんもいるから見えない、そんな中でも怪我させないための工夫を考えたり、お互いに情報共有をしたり。
ヨガインストラクターって、スクール時代の同期とかよっぽどの大手とかでないと横のつながりが新しく開拓されにくくお客様以外からのレビューをもらえることがほぼないので成長が完全に自分次第な仕事だなーと感じることがあるのですが、こういうフォースがないと繋がれないような先生方と知り合える機会にもなっていて嬉しくもあります。

本来のヨガは自分の体と心に意識を向けて整えるものなのに、それを提供するために整えているのはネット環境とオンラインレッスンのプラットフォームというデジタルの世界、情報共有もzoomで…
いいんだよ、いいんだけど。ちょっと慣れないし大変だよねっていう。それくらいは言ってもいいよね?事実だし。

なぜ「zoom疲れ」を感じるのか(仮説)

実際オンラインレッスンを体験してみると、自分が想像していたよりも集中できるなと感じました(そういった意見を他でも聞いています)。意外とイケるじゃん。オンライン悪くないなと。
そしてさきほどあげたメリット・デメリットを両方味わいつつゴールデンウィークまでに開催された様々なレッスンやワークショップを受け、また自分でも提供してきて、ふと感じたのは「あー、わたしzoomに疲れてる」。
オフィスで仕事していたところからリモートワークに切り替えビデオ会議など日々されていらっしゃる方はもっと早くに感じられているかもしれません。

これ完全に私の思いつきというか仮説なんですけどね、
通常のスタジオレッスンだったらスタジオという空間があってその空間の中に先生や自分や他の生徒さんたちがいるでしょ。そして先生は前の方にいたり生徒さんの間を歩いたりして空間の中を動いてくれる。存在も声もあっちこっち行く。その声やデモのアーサナ、存在感(結構大事)、アジャストに導かれて自分の呼吸や体に集中する。

でも今は画面の向こうという一点に先生の存在・姿・声・そして他の生徒さんたちがいる。
つまり普段より指向性が失われているんですよね。自分の前後右左上下ナナメにぐるっとあった360度の空間が(まぁ普段から常に360度までは意識できてないとは思うんだけど)今とっても狭いところに集められた状態でレッスンの60分なり75分なり90分なりをがんばっている。

いつもより一点に五感と集中が向いていて、そこが脳に負担をかけてるんじゃないかなと。
野生の動物だったら、一点に長時間集中を向けるってよっぽどのことだから(そこに敵がいるとか)それを毎日長時間という状態に耐えられるようにできてないんじゃないかなあ。

ヨガティーチャーとして生徒を指導するときも、あるいはヨガを練習するときも『周辺視野』を使えとうちの師匠は言うのだけど、その周辺視野が使いにくい。一点(=中心視野)と周辺視野の振り幅が普段よりでかい。そこが脳を疲れさせてる原因なんじゃないかと考えています。
※周辺視野については記事最後にリンク貼っておきます

誰かこの仮設立証してくれたり(あるいは既にそういう研究あったらわかりやすく教えてくれたり)しないかなー。もしあったら教えて下さい。

zoom疲れ解消のために(ヨガ的手法)

zoomでのオンラインヨガレッスンでの疲れが、指向性が通常と異なることによる脳疲労だという仮説に基づき、今後実験してみようと考えていること。

・レッスン中、画面の先生を見る時間は画面を見るが、自分で動く時間は普段より自分の背面や空間を意識してみる。そういう練習だと思う。先日受けたレッスンで「私の言うことは話半分くらいで自分の体とのやり取りを大事に」と言ってくれた先生がいて、ほんとだな、素敵だなーと思った。マネしたい。多少指示と違うことになってても幸い?周りに人はいないから恥ずかしさというエゴが爆発することもない。

・オンラインでレッスンを受ける以上、最中に中心視野がちになってしまうのはある程度仕方ないとして、レッスン後に坐る時間を設けてそこで周辺視野を意識し、バランスをとってみる。
(呼吸法からそのまま鼻先とか一点に集中する時間に入ることが多いのだけど、一点に集中するんじゃなくて周辺視野を意識する時間にするなど)

・中心視野を普段より使っている=過度に集中している、交感神経優位の状態?っぽいから、副交感神経優位になるようなこと(お風呂はぬるめにしてゆったりつかる、腹式呼吸、体を横にするなど)をしてこれもバランスをとる。あとは片鼻呼吸の左だけやってみるとか、月礼拝も好きなのでやってみようかな。

・毎朝参加しているクラスがあるのだけど、ひとりで練習する日を設ける。
(つまりオンラインが始まる前の練習に戻るだけなんだけど)
開催してるからって毎日参加しなくてもいいということにようやく気づいた。はい、今更です。

まだしばらくオンラインレッスンの期間は続きそうなので、いろいろ試しつつ自分の反応や適応を楽しみたいと思います。


周辺視野について


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