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再雇用前に会社を辞めました! -94-

こんにちは、ケロヨンです。

先回は今までのテーマとは違った安倍元総理の国葬について俺が思っている事を書いたけど、今回は元のテーマに戻ろうかな。
【40年前と現在のキャリアパス相違点】(続きその4)
 先々回のコラムで1980年代好景気の原因は円高が進んだ影響で大手企業が海外に進出する、所謂海外進出ラッシュである、との事を書いたが、その後湾岸戦争が1990年代初頭に発生し、1997年に起こったアジア通貨危機の影響で海外進出断念する企業が続出、あっと言う間に不景気になって行った。
 俺は1989年から1995年までタイ王国に駐在していたのだが、1995年に帰国した2年後に一気に不景気になったので、仕事が激減してしまった。
 人間暇になると良からぬ事をうじうじと考えてしまうもので、何を血迷ったのか、俺は1998年10月に大手総合商社を辞めて生命保険会社に転職した。
この時の判断を俺は今も悔やんでいるのだが、この転職はたまたまスカウトされてそれに気を良くしてホイホイ乗ってしまった当時薄っぺらい思考しか出来なかった俺の人生2大汚点の一つだ。
 賢い読者の方々は「バカだよねえ~。ヴィジョンがないからそんな事になるんだよ。」と思われたはずだよね。
 俺にとっては24年前の事なんだけど、この時点で将来俺は何がしたいのか?明確になっていなかったとしても人生の方向性を決めるヴィジョンを持っていたら、自身のキャリアパスに何が必要か?ちょっとは気付いていたと思うんだよね。
生命保険会社に転職した事が悪い訳では無く、転職した明確な理由が今後自分の人生に必要なキャリアパスに生命保険会社で働く事がマストだったのであればこんなに後悔していないと思う。
 その当時は全くヴィジョンが無かった為に生命保険会社に転職し、結局5年半で挫折して運が良かったから元の会社に戻れたものの、結局そこからは出戻り、と言う引け目も有り、出戻りだから故出世も出来るはずもなく、結局上司と上手く行かなくなって2019年2月末で定年目前で退職する事になった。
 このような一連の俺の行動は判断基準が曖昧だから故に起こっていたんだと思う。
人生のヴィジョンが明確であれば後は手段の問題であり、それは運に左右される事も時には有るかもしれないが、いつでも軌道修正は出来るし一度ヴィジョンを明確に持った人は言動がブレない。
 40年前は明確なヴィジョンを持った人が結構いたから俺みたいな人間もその人達が行動してくれた恩恵にあずかって何とか生き延びて来れたと思うが、昨今はヴィジョンを持っている人が少なくなっている事が今の日本の状況を作っている気がしている。
 40年前より格段に混とんとしている現在はより一層強固に自分のヴィジョンを明確に持っていないと、マイナス方向にどんどん引っ張られて(精神的な事も含め)貧困になって行くと思うんだよね。

 キャリアパスは今も昔もヴィジョンを明確に持った時に初めて自分に何が必要か?分かると思う。
そういう意味では今も昔も同じだが、企業を取り巻く環境が激変している現在は具体的なキャリアパスの内容は同じく激変していると考えられる。
 次回はそのキャリアパスの内容はどんなふうに変わってきているのか?考えようかな。


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