アメリカ議会、イスラエル当局者を守るためICC制裁を準備
【アメリカ議会、イスラエル当局者を守るためICC制裁を準備】
- アメリカの議員たちは、イスラエル政府関係者がガザで犯した戦争犯罪の裁きを受けることになれば、ICCの検察官とその関係者、そしてその家族を「報復」すると脅している。-
News Desk
2024.05.08
『Axios』通信によると、アメリカ下院の共和党議員は、ガザでの戦争犯罪でイスラエル政府関係者に逮捕状が出される可能性に対する「予防措置」として、#国際刑事裁判所(ICC)関係者を標的にした制裁パッケージを準備しているという。
「ICCのカリム・カーン検察官には、逮捕状という道を歩むことは本当に悪い考えであり、関係を台無しにすることになると強調したい。」
下院外交委員会のマイケル・マッコール委員長は、
「逮捕状が差し迫っているかどうかは分かりませんが、もし逮捕状が発令された場合に、この法案の準備ができていることを知らせるための予防策のようなものです。」
とアメリカ報道機関に語った。
「必要でない限り、議場に上程されることはないでしょう。」
と彼は付け加えた。
マッコールは、この新しいパッケージは、昨年2月に上院で提出された、「イスラエルなどICCに加盟していないアメリカの同盟国の調査に関与している」ICC職員への制裁を求める法案に「付随する」ものだと強調した。
『Axios』の報道は、共和党の上院議員グループがカーン氏に送った、#ガザ での #大量虐殺 を理由にイスラエル政府高官を訴追しないよう警告する厳しい内容の書簡に続くものだ。
「#イスラエル をターゲットにすれば、我々もあなたをターゲットにします。」
上院議員らはカーン氏にこう告げ、こう付け加えた。
彼らは「あなたの従業員と同僚を制裁し、あなたとあなたの家族のアメリカへの入国を禁止する」だろう。
ゼテオのウェブサイトでコピーを入手したこの手紙は、次のように結論づけている。
『Zeteo』サイトが入手したその書簡のコピーは、こう結んでいる:
「あなたは警告を受けました。」
この署名には、トム・コットン、マルコ・ルビオ、テッド・クルーズを含む12人の共和党上院議員の署名が含まれている。
#アメリカ もイスラエルも、1998年のICCローマ規程に署名している124カ国には含まれていない。
とはいえ、占領下の #パレスチナ は2015年4月に加盟国として裁判所に認められた。
#ICC がガザでの残虐行為を調査しているとの報道がなされて以来、アメリカ政府高官はイスラエル当局を戦争犯罪訴追から守ろうと躍起になっている。
先週、超党派のアメリカ議員グループは、バーチャル会議で裁判所関係者らに「懸念」を表明したことを受け、ICCを「報復」すると脅した。
これに対してカーン氏は、アメリカからの「報復の脅し」を非難した。
「独立かつ公平に行動するというローマ規程の下での職務権限に合致する対話であればいつでも、すべての利害関係者と建設的に関与するよう努める」
とICC検察官は声明で述べた。
「しかし、その独立性と公平性が損なわれるのは、この事務所がその任務を果たすために、その管轄の範囲内の調査や事件に関して決定を下した場合、個人が報復すると脅す場合である。」
と付け加えた。
イギリス国籍のカーンは、「ICCの職員を妨害したり、脅迫したり、不適切な影響を与えようとするすべての試みを直ちにやめること」を要求した。
ICC検察官は最近、ガザの2大病院である北部のアル・シファ病院と南部のアル・ナセル病院の職員に事情聴取を行ったが、どちらの病院もイスラエル軍によって破壊され、集団墓地に埋められた数百人の遺体が残された。
アメリカがローマ規程から脱退した2年後の2002年、当時のジョージ・W・ブッシュ大統領は、ICCに拘束されたアメリカ市民やアメリカ同盟国の市民を「解放」するためにオランダで軍事力を行使することを認める「2002年アメリカ軍人保護法」に署名し、法律化した。
(了)
引用元
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