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五月の風

2015/05/01

『ゆっくりね、今は焦らず地道に』
って言われると安心する。

分かっているけど欲張って、
刺激されて”もっと”ってなって、
突破口が見つからなくて

うーん... ってループに
私はすぐにはまりがち。何事にも。

そしてそういう、ちぐはぐ感は
必ず身体に現れる。

すっと一つになれてる時と
何かどこかがはぐれているなって時。

頭や心は早足だから
時々はちゃんと振り返って
身体を待ってあげなきゃいけない。

私の身体、
そういうところ不器用で正直で
実によろしい。

考えてみれば今の自分は、
好きだと思うことが分かって、
やりたいと思うことがあって、
それを想い、味わうことができている。
疲れたらいつでも一休みだってできる。

考える時間を持つことができて、
向き合う時間を持つことができて、
世間を見渡すこともできて、
つまり、とても自由だ。

そしてその時間をほんの少し
誰かと共有することができている。
それってすっごく嬉しいことだ。

すごく小さな時間でも、
すごく小さな出来事でも、
私にとってはとても大きなことで、
まずそれだけですごく幸せなことなのだ。

それがある今と、なかった前とでは、全然違う。

そうだよなー m(_ _)m、
そうだった! (*・▽・*) って、
急ぎ足を止めて、しみじみ思った。

無理ができなくなったことは
手放すこと、競わぬことを
教えてくれる。
私はそこに感謝したい。

冬があけて、暖かくなり、
春と共に気持ちもどこか活発になって、
また少し、駆け足になりそうな自分がいた。
危ない危ない。(でも身体がついて来なかった笑)

ゆっくり育って、ゆっくり咲いて、
自分の季節を楽しもう。

少しぐらい季節が外れても、
太陽も月も星達も、変わらず空に
いつもいるから大丈夫。

春を逃してしまっても
季節はまた巡ってくるし。
その移ろいも、儚さも、
一緒に生きれば美しい。

自分のリズムを取り戻すと、
ゆっくり流れていく季節達は
とても優しい。

情熱はひっそりと穏やかに
やさしく燃やそう。
きちんと季節を愛でながら。
きちんと世界を愛でながら。
激しい炎ではなく
深く静かな灯火として。

そう思うと身体の中に、
空気が沢山入ってきて、
五月の風を私は尚更心地良く感じた。


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