映画
昨日、久しぶりに映画を見に行った。
朝1番の9時20分。
映画館の入っているモールが開くのは10時だが、映画館のみ9時から入れるシステム。
自動扉が開く頃には、既に多くの人が集まっていた。
映画館フロアは親子連れがたくさん。
上映ラインナップを見ていたら、鬼滅やらモンストやらプリキュアやらしんちゃんやら…
子ども向けの映画もたくさんあった。が、私は勝手に皆無限列車に乗りにきたのだろうと思ってみていた。
結構混んでるなぁ、という印象とは裏腹に、私が見たい映画は観客が僅か8名。
うち4名は私と両親、祖母だ。
まぁ、先週子供とプリキュア見に行った友人もプリキュアですらガラガラだったと言っていたから、仕方ないだろうが。
で、何を見たかと言うと「おらおらでひとりいぐも」(画像は公式サイトより)。
予告YouTube https://youtu.be/X92VPwm2VZ0
公式サイト https://oraora-movie.asmik-ace.co.jp/
芥川賞を受賞した同タイトル小説を映画化したもの。
仕事の関係で、監督である沖田修一さんが映画についてコメントしているのを聞いて、すごく興味が湧いて見に行った。
ネタバレ感想については、また別で書きたいなと思うくらい、すごくよかった。
主人公は75歳、未亡人のモモコさん。
現代に溢れる独居老人の姿をまんま描いたような、淡々とした日常を追う作品で、正直なんのオチも、スリルも、びっくりするような展開もない。
そんな彼女の心の中の孤独を「寂しさ」というキャラクターが、面白おかしく演じ、また彼女の頭の中にある様々な空想や思いが物語のそこかしこにちりばめられ、多くの人が抱える「孤独」が、ほどよく笑いを誘うエンターテインメントとして確立している。
クスリと笑える部分がたくさんで、気が付くと静かに涙が頬を伝う寂しさが少し。
沖田監督作詞の主題歌にもあるように、まさに「寂しさで賑やか」な作品だったように思う。
余談だが私は主演の田中裕子さんが割と好きだ。
まだ59歳だかそれくらいの頃に、朝ドラ「まれ」で「THE・おばあちゃん」を演じていて、「すげぇ」と思ってから好きになり、調べたらあの伝説の朝ドラ(私調べ)「おしん」で主演を飾っていたあの人だと知った。
そんな田中裕子さんが演じるモモコさん。
脳内で東北弁を話すときの声がとてもかわいらしかった。
笑顔も可愛いし、田中裕子さんの演技に引き込まれる。
この作品、正直、前述の通りすごい展開はない。
孤独な老人の日常とその心情を描いているのだから当然といえば当然だが。
しかも長い。
オチも見えないので、「ここで終わりかな、あ、まだなのね」と思うことも3回くらいあった。
しかし、飽きない。
ちょこちょこと現実離れした演出があるのもだが、コレは絶対に田中裕子さんの演技力とオーラがあってこそだな、と思う。
終わり方についても大満足だった。
心がじわーっとあったかくなるような、だけどわざとらしくない、そんな終わり方で非常に良かった。
原作も読んでみよう、と思った。
ちなみに映画館に行くのは久々だったが、予告編で面白そうな作品をたくさん見つけた。
ので、できたら月に1回くらいは行きたいなと思った。
母も同じ思いだったようなので、3月までに見る4作品を決めた。
12月:新解釈・三国志
1月:天外者
2月:ファーストラヴ
3月:ブレイブ 群青戦記
2度も春馬くんに会える。
そして邦画が好きなんだなぁ、自分。という新発見。
洋画はハリーポッターくらいしか見ないかもしれない。
カタカナの名前は覚えられないし、外国の方は皆同じ顔に見えてしまう(気がする)。
邦画をたくさん見て、本をたくさん読んで、映画や小説について色々感想を書けるようになりたいものだ。
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