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子供たちが英語を覚えるまで その4

Preschoolに慣れ始めてから

2ー3日もすれば泣くこともなく、楽しくPreschoolに通うようになりました。
工作の時間は、Fine Motor Skillsと呼ばれる手先や指先の運動能力を高めるアクティビティを主体としたものでした。具体的には描いたり、切ったり、貼ったり、つまんだり、通したりといった動作を含むアクティビティです。このような動作をすることで日常に必要な行動ができるようになり、また脳の発達にもいいのだとか。クラスルームには幼児用のエプロンが用意されていて、思う存分絵の具や粘土やボンドを使って汚れながら楽しんでいました。

ある日のこと、Preschoolから家に戻ると「お友達がおもちゃを取るからもう行きたくない!」と訴えて来ました。おもちゃを取られそうになったら ”It’s mine!” か ”This is mine!” と言いなさいと教えました。
翌日、見送り際にもう一度 ”It’s mine” を練習して教室へと向かいました。Preschoolが終わって早速どうだったか聞いてみました。今日もまた持ってたおもちゃを取られそうになったので ”It’s mine!”と言ったそうです。すると取ろうとしているクラスメイトも ”It’s mine!” と言い返して来たそうです。そこに同じくそのおもちゃが欲しかったもう一人も ”It’s mine!” と参加してきて、3人で口々に ”It’s mine!” の応酬が始まり、結局、先生がことを収めたらしいのです。うちの子は、「みんなが ”It’s mine!”  ”It’s mine!” って言うのー😭。mineって誰のなの〜、ビエーン😭😢😭」。ほんと誰のだろうね。

Preschool2年目は

毎週通ううちに仲良しのお友達もでき、英語の理解力もどんどん上がっていきました。2年目のPreschoolは週5で通うことにしました。
この時期にPhonics (*1) を学び始めました。これから言葉を覚え始める3−4歳児にはESL (*2) はなく、他の子たちと同様に英語(国語)を学んでいきます。絵本の読み聞かせもたっぷりありました。親も一緒に参加できる季節にまつわる行事やアクティビティもあり、遠足でのHayride(干し草を積んだ荷台に乗るアクティビティ)はいい思い出です。
2年目のPreschoolが終わる頃には、すっかり先生の言うことが理解できるようになりクラスルームで問題はないようでした。

ちなみにうちの子が初めて覚えた英単語は ”Oops!” です。
Oopsを日本語にすると、おっと、あちゃー、ありゃりゃ、しまったなど、コーヒーなんかをこぼしてしまった時に反射的に口にする言葉。子供が家に帰ってきてしきりにOops、Oopsと言います。特になんの問題もないのに。学校で先生がうちの子や他の子供達の危なっかしい行動にしょっちゅうOops!って思わず口にされていたんだと思います。それでうちの子もよく聞く言葉なのでとにかく音だけまずは覚えたということなんだと思います。

母国語をどうするかが問題です

母国語である日本語と英語を同時に学び始めた下の子。このあと、小学校に上がると英語で学ぶことがほぼ100%になり、次なる心配は日本語をどう習得するかになって来ました。そしてそれは長い道のりを辿ることになります。この辺りのお話は別の機会に。

2024年、この夏、この子はイギリスの大学を卒業します。


*1  母音と子音、子音と子音等の組み合わせによる発音の変化のルールを勉強し、文字の組み合わせ(つづり)を見ただけで発音できるようになる学習法
*2 English as a Second Language、英語を母語としない人のための英語特化クラス


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