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2011年ドラマ『僕とスターの99日』感想

2011年ドラマ『僕とスターの99日』(脚本/武田有起)観賞。
西島さんは韓国のスター女優ユナ(キム・テヒさん)のボディガード、並木航平役。現在のような短い髪型ではなく、もしゃっとしたパーマのような感じが新鮮。なかなかのコメディアンぶりを見せてくれました。どこか関西ノリのラブコメです。

物語は、仕事上、あらゆるマスコミからユナを守るために常に顔に絆創膏を貼っている状態でケーキを顔面で受けたり枯れ葉をくっつけてたりするのですがその姿が可愛くて笑った。そしてもう一人コメディ的な要素で登場するのが佐々木蔵之介さん。航平とは小学生の頃の同級生であり、幼い頃の自分の容姿に劣等感を持ち、努力を重ねて素敵な役者になったのだけど、航平が昔の自分を知っているということとユナに好意的なため、勝手に航平をライバル視している。大物俳優と言う設定なのでかなりカッコつけるけれど実際カッコいい方なのでそう言う人が演じる三枚目キャラは大好物です。途中、話を折るようなドタバタ要素が少々鬱陶しく感じる部分もありましたが、そう言った色んなキャラが動けるのは連続ドラマならではですね。

航平とユナは一時、互いの愛を確かめ合うもそれぞれの立場の違いから仲を裂かれるじれったい展開になります。今でもアイドルなどがそうですが恋愛は御法度、と言うのがこの物語でも大きな障害になっている。案外国籍の問題などは描かれず、自然に馴染んでいた。
結局、互いの夢のためにユナはアメリカに、航平はボディガードを辞め、昔からの夢であった自分だけの星を見つけるため、展望台の職に就く。このまま離れてしまうのかな、と思ったけれどそこはやはり現代で、離れ離れにはなるけれど、ユナが案外さらっと日本に遊びに来るので、きっと彼らが本当に「大人」になった頃、再び絆が巡り、一緒に歩いて行くのだろう。星が大好きな航平は、一途で、情に厚くて、まっすぐで少し鈍感。西島さんのこういう明るい役を観られて良かった。微笑ましいラブストーリーでした。

個人的に最後まで観ていて、一番おいしいのはユナのスキャンダルを追いながら二人の邪魔をするカメラマン、橋爪役の要潤さんではなかろうか。思いっきり悪役なのに、あっという間に情にほだされちゃって結局、迷ってばかりの航平の心を一番動かしてしまう決定的なものを与える。このドラマのタイトルも彼がいなければ生まれていない。グッジョブでした(劇中しりとりでも名前が出て来る)大変幸せな気持ちになれるドラマでした。

ユナ(キム・テヒさん)をかばってケーキを受け止める航平(西島さん)。この写真も橋爪(要潤さん)が撮ったことになっている
生クリームまみれの航平。可愛いですね

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