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EU、シリアに60億ドルの支援/The Cradle

【EUのドナー、シリアに約60億ドルの支援を約束】

- この決定は、地域のいくつかの国が、10年以上の孤立を経て、シリアに外交的に接近していることを意味する。-

2023.06.16

2月にトルコと #アラブ諸国 を襲い、5万人以上が死亡したマグニチュード7.8の大地震の後、シリアの人々が貧困を克服できるようにと、6月15日のEU主導の会議で国際ドナーたちは約61億3000万ドルをシリアに約束した。

資金のうち約50億ドルは2023年に #シリア に割り当てられ、11億ドルは2024年に予約されている。

#EU は、 #欧州委員会 から送られた23億ドルとEU各国政府から送られた19億ドルの合計約42億ドルの助成金を約束した。

しかし、国連は2023年については総額の10分の1しか確保されていないことを確認している。

ジョゼップ・ボレルEU外務・安全保障政策上級代表は、「シリアの人々に対する最大の援助国として、EUは、彼らの状況が国際的なアジェンダの上位に位置し続けるようにする必要があり、またそうしたいと考えています」と述べている。

また、EU主催の会議は、戦争で荒廃したアラブ諸国に対する年間最大の公約であると同時に、13年間続くシリア紛争の解決に向けた国際社会のコミットメントを示すものである、と付け加えた。

この紛争は、 #米国 、カタール、 #サウジアラビア などの外国勢力によって引き起こされ、過激派組織を通じてシリアのバッシャール・アル・アサド大統領政権を崩壊させようとした。

シリア国内のいくつかの地方では、反政府武装勢力が支配を続けており、シリアの国家的不安を長引かせようとしている。

米国、EU、およびその同盟国は、西側諸国がダマスカスとの関係を正常化しないと繰り返しているため、主にシリア国内の政府によって支配されていない地域を支援しようとしている。

しかし、シリア国民の大半は政府支配地域に住んでいる。

震災後、シリア政府が国境を開放して援助物資の輸送を開始した後、国際社会からの人道支援は、アルカイダの分派であるヌスラ戦線として知られるHayat Tahrir Al-Sham(HTS)が現在保持しているイドリブなどの反政府勢力支配地域に割り当てられている。

2月12日、国連報道官は、HTSがサラキブ国境交差点でSARCの人道支援隊がイドリブに入るのを阻止したと主張した。サラキブ交差点は、HTSが支配するイドリブとダマスカスが支配する地域を結ぶものだ。

イランとサウジアラビアが長年の緊張状態を経て3月に関係を再開した後、いくつかの地域諸国がイランとその同盟国との関係を正常化し、王国の足跡をたどっている(シリアは最近アラブ連盟に再加盟した)。

アサド政権打倒を目指す過激派を長年支援してきたリヤドやアブダビは、最近ダマスカスとの関係を回復し、欧米の怒りを買っている。

6月15日には、サウジアラビアとUAEも、欧州の複数の同盟国に、シリアとの国交回復とダマスカスへの経済制裁の緩和を働きかけた。

シリアが経済的に回復すれば、数百万人のシリア難民を故郷に帰す道が開かれ、ひいては欧米主導の戦争によって生じた難民危機の矢面に立たされている地域諸国、すなわちレバノン、ヨルダン、トルコへの圧力も緩和されると、湾岸諸国の関係者は主張している。

(了)

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