企業のツイッター運用担当者さんに贈る「思わずフォローしちゃう」アカウント5つ
こんにちは、すだです。10年ライターをしていますが、現在は企業広報のお手伝いもしています。
企業がSNSを運用していくってなかなか大変ですよね。というか、取り入れているほうが少ない。それにはリスクがともなうからだと思います。企業となると、背負うものも大きいですし。
でもリスクばかりを考えるのはもったない。SNSは今もこれからも特別な可能性があると、実際に思うからです。
今回は、SNS広報経験のある私が独断と偏見で「思わずフォローしてしまった」ツイッター企業アカウントを紹介します。運用担当者さんの参考になればうれしいです。
バズらなくていい。「共感」があれば
SNSの運用目的に「認知」がありますよね。たくさんの人に認知されるには、たくさんの人の目にふれる機会が必要です。SNSの中でも拡散力に秀でたツイッターは強力な武器ですが、では拡散されるつぶやきとは何か。それ
「共感」です。
もっと具体的にいうと
「あ、それおもしろー!」「これはほかの人にも役立つわ」「かわいい…、かわいいよ…」「あ~、それある。分かる分かる」「応援したい!がんばれ~」
といった感情を呼ぶものです。
そう感じることで「いいね」が押されたり、拡散されたりします。そして認知を広げることができる。
そんな共感ツイートのお手本になるような企業アカウントを今回は集めてみました。ごらんください。
①MKタクシー
「MKタクシー」運営のエムケイ株式会社さんのアカウントです。5.7万 フォロワー(10/21時点)。担当者さんは20代っぽいです。
特徴
京都周辺のお出かけ情報を発信、ネコ画像も多いです。コメントや引用付きリツイートをすると返してくれるので、コミュニケーションが丁寧な印象です。
どこが魅力?
ちょっと引いて見ている担当者さんの視点がシュールで、独特な感じが好きです。いつもニヤニヤしてしまいます。無理なく運用されている感じが伝わってきて、安定感がある感じ。関係ないですが、インスタの写真もステキなんです(https://www.instagram.com/mktaxi.jp/)
②やすもと醤油【燻製調味料】
島根県にある醤油屋さんの企業アカウント。「面白い調味料」を目指し日々商品開発しているそう。2020年6月からTwitterを開始してすでに8.9万フォロワー。
特徴
プロフィールに「twitter初心者のおじさんが頑張って更新していきます」とあるように、担当者はおじさま。最近、バズってましたね…!
どこが魅力?
「何を呟いたらいいかわからなくなっている」「どんな写真を撮ればいいか悩んだ末、会社の前の風景を撮りました」「取り急ぎ挨拶だけで失礼致します」など、不器用な感じのする、正直でまじめなツイートに癒されます。奇をてらわない素直な文章に、たまに心がじーんときます。
③アイリスオーヤマ株式会社
宮城県仙台市にある生活用品の企画、製造、販売会社さんのアカウント。先輩と後輩社員さんの2人でツイートしているのが特徴的です。2014年10月からTwitterを開始、6.4万フォロワー。
どこが魅力?
プレゼントキャンペーン、商品紹介など企業アカウントとして基本的なツイートの合間に発信される先輩、後輩のツイートが楽しいです。
「スマホの充電の減りが早い」「考える時、あごを触ってしまう」「レンジでチンして柔らかくなったみたらし団子が好きです!」など、親近感のわくツイートがかわいい。
最近、乾かない洋服に悩み、アイリスオーヤマのサーキュレーターが気になっているのは、個人的な話です。
④シヤチハタ株式会社
愛知県名古屋市にあるシヤチハタ株式会社さんのアカウント。(正式には「ヤ」は大きいんです。)とプロフィールにあって「そうなんだ!!」と、そこでつかまれました。2010年1月からTwitterを開始し、3.9万フォロワー。
特徴
商品を画像付きで紹介したツイートが多く、カラフルで分かりやすい。商品を使ってくれている人のツイートも頻繁にリツイートしており、投稿者さんのアイデアが個性的でおもしろいです。
どこが魅力?
シャチハタ印をはじめとして、そこからいろんな商品が派生できるんだ……!と意外な気付きをもらえます。4枚の写真を1枚にして、情報量は多いけれど見やすく、きれい。
ハンコ文化、どうなる…?の窮地に立たされているかと思いきや、商品そのものの魅力が際立つツイートばかりで、運用の参考になるものばかり。
⑤ルル【ぺんてる公式】
ぺんてる公式キャラクター「ルル」のアカウントです。2014年8月からTwitterを利用し、3.7万人フォロワー。ルルのほかに、ルルのことが好きな「ペペ」のアカウントもあります。ペペのフォロワーは3.8万人。負けるな、ルル。
特徴
「三角旗o(・ω・o)三角旗(o・ω・)o三角旗フレーッ♪」など、顔文字を使った愛らしいツイートが多いです。
どこが魅力?
みんなが楽しんで使っている様子がリツイート投稿から伝わり、こちらも楽しい気持ちになって「デュアルメタリック」が無性にほしくなってきます。
ごくまれにですが、疾走感のあるボケツイートも。ペペとはふんだんにコミュニケーションがとれる環境のようで、2人の掛け合いを見られる楽しさもあります。
リスク回避の運用スタイルとは
上に紹介した企業アカウントは、リスク回避の点からみても参考になるアカウントだと思います。
私が思う「炎上しにくい企業アカウント」の特徴は
①どこか「だめな感じ」がある
②事業とまったく関係ない、突っ込みたくなるツイートが適度にある
③ネガティブな話題は、最後にオチをつけて笑いを誘う
です。
「ダメな子ほどかわいい」という言葉、ありますよね。
何をやらせてもダメだけど、素直な子。そういう子には自然と人が集まるし、なんなら何か手伝えることはないかと探してしまう。
そうした雰囲気は、人を攻撃的にさせません。
反対に自信過剰な人、自分のことばかりな人、同じことしか言わない人はあまり興味がわかず、ときには人の攻撃性を刺激してしまうこともある。
そうした企業アカウントは、いきなり炎上はしなくても、何かのきっかけで溜まった「攻撃」が表にあらわれてくることがあるかもしれません。
炎上しないように、変なこといわないように……と思うと、なかなか「人」を感じられない発信になりがちですが、「人らしさ」こそ炎上回避につながる部分があると思います。
見る人も、発信する人も思わずほほえましくなる。そんなふうに、運用を楽しんでいけたらいいな~と思います!
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