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入院して1か月、高齢で耳が遠く、白内障再発の背景がある背骨圧迫骨折患者のウェルビーイングを考慮した早期退院に向けていまできること~ウェルビーイング観点で入院を最適化する⑰

おはようございます、明日は七夕の日。
みなさまは入院して1か月が経過した高齢で耳が遠く、白内障再発の背景がある背骨圧迫骨折患者の早期退院に向けて、ウェルビーイングを考慮しながら以下の対応を行うことが重要です

現状:

背骨圧迫骨折で入院生活1か月、一日の多くの時間を病床で寝ている時間が多い患者が陥りやすい体の不具合をまず挙げます。

  1. 筋力低下:
    特に下肢や体幹の筋力が低下し、立位や歩行能力が低下する可能性があります。

  2. 関節拘縮:
    長期間の同一姿勢により、関節の可動域が制限される恐れがあります。

  3. 褥瘡:
    長時間の臥床により、特に背中や臀部に褥瘡が発生するリスクが高まります。

  4. 深部静脈血栓症:
    血流が滞ることで、特に下肢に血栓が形成されるリスクが増加します。

  5. 便秘:
    活動量の低下と姿勢の制限により、腸の動きが鈍くなり便秘を引き起こしやすくなります。

  6. 肺炎:
    深呼吸が制限され、痰の排出が困難になることで、肺炎のリスクが高まります。

  7. 骨粗鬆症の進行:
    活動量の低下と日光不足によりビタミンD合成が減少し、骨粗鬆症が進行する可能性があります。

  8. バランス能力の低下:
    長期臥床により、姿勢制御能力や平衡感覚が低下する恐れがあります。

  9. 心肺機能の低下:
    活動量の減少により、心肺機能が低下する可能性があります。

  10. うつ状態:
    長期の入院生活によるストレスや活動制限により、精神的な落ち込みやうつ状態に陥るリスクがあります。

これらの不具合を予防するためには、病院側ヘルスケアチームの指導のもと、可能な範囲での早期離床や適切なリハビリテーション、栄養管理、精神的サポートなどが重要です。

また、コルセットの適切な使用や、骨折部位に負担をかけない範囲での運動など、個々の状態に応じた対策が必要です。

そこで、入院して1か月、高齢で耳が遠く、白内障再発の背景がある背骨圧迫骨折患者のウェルビーイングを考慮した早期退院に向けていまできることをNOTEします。

  1. 多職種連携によるアプローチ:
    医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士等のチームで患者の状態を総合的に評価し、退院に向けた計画を立案します。

  2. リハビリテーションの強化:
    本人は、長引く入院で時として、ゴールに向けて頑張るより、入院生活のコンフォートゾーンに迷い込みがちです。いわゆるリハビリを頑張ることへのエクスキューズとして、コルセットが痛い、寝ている時間が長く腰痛がでた💦

    いろいろ事情はありますが、ゴールを退院後、入院前の生活に復帰することであるなんらば、フォーカスすべきは、骨折の回復状況です。それに応じて、理学療法や作業療法を intensify し、日常生活をおくることをとりもどすように規則正しい生活リズム、食事、トイレ、入浴、身だしなみ、着替え、歩行、座ることなど諸活動の改善を図ります。

  3. 感覚機能サポート:

    • 聴力低下に対応したコミュニケーション方法を確立し、必要に応じて補聴器の見直し・使用を検討します。

    • 白内障再発に関しては、視力の状態を評価し、必要であれば手術の検討を行います。

  4. 転倒予防対策:
    視力・聴力低下を考慮した病室内外の安全対策を強化し、自立歩行の練習を行います。

  5. 栄養管理の最適化:
    骨折の治癒促進と全身状態の改善のため、適切な栄養摂取を支援します。

  6. 疼痛管理:
    効果的な痛みのコントロールにより、活動性の維持と向上を図ります。

  7. 心理的サポート:
    長期入院による不安や孤独感に対処し、退院への前向きな姿勢を育成します。

  8. 家族教育と支援:
    退院後の生活に向けて、家族に必要なケアや支援方法を指導します。

  9. 在宅環境の評価と調整:
    退院後の生活を想定し、必要な住環境の改善や補助具の準備を行います。

  10. 継続的なフォローアップ計画:
    退院後の外来診療やリハビリテーション、在宅サービスの利用計画を立てます。

  11. 骨粗鬆症管理:
    背景にある骨粗鬆症の評価と治療を行い、再骨折予防に努めます。

  12. 社会的つながりの維持:
    感覚機能低下に配慮しつつ、家族や友人との交流を促進します。

  13. 自己効力感の向上:
    日々の小さな進歩を認識し、自信を持って退院に臨めるよう支援します。

これらの対応を通じて、患者の身体機能の回復だけでなく、精神的・社会的ウェルビーイングも考慮した包括的なケアを提供し、安全で効果的な早期退院を目指します。

~ご参考~

[1] https://clinic.adachikeiyu.com/1444
[2] https://osaka.hosp.go.jp/incho/topics/index_r05/index.html
[3] https://oeseikei-hp.com/column/124/
[4] https://www.sekishindo.or.jp/cp_pdf/cp15.pdf
[5] https://www.kansetsu-itai.com/doctor/doc364.php
[1] https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/syogai/shintai/houkokusyo/身体障害者の障害認定基準の最適化に関する実証的研究(平成16年度報告書(第1分冊)).pdf
[2] https://osaka.hosp.go.jp/incho/topics/index_r05/index.html
[3] https://www.amed.go.jp/content/000074052.pdf
[4] https://www.fukui-med.jrc.or.jp/hospital/disclosure/
[5] https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16K17352/


これらの遂行を効果的にすすめるためにも、
患者の性格やマインドセットがまず重要です。
それが固まり、ぶれなけばはじめて、
その先に個別のニーズや状態に応じて、
これらの対応を柔軟に調整することができます。


患者本人が一番つらいおもいをしていると思います、
この長い闘いは、周囲の人のサポートが必要です。
ご家族・友人の関与も整えられるように進めていけると良いですね。

私もおれないようにします、
支えるみなさんのウェルビーイングもたいせつに!

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