運転

24歳の時に免許を取った。

自慢じゃないが私は記憶力がさほど悪くないので、座学の方は余裕だった。

しかし肝心の運転のほうが、非常に下手であった。

効果測定はギリギリ合格点をもらい、その後仮免で路上に出るも、おぼつか無い運転で先生に呆れられることもあった。

元来ビビリな性格なのもあり、運転がこわくてこわくて仕方がなかった。


とはいえ、やはりある程度は慣れてくるもので、毎日毎日通い詰めていたら、いつの間にか運転が普通にできるようになっていた。

口の悪い教官にブレーキを踏まれ注意されまくったことを他の教官に言ったら「そんなひどいかねぇ?大丈夫だと思うけど」と慰めてもらえるくらいには、まともに運転ができるようになった。


仕事で必要になった運転。

免許取得後も毎日乗っているときはなんとなく大丈夫だったが、仕事をすぐに辞めてしまったので、何年も身分証の代わりになっていた。


車社会な田舎に戻っても、徒歩&人の車に乗せてもらうという荒業で2年半過ごしてきた。

そんな私も、長男が体操教室に行きたい、ということでついに7月、車を購入した。

中古の軽だが、希望していたスペーシアが手に入った。

1週間ほどは恐る恐る、車で1分くらいの保育園や、1分半くらいの実家、5分ほどで到着する体操教室の会場まで、夫に付き添ってもらって運転をした。


そんなこんなで車を買ってはや3か月半。

あんなに徒歩至上主義だった私なのに、もはや車がないと生きていけないからだになってしまった。


「保育園は雨の日以外は歩いて送ろう」と思ったのに、この3か月半で歩いたのは片手に収まる程度(夏はとんでもなく暑かったというのもあるが)。

ちょっとコンビニに行くにも車。

近くのスーパーに行くにも車。

車、車、車。


ほぼ毎日乗っていて気付いたが、私は運転が割と好きだ。

決して上手でもないし、ハンズフリーでも通話しながら運転するなんてもってのほかだし、運転中にエアコンをいじることもできないが、運転すること自体は意外と好きだということに気付いた。


あと単純に、車があるととんでもなく便利だ。

また、どこかに行きたくても足がない、というストレスもなくなった。

買い物に行きたいとき、夫や実母にお願いしなければ、ということもないし、友達とランチにいくときに「乗せてってもらっていい?」と頼む必要もない。

夫のいない雨の日に子供たちにカッパを着せ、保育園まで頑張って歩くこともしなくていい。


更に1人で買い物にいくときは、好きな音楽をかけて大声で歌いながら運転するのだが、これが非常にストレス発散になることにも気づいた。

マスクをしていれば、誰かが見てもわからないし。


街乗り用の軽は燃費もいい。

小回りが利くので運転もしやすい。

税金だのタイヤ交換だの、車検だのガソリンだのいろいろとお金がかかるのは事実だが、この便利さや快適さを買っていると思えば、ちっとも惜しくない。


これから免許を返すまで40年くらい?私は運転をするだろう。

安全に、事故を起こさないこと。

どれだけ慣れても自分の運転技術を過信しないことを心において、運転を楽しもうと思う。


あと、今の軽に3年くらい乗ったら、新車を買うというのも楽しみだ。

そのころにどんな車が出ているかはわからないけど、今はグリーンのスペーシアギアに乗りたいなと思っている。

本音を言えばいい車にも乗りたいけど。

そうできるように、頑張らないとな。

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