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ばいばい、冬。

2016/02/20

寒いのは大の苦手だから、
早く冬が終わればいいとばかり願っていたけど

冬にあるものを振り返ってみると
今更ながら少し惜しい気がした。

ぬくぬく温かい食べ物だとか、
街の灯りだとか、
何となく暖かい感じのものが
多いなってふと思う。

そしてキンと冷えた夜空に
浮かぶ星の感じは
やっぱり春や夏とは少し違っていて、

息が白くなるような寒空の中だからこそ
美しさを感じる輝きがある。
冬の都会はロマンチックだ。

そして寒空の下歩く勝どき~月島界隈の
あの夜空とネオンの宝石な感じ。

何気なく外を歩いていて、
寒くて足早になっているのに
「うわぁ~」となって
ふと立ち止まってしまう光景。

それが自分だけじゃなく、
恐らくこの人も今そうなんだなって感じで
橋の上でちょこちょこ人が立ち止まって
空を見上げていく感じとか。

“夜景スポットに行く”とかじゃなくて、
ごく普通の日常の中にあるそんな特別。

空気感とか情景とか、
この寒さがもたらす内外の色んな要素、
諸々全部含めて「きれいだなぁ」のその一言が
思わず漏れていたのかぁと思うと、
冬って結構素敵だったかもと思う。

もうこれからしばらくは暖かくなる一方で、
世の中はパーって感じに元気になっていって、

さらにはぎらぎら暑い夏に
ただ向かっていくのかーと思うと
そんな地味で静かなぬくもり達を
少し名残惜しく感じたり。

だって冬って何となく内向的で、
「あー寒いー(-_-) 動けないー(-_-)
布団から出れないー(-_-)」みたいな、

消極的で、ぎらぎらしていない、
そんなとこ結構好きだったりするから
(寒いのは別として、、、)。

アクティブになれない、
怠惰が正とされちゃうようなところ。

寒いからほっこり暖かいものをいつも探してて
それを見つけてじわっと喜ぶ地味な感じ。

家の中とか、コートの中とか、
毛布の中とか、
いつも何かに包まれた中で過ごす感じ。

Tシャツ一枚で風を感じて
やっほー!って感じには
間違ってもならないところ。

家の中で温かい飲み物を
すすりながら読む本だとか、
寒いからこそ求めてしまう
温かい食べ物の湯気の映像だとか、

湯船に浸かって冷えた身体を温める時の
あの何とも言えない極楽の瞬間とか。

そう思うとちょっとだけ、
冬が終わることを淋しく感じたりしました。
やっぱり私は冬生まれの根暗です笑。

いや、暖かくなるの
全然嬉しいんだけどねー!

そんなことを懐かしみながら、
威勢よく冬をお見送りします♡

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