コロナ予防のヒントは、〝お口〟のケア?
歯周病が口の中だけの病気ではなく、
心臓病、糖尿病、肺炎、認知症、早産、がん、肝炎などの病気のリスクを高めたり悪化させたりすることは、1990年代から知られています。
色々な病気に影響する〝歯周病〟は、
コロナにも影響するのでしょうか?
今回は、アスリートに向けた口腔ケアや
インプラントの専門資格を持つ歯科衛生士が
コロナと歯周病の関連性をご紹介します。
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『歯周病が病気の感染リスクを高める』
歯周病は世界で最も多い感染症として、
ギネスブックにのっています!
そして、日本人は10人に1人が歯周病に
罹患していると言われています。
(20代でも7割程が歯周病)
歯周病は、色んな病気に影響すると聞いた事ありませんか?
コロナもその一つで感染した場合、
重症化しやすくなるそうです。
『なぜ歯周病がウイルスや細菌の感染を
引き起こすのか?』
歯周病菌はプロテアーゼと言う酵素を出し、
粘膜を傷つけて出血させ、鉄分を餌にして元気になります︎。
その際、傷口からウイルスも侵入しやすくなり、
炎症を放っておくと炎症物質が産生され、
ウイルスによる感染を促進してしまうのです。
歯周病はサインをあまり出してくれないので、
軽度だと中々自覚症状がありません。
新型コロナもインフルエンザも歯周病が原因で
感染しやすく重症化しやすいなら、
口の中を清潔にして歯周病治療や予防をすれば、
インフルエンザや新型コロナ感染症予防にもなるわけです。
『正しいブラッシングや舌磨きで
インフルエンザ発症率が10分の1に』
口腔ケアで口の中を清潔にするだけで、
様々な病気の予防ができます。
細菌の塊であるプラークや舌の表面についたコケは、歯磨きでなければ落とすことができません。
毎日のケアで細菌(汚れ)を取り除くことで
口腔の免疫が十分に働くことができるのです。
※IgA:害を及ぼす微生物を排除してくれる
粘膜免疫という抗体のシステム。
また国内では臨床研究がたくさん出されており、
・正しいブラッシングや舌磨きを行うと、
インフルエンザ発症率が10分の1に減った例。
・歯科衛生士が週1回、口腔ケアや歯のクリーニン
グを実施したところ、インフルエンザの発症率
が87%も減少し、風邪の発症率も24%減少した
例。
などなど、
口腔ケアの重要性がわかりますよね。
『まとめ』
いかがでしたか?
コロナ対策として、
マスクや消毒が当たり前になった現在。
日常的に行っている〝歯磨き〟などの
口腔ケアが予防をする上で重要になります。
また、英国発の研究では
新型コロナウイルス感染症で死亡した人から
歯周病菌が大量に見つかったという
とてもショッキングな報告も出ています。
今は中々歯科医院に行きにくいと言う方も
多いと思いますが、ぜひ検診に行ってみて下さい。
正しいブラッシング、正しい知識を身につけて
コロナを予防しましょう!
著者名:歯科衛生士 浅海 真保
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