再雇用前に会社を辞めました! -174-
<シニア新入社員奮闘記>
こんにちは、ケロヨンです。
先回は俺が業務委託を請け負っているB社での様子を書いたけど、今回はこの令和の時代に伸びる企業とはどんな企業なんだろう?と言う点について思うところがあったので書いてみようかな。
5月11日付けのPRESIDENTオンラインに日本の大企業である資生堂が1500人の早期退職者を募集した、との記事が出ていて、資生堂の業績が低迷している理由を分析していた。
その理由の一つとして社内でのブランド乱立を挙げていた。
資生堂は高級ブランド群を2つ、その他にも若年層を狙ったブランドあり、合計すると32ものブランドが存在するそうだ。
化粧品・コスメ業界では韓国のコスメ商品の台頭などもあり結構競争が激化している中で、同じ会社内だけで32ブランドも持っている事に弊害が出て来ているようだ。結局自社商品の中で被る商品が増える為潰しあいが発生し、結果的に売上が下がってきてしまう訳だ。ここに現在の日本社会の縮図を感じるのは俺だけだろうか?
結局日本社会では有る企業が一つのヒット商品を開発すると次から次へと競合先が現れ価格競争に陥ってしまう。物流でも運送会社が乱立してしまった為に輸送運賃の価格競争が起こり、少しでも値上げをしようものなら他の運送会社に顧客は簡単に乗り換えてしまうので結局運賃の値上げはしたくとも出来ない。これが原因で業界全体での賃金は下がりはしても全く上がらず、物流業界の人材は2024年からの残業規制も開始された影響で今後もどんどん減って行くだろう。物流機能が低下して行けば商品の流動が停滞し益々経済が悪化して行く。
今年体力に余力のある大企業は過去最大の賃上げをするが、殆どの中小企業の実質賃金は下がり続け、物価も円安で上がり続ける為人々の生活はどんどん苦しくなっていく。
結局日本社会の構造として競合他社が多すぎる事とそれに伴う価格競争の激化が相変わらず続いている為に商品の販売価格は(一般消費者が購入する商品を除き)据え置き又は値下げが継続し、殆どの中小企業の利益を押し下げる事となり賃上げは難しくなっていく。
こんな中で伸びる企業は市場を冷静に分析して競合が多いレッドオーシャンは避け、ブルーオーシャンに打って出る企業だと思うんだよね。
では、ブルーオーシャンに打って出る企業はどんな事をやっているんだろう?この事に就いては次回に書こうと思うよ。
先ほどの日本の社会網像問題に戻って少し書きたいので書こうかな。
日本政府は競合他社を容易に生み出させ価格競争になってしまうこのような日本の社会構造には全く無頓着で対応策を殆ど講じないまま今まで来てしまった。どう言う事かと言うと、兎に角同じ業種や業態で事業する事に対して全く規制して来なかったので、共倒れになる危険性が高い社会構造になってしまった訳だ。日本は物の価値に対して余りにも低く観る傾向にあり、だいたい500円ワンコインで結構充実したお弁当が買えるのは日本だけだと思うよ。結局このような価格競争で売価は下がり、殆どの労働者の実質賃金は下がり続け、経済はどんどん低迷して行く訳だ。
ただ、世界を見てみると、意外な事にロシアの経済成長が高くなっているらしい。
ロシアの2023年の実質のGDP=国内総生産は前年比で3.6%増加したらしく、先日NHKTVで報道されていたんだが、特にモスクワではロシアから撤退したコーヒーチェーン「スタバ」そっくりの店が賑わいを見せているらしい。
また、ロシアと言えば天然ガスや石油の輸出で欧米が輸入規制をして制裁したはずだが、結局欧州はロシアがインドや中国に輸出した原油を迂回して輸入しているようで、ロシアに対して実質経済制裁が全く功を奏していないようだ。
ロシアのように世界から制裁を受けても成長率が上がる国と比べ日本は中国から一部不買運動はあるものの殆ど制裁を受けていないにも関わらずこの中小企業に限った経済の落ち込みは異常のような気がする。
日本の社会構造が現在の低迷を招いている事は明らかだが、現在の円安で儲かっているのはトヨタみたいな大手の輸出企業だけで、どんどん内部留保が膨れ上がって行く。このような内部留保に対して利益を一企業に独占させない為に高い税率の税金を掛けるなど有効な対策を打てていない日本政府の体たらくも大きな要因ではないだろうか。お金に固執するあまり重要な経済政策をおろそかにしている今の内閣の国会議員たちに日本の将来を託すのは余りにも危険だと言わざるを得ないよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?