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はじめてのひとり呑み

今年、43歳ではじめてひとり旅をして、そこではじめてひとり呑みを経験しました。若い頃は飲み会が好きで、仕事を始めてからは、もう今は古い文化かも知れませんが、お酒が強いのを生かしてよく接待を任されていました。強いお酒を飲むことができたので、国内だけではなく中国のなかなか自分では行けない都市に行かせてもらえ、取り引き先の工場の方々に飲みっぷりが良くて喜んでもらえたのはいい思い出です。

ここ数年は、仕事も変わり、年齢も上がり、更にコロナ禍に加えダイエットを始めたことで、お仕事やプライベートでワイワイお酒を楽しむことはほとんどなくなっていました。そんな中、頻繁ではないですが、ちょっといいお店に行った際、日本酒を嗜むことが増えました。ワイワイする場所でのお酒が好きだと自分では思っていましたが、自分がどんなお酒が好きなのかを考えたり、そのことをお話しながらお酒を楽しむということが私は好きなのだと気が付きました。

こういうお酒の楽しみ方なら、ひとりでも楽しめるかも知れない。

そんなことを思うようになっていたところ、ひとり旅に行くタイミングがやってきました。行き先は、鍾乳洞巡りメインで選んだ山口県。とても日本酒が美味しい県のひとつです。はじめてとは言いませんが、飲食店にひとりで入るのもこの時はまだ慣れず苦手でした。でも、お酒をひとりで楽しんでみるというミッションがあったので、慣れないことでもしてみようと思えました。ぎこちなくて緊張していたと思いますが、自分はどのお酒が好きかな、頼んだお料理に合うのはどのお酒かなといつもより時間をかけて選んだ一杯は最高に美味しかったです。この時選んだ日本酒は、私が一番好きなお酒となり家の冷蔵庫にも置いています。楽しい時間から思い出の一杯が生まれ、ひとりで過ごす時間の選択肢と幅を広げてくれました。

時代や環境の変化と自分の年齢の変化が合っているのも大きいですが、その時代、その環境に合ったお酒の楽しみ方ができるのはとても幸せなことだと感じています。これからもお酒を楽しむいい時間とともに歳を重ねていけたら嬉しいです。

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