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2021年映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』感想

2021年映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(監督/木村ひさし)観賞。99.9%逆転不可能と言われる事件で無罪を勝ち取ってきた弁護士、深山(松本潤さん)が主人公。連続ドラマを未鑑賞だったので、劇場版に関連するスペシャルドラマ『99.9-刑事専門弁護士-完全新作SP新たな出会い篇~映画公開前夜祭~』(タイトル長ぇ)も観賞。
西島さんはスペシャルドラマから出演。そちらのドラマと同様に劇場版でも謎の弁護士、南雲恭平役。スペシャルドラマでは悪者感が溢れておりますが、劇場版では果たして……?

劇場版では、松本さん演じる弁護士、深山の元に舞い込んで来た過去に起こった毒物ワイン事件が、南雲と養女、エリ(蒔田彩珠さん)に深い関わりがあり調べて行くという物語。映画版で初登場となる河野穂乃果(杉咲花さん)が新米弁護士として深山の手となり足となり、かなりの熱量で演じています。熱過ぎるくらいでした(笑)西島さん演じる謎の弁護士、南雲は過去の騒動に愛する娘を巻き込んでしまったことを悔やむ人間味溢れる役で悪者ではなく、とても共感しました。

ドラマはSeason1、Season2と続いた人気作品だったと聞き、とても期待をして劇場版を観ました。ただそのクセの強いキャラクター全員(かなりの数です)が、映画版で唐突に現れるので理解するのに2時間では難しかった。多分ドラマなら1クールや2クールかけて放送し、数多い登場人物であっても徐々に視聴者に馴染むのでドラマファンなら狂喜する仕掛けだと思います。

ただ、この映画に関して言うとその嬉しい仕掛けが、ドラマ版を観ていない側は置いてけぼりになってしまった。そのせいで監督の味であるギャグが、こちら側には解らないまま怒涛のようにリピートされるので頭がこんがらがってしまった。愛されるキャラクターというのは大事だけれどシリアスに進行していた本来の物語を邪魔しては本末転倒だと思う。けれど他の方の感想を読むと圧倒的に高評価なので、ドラマからの映画化と言う作品には、やはり知識が必要だと痛感しました。ドラマ版を観てから改めて鑑賞してみます。

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