見出し画像

中国の『債務の罠』は本当か❓

虹子 Nijiko

発展途上国における中国の『#債務の罠』と言われる愚かなスレッドがまたまた出回っている。

この考えを検討し、否定した専門家による証拠のメタレビューはタイムリーだと思う。

おそらくこれは、次にこのスレッドが出回るときの参考になるだろう...


しかし、まずは❗️追いつく必要があるなら...

#中国 の銀行は、アフリカや東南アジアなどの発展途上国向けに発行された対外債務を大量に保有しており、特に『#一帯一路』構想の初期の熱狂的な時期に急速に発行された。 これは議論の余地がない。

誤りであることが証明されたにもかかわらず、消えることのない考えは、中国の債務の罠に関するもので、融資は、最終的に融資先に経済的または政治的な主権を放棄するよう強制/騙すために設計された組織的な融資慣行のパターンを構成する、つまり『債務の罠外交』であるというものである。

インドの地政学専門家ブラフマ・チェラネーが2017年にこの理論を提唱したことに感謝したい。


...開発金融とIRの専門家は現在、6年以上かけて繰り返し論破することを余儀なくされている。

古いものから新しいものまで、一通り見てみよう：


W. ギュード・ムーア『Quartz』2018年9月号


『債務の罠外交』の言葉はアフリカの現実ではなく欧米の不安を反映している。

「...アフリカの対外債務を総計すると、#アフリカ の対中債務は特筆すべきものではない...」


ローランド・ラジャ、アレクサンドル・ダヤン、ジョナサン・プライク、ローウィ研究所、2019年10月


【借金の海❓太平洋における一帯一路と債務外交】

これまでの証拠は、中国が太平洋において意図的な「債務の罠」外交を行っていないことを示唆している。

https://www.lowyinstitute.org/sites/default/files/Rajah%2C%20Dayant%2C%20Pryke_Belt%20and%20Road%20and%20the%20debt%20diplomacy%20in%20the%20Pacific_WEB.pdf    


ジョナサン・プライク 東西センター 2020年2月号


中国は太平洋で債務の罠外交を行っていない - 少なくとも今のところは ... その証拠は、中国が太平洋において「債務の罠外交」を行っていないことを示唆している。


リー・ジョーンズとシャハール・ハメイリ、チャタムハウス、2020年8月


【『債務の罠外交』の神話を否定する】

「中国の断片的で協調性の乏しい国際開発資金調達システムは、首尾一貫した地政学的目的を推進するためのものではない。」

https://www.chathamhouse.org/2020/08/debunking-myth-debt-trap-diplomacy      


シャハール・ハメイリ, ローウィー研究所, 2020年9月

【『デット・トラップ外交』の神話を覆す】

「スリランカの債務危機は、中国からの融資ではなく、欧米主導の資本市場での過剰な借り入れから生じた。」


デボラ・ブラウティガムとメグ・リスミア、アトランティック紙、2021年2月号


【中国の「債務の罠」は神話である】

「債務の罠の物語は、まさにそれである：嘘であり、強力なものである。」


ニコラス・リポリス、ハリー・ヴァーホーヴェン『グローバル政治と戦略』第64巻、2022年5月


【デフォルトによる政治： 中国とアフリカ債務のグローバル・ガバナンス】

こちらは学術論文なので、jstor/tandfonlineへのアクセスが必要だ。 しかし、バーホーベンも多くのメディアで引用している。

中国が太平洋で意図的な『債務の罠』外交を行っていないことを、これまでの証拠が示している。

「アフリカ諸国が何を必要としているかを考えるよりも、むしろ米国と中国との間の力と影響力の競争であると我々は主張する。」

「アフリカの指導者たちを夜も眠らせないのは、中国の債務の罠ではない。 債券市場の気まぐれなのだ。」

「『債務トラップ』の物語を支える理論的仮定と経験的証拠を分析すると、中国の役割に夢中になるのは見当違いであり、実際にはアフリカの債務を処理し、救済することを難しくしていることがわかる。」

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00396338.2022.2078054  


カアミル・アーメド『ガーディアン』2022年7月号


引用 : アフリカン・フォーラムと債務と開発に関するネットワークのプログラム責任者、ユンゴン・テオ・ジョン

「多国間および民間の債権者は、依然としてアフリカ政府に対する最大の債権者である。 中国からの融資はアフリカの負債を増加させたが、欧米の貸し手に比べればはるかに少ない。」


タレラ・モーゼス、セシリア・スプリング、ケビン・ギャラガー、BU GDPC、2023年4月


【中国の海外融資と開発金融の解明】

「著者らは、債務の罠外交とされる8つの事例を分析し、中国が戦略的公共資産の奪取や返済不能時の戦略的影響力の獲得を最終目的として融資を行っているという実証的証拠は見つからなかった。」


ファーガス・ネル、チャタムハウス、2023年5月


【ケニアの債務問題は中国からの融資よりはるかに深い】

「中国からの融資は多額だが、それがすべてではない

『債務の罠』の主張は、融資構造の誤った解釈に大きく依存している...」

https://t.co/rasiU5mgPH    


ジェイミー・リンズリー＝パリッシュ（オックスフォード大学）（JSTOR Dailyに寄稿）2024年3月号


【債務の罠外交】

「...中国が政治的利益のために国々を債務苦に陥れようとしているという非難は根拠のないものである。」


ロビン・フォール、ブルームバーグ、2024年3月


【アフリカにおける中国「債務の罠」の神話】

「しかし、より深く見てみると、いわゆる債務の罠外交に対する非難は、少なくとも今のところ根拠がないことがわかる。」


ティム・ジョーンズ『デット・ジャスティス』2024年7月号


【アフリカ政府は中国より民間金融機関に3倍の債務を負っている】

「欧米の指導者たちはアフリカの債務危機を中国のせいにしているが、これは目くらましだ。 真実は、自国の銀行に...はるかに責任がある...」


これでもう十分だ。 ポイントゲット...❓🙃

もちろん、中国の借金の罠という腐敗した論破された死体を安らかに眠らせようとしないほとんどの不誠実な役者にとっては、こんなことはどうでもいいことだ。

なぜなら、彼らはアフリカの債務など実際には気にしていないからだ。彼らが気にしているのは、中国に対する安っぽい政治的主張なのだ。

とはいえ、「点数稼ぎ」は彼らの一部にとっては複雑すぎる動機プロファイルだ。

そういう場合は、議論する必要はない。 彼らを納得させることはできないだろうが、彼らの偽情報を遅らせることはできる。

（了）

（了）


『債務の罠外交 : 最終的に融資先に経済的または政治的な主権を放棄するよう強制/騙すために設計された組織的な融資慣行のパターンを構成する』

☝️これはIMFや欧米が行っていることだ。ウクライナでも、アフリカでも、その他でも…

👍中国やロシアは債務帳消しも実行している。

🤔債務に限らず、戦争犯罪でも、欧米（ウクライナ・イスラエル含む）は、自分たちがやってることは、他の国もやってる、と思っているのか、自分のことを棚に上げて他国になすりつける傾向がある🙄


【関連記事】

【中国のアフリカへの融資は「債務の罠」か❓】


- 中国はアフリカ諸国にとっていわゆる「債務の罠」の原因ではなく、アフリカや他の地域の発展途上国の貧困削減を支援するパートナーであるとし、米国や欧米の政治家の「暴言の罠」が完全に露呈し、魅力を失いつつある -


【債務の罠、仕掛けるのはIMFか中国か❓】


- 『中国が作った債務の罠』とは、中国と他の発展途上国との協力を混乱させ、危険にさらすために一部の勢力が作り出した物語の罠にほかならない。-


【ケニアの若者からIMFへのメッセージ】


- ケニアは1990年代からIMFの構造調整プログラムを受けてきたが、実施されるたびに生活は悪化の一途をたどっている。-


引用元

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？