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繁殖が特に重要な牛での、βカロテン

畜産において、繁殖は非常に重要である。
繁殖で増えてくれなければ、肉にもできないし、
卵を取ることもできないし、牛乳も作られないからだ。

繁殖の重要性は、
牛>>>豚>>>鶏
の順番ではなかろうかと思う。

なぜ、そう思うのかというと、生まれる数である。
牛は、1回の出産につき1頭
豚は、1回の出産につき12~18頭
鶏は、1日につき1個出産したりする

つまり、1回の出産に失敗できないのである。


で、失敗しないためにも、いろいろな試みをするわけで、
その1つにβカロテンがあるように思う。


βカロテン
βカロチンとも言ったりするのだが、何とも面倒なことに、
2000年に、日本食品基準成分表が5訂版になった際、
βカロテンに表現が変わったらしい。


βカロテンは、カロチノイドの1つで、
カロチノイドは赤や黄などの色素としても知られており、
私たち人間でも、種類多くとることを推奨されていう成分だ。


で、単体成分としてのβカロテンの畜産利用では、
・採卵鶏(レイヤー)
・養牛
の2つに限られる。

養豚の飼料も探しては見たものの、見つけることはできなかった。
(何なら鶏向けの製品も確認できなかった)


βカロテンは、プロビタミンAとも呼ばれ、ビタミンAに変換される前の物質
極端な話を言えば、ビタミンAを直接給与するだけでいいのだ。

βカロテンは油溶性色素なので、
採卵鶏(レイヤー)に給与して、赤色を卵に移行させることで、
より黄身の色を明るくしようとすることはできる。


βカロテンを給与する試験の結果も公表されている。
(リンクは農研機構のアオサを給与した場合の試験結果)


しかし、βカロテンを給与するくらいなら、
カンタキサンチンやアスタキサンチン、パプリカやマリーゴールドなど、
他にも黄身の色を明るくすることはできるし、コストもかからない。
(もちろんβカロテンを給与している卵を販売している
 養鶏場もあるらしい)

http://www12.plala.or.jp/miyazaki-youkei/pdf/karo.pdf

天然カロチンの卵の案内チラシ


そういうことで、
養鶏や養豚では本当に注目されていない、βカロテンだが、
牛ではそうではないようで、様々な研究もされているし、
βカロテンを給与するための製品も販売されている。

https://www.snowseed.co.jp/wp/wp-content/uploads/grass/grass_201407_02.pdf

http://www.nissangosei.co.jp/nissan/084.pdf

http://www.nissangosei.co.jp/nissan/084.pdf


特に、ベータブリードという製品は、聞き覚えがあったのだが、
全薬工業では、ホームページに掲載しているほど、
βカロテンの商品を販売しているらしい。


内容を読んでみて、精査したいところだが、
とりあえず、今日はここまで

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