親になってわかったこと
子供の頃はずっと中二病だった。中二になる前からも、中二過ぎても。家族の中で一人だけ浮いていた。私は子供の頃から夢見る夢子で、浮世離れしていたから。単なる甘ちゃんだったのだ。
だから妊娠してすごく嬉しいのに1%の不安があった。
私は子供を愛せるのか。
案ずるより産むが易し、とは本当の事で、私は心の底から息子を愛している。いや、むしろ溺愛。
先日、母に3週間ぶりくらいに会ったとき「自分の父親が、『もうあなたは成人しているのに、あなたの子供の頃のことばかり思い出す』と言っていて、もうボケてるんじゃ、と疑ったが、自分が年をとったら、まさにそうで、私もMamiが小さい頃ばかり思い出す。『また明日も遊ぼうね』と言って一緒に眠ったのよ」と言った。私は不覚にも泣きそうになった。
もちろん、私はそのことを覚えて等いない。でもふと、そういう一瞬幸せだった時期があったような錯覚がしたのだ。
本当のところはわからない。思い出はいつも美化されるものだから。
ただ、私の息子が、私が息子の小さい時の話をしたときに、ふとその幸せだった温かい記憶が蘇ると良いな、と思った。
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