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コミュニティに属するメリットは?敏腕コミュニティマネージャーに聞いてみた!

こんにちは。
寝苦しい夜も腹巻きだけは欠かさない、すだです。

私はライティングや企業広報のお仕事をしながら、イベントの企画・司会などもしています。

先日、下記テーマのオンラインイベントを開催しました。

「コミュニティ」は世の中にたくさんありますが、

・どんな活動をしているのか?
・コミュニティに参加すると、何が得られるのか?
・どう楽しめばいいのか?

など、意外と分からないことも多いですよね。

そこで、実際にコミュニティをサポートしている「コミュニティマネージャー」のお2人をゲストに招き、コミュニティの活動内容や楽しみ方を聞いてみよう!というのが、今回のイベントの内容でした。

イベントゲストのお2人は?

①刑部 友理さん

グローバル展開のPR会社にて海外のブランド製品や教育コンテンツ広報担当として2年間在籍。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程に在学中。

2021年よりハッシン会議に入社。企業広報担当者を始めとした全国の会員約70名が在籍するPRコミュニティのマネージャーを務めている。

②福島 香里さん

鉄道会社に入社後、1年目で駅員、2年目で車掌として社内のアナウンスや列車のドアの開閉などを経験。その後、複数社経験後に独立。

企業のバックオフィスを支える傍らイベント企画、コミュニティ運営、司会、ラジオパーソナリティ、ナレーションなどを経験。フリーランス コミュニティ「FreelanceNow」にて3年間で300回以上のイベントを開催。

職場でも家でもない第3の居場所として「大人が本気で遊ぶ会」という有料コミュニティのコミュニティマネージャーを務めている。

世の中にあるコミュニティ、その種類は?


今、世の中にはいろんなコミュニティがあります。一般的にコミュニティは「共通の目的や利益を求め、交流するための場」といわれており下記のような種類があります。

今回イベントに登壇してくれたお2人がマネージャーを努めるコミュニティは、刑部さんの『ハッシン会議』がビジネスコミュニティ、福島さんの『大人が本気で遊ぶ会』が趣味コミュニティに分類されます。

コミュニティ活動、どんなことをする?

――どんなコミュニティも、その多くは下記のような活動をしていることが多いようです。


――刑部さんの『ハッシン会議』、福島さんの『大人が本気で遊ぶ会』では普段どんな活動をしていますか?

刑部さん:『ハッシン会議』は個人事業主の方、スタートアップの方向けの月額制PRコミュニティです。基本的にはオンラインで活動しているので、メンバーは全国にいます。

刑部さん:内容は月1回の代表との個別コンサルタント、月に3~4回の勉強会を開催するなどして広報の学びを深めています。過去に実践してきた勉強会のアーカイブ動画も、すべて閲覧可能です。最新のトピックもメンバー同士でシェアして、互いに切磋琢磨し合える仲間が集まっています。

――広報やPRの仕事をしている方は、特に興味ありそうなコミュニティですね。福島さんのコミュニティでは、どんなことをしていますか?

福島さん:私がコミュマネを務める『大人が本気で遊ぶ会』も、月額制のコミュニティです。


福島さん:「遊ぶ」ことを目的にしていますが、人見知りの方や自分から声かけづらいという方も、遊びを通じて人の本質や性格を知ってもらい、ゆくゆくはお仕事に繋げてもらったり。仕事に繋がらなくても同じ時間を共有できる仲間が見つかる。そんなコミュニティになっています。

福島さん:基本的には「イベント開催」がメインの活動となります。最近ではアートやサウナの勉強会をしたり、数日前には上野で開催中の宝石店をみんなで見に行く、おでかけイベントも行いました。

――お出かけも!少しずつリアルイベントも開催されるようになってきたんですね。ちょっと個人的に気になったのが「お仕事マッチング」に関する活動なんですが、どんなことをされるんでしょうか?

福島さん:元々、フリーランスコミュニティから派生したコミュニティなので、フリーランスで活動してるメンバーが多くいます。エンジニアの方でデザイナーを探してるとか、自分自身が新しい事業を始めるのでサイト作ってほしいなど、ご相談をいただいたときは「こんな方います」とお繋ぎして、あとは当人同士でやりとりしてもらっています。

――『ハッシン会議』でもマッチング活動をされていますか?

刑部さん:はい。広報求人情報を月に1回ぐらい出しています。そのマッチング率は100%です。

――100%!

刑部さん:美容系、飲食系など同じ業界のPRパーソンがいるので、深い悩みも互いに共有しています。だからミスマッチが起きにくくなっているのかもしれません。

――コミュニティに属していると、信頼関係が自然に築ける部分もあるので、マッチング精度も高まりそうですね。

「誰でも企画可能」というコミュニティの楽しみ方

――コミュニティの楽しみ方というと、上記のようなものがあると思うのですが、刑部さん、福島さんが思う「コミュニティの楽しみ方」を教えてください!

福島さん:『大人が本気で遊ぶ会』はイベント開催が主なので、内部のやり取りはあまりなくて。ただ「こんなイベントをするので日程アンケートお願いします」と皆さんに回答してもらうことはあります。

――私もときどきイベントに参加させていただいていますが、メンバーの皆さんからの意見をたくさん反映されてますよね?

福島さん:そうですね。メンバーと1対1でお話させてもらったり、イベント終わりに「この先、どんなことをしたいですか?」と聞いたり。

刑部さん:『ハッシン会議』も勉強会での質疑応答は活発ですね。Facebookでコミュニケーションをとっていますが「メディアに取り上げられました!」と成果を報告しあったり、新しい悩みをメンバー同士で考えたり。

――私が『ハッシン会議』に入会したとき、すぐに刑部さんから連絡が来て「何か学びたいテーマはありませんか?」と聞いてくれて。伝えるとそのテーマですぐに勉強会を開催してくれました。たぶん1週間以内の話(笑)イベントや勉強会のテーマを自分で企画することは「運営側の人じゃないとできないよね」と思われる方も多いかもしれませんが、こちらから投げかければできたりするんですよね。

刑部さん:そうですね。メンバーそれぞれの学びを深めていきたいので、知りたいことや勉強したいことはどんどん教えてほしいです。

コミュニティに属するメリットとは?

――コミュニティに属するメリットは「楽しさや悩みを共有できる」ことじゃないかなと思うのですが、お二人はどんなことがメリットだと感じますか?

刑部さん:仲間ができる、情報共有ができるほか、自分のスキルアップになって視野が広がる。あとは聞いたことを吸収して、自分自身に還元されるところがメリットかな、と思います。

――そうですよね。特にビジネスコミュニティは「頑張ってるの、私1人じゃないんだ!」という感覚がありますし、自分の仕事へのやる気にも直結してきそうな。

福島さん:『大人が本気で遊ぶ会』は新卒1年目の方から定年退職された方まで年齢はさまざま。同じ職種の方が集まってるわけではないので、出会うことない出会いがあるのがメリットかな、と。

――遊びをきっかけに親しくなれば「どんな仕事してるんですか?」だけじゃなくて「そんなところまでやるんだ!」とか「意外と大変なんだな……」とか、より深いところまで知ることができそうですよね。

福島さん:そうなんです。人への興味を持つ機会にもなっているんじゃないかと思います。私自身にとっても。

コミュニティマネージャーのお仕事

――「コミュニティマネージャー」という言葉を、最近耳にするようになってきました。刑部さんと福島さんがマネージャーとして普段されていることを教えてください!

刑部さん:コミュニティ入会の手続き対応や個別の質問への回答など、ホテルのフロントマンみたいな役割を担っていますね。あとはコミュニティ全体が楽しく魅力的になるようなイベントや勉強会を企画したり、皆さんの意図を汲み取って何かをするための発案をしたりですね。

――なるほど……!

刑部さん:1人1人をじっくり見ていくために、その人の情報をSNSで集めて「この人と繋げるとよさそう」と思ったときは、お繋ぎすることもありますね。

――親切ですね……!何かこう「こうしたら喜んでもらえるかな?」を軸に動かれている感じがします。福島さんはどんなことされていますか?

福島さん:入会された方と1対1でお話して、どんなことを期待しているのか?趣味は?など聞いてイベント企画を一緒にしたり。日々のイベント企画やファシリテーションをしたり。メンバー同士求めてる方がいれば繋いだりするので、刑部さんと同じ感じですね。

――お二人の共通点は「繋げる」になりそうですね。コミュニティマネージャーをしていて、楽しいことはありますか?

福島さん:いろんな方と繋がるので、その繋がりがとても楽しいですね。一方で大変なところは、1人1人の声をしっかり拾ってサポートすることです。

――確かに、人が増えれば増えるほどマネージャーの作業は増えますよね。刑部さんの『ハッシン会議』も今、70人とのことで人数は今後制限していきますか?

刑部さん:はい。100人に達した時点で募集は締め切る予定です。

――1人1人を見るための措置みたいな感じですね。

刑部さん:そうですね。

福島さん:コミュニティに求めていることが、人によってバラバラなので、そこをどう満たすかも大変だなと感じます。ゲームが好きな方もいれば、フリーランス同士の交流を求める方もいて、全員の理由を満たすことは難しい。でも、なるべく需要を満たしたいです。

――メンバーとして、すごくありがたい話です。あと刑部さんは自分で勉強したことをレポートにまとめてFacebookのコミュニティグループで発信してくれることもありますよね。それを見て「あ、刑部さんもがんばってる!」と思ってやる気が起きたり、刑部さんに相談しやすくなっている気がします。

刑部さん:ありがとうございます。同じような悩みを抱えているメンバーさんは多いので、情報シェアの意味合いでまとめたことを投稿しています。

――感謝です!福島さんは、何か意識されてることあったりしますか。

福島さん:『大人が本気で遊ぶ会』はイベントメインのコミュニティなので何度も来てくださる方もいれば、新しい方もいます。その新しい方が積極的に輪に入れるよう声がけするなどは意識していますね。

――そうなんですね。誰も知らない中で話しかけてもらえると、ホッとしますよね。

福島さん:はい。あと自分から「イベントを企画したい」という人はなかなかいないので、1対1でお話することで声を拾う機会をつくっていきたいですね。

――自分から「こういうイベントをしたい!」というのは、やっぱり言い出しづらい部分もある?

福島さん:そうだと思います。「私が言っていいのかな?」と遠慮してる方が多いので、こちらから声をかけていきたいですね。

コミュニティマネージャーになって、身に付いたこと

――これから先、人気の仕事のひとつに「コミュニティマネージャー」が加わるのでは?と思っているんですが、お二人はマネージャーになって「これが身に付いたな」と思うことはありますか?

福島さん:今まで言われたことはなかったんですが「聞き上手」と言われるようになりました。1対1で話す機会をたくさん設けることで、聞く姿勢が養われたのかな(笑)と思います。あとは大勢の前で話すことにも慣れました。

――人前で話す機会って、意外とあまりないですもんね。刑部さんはどうでしょう?

刑部さん:企画力がついたことですかね。情報を皆さんに届けるアンテナは高くなったと思っています。さまざまな業界の会員さんがいることもあり、今はいろんな分野に興味を持つようになりました。

――企画力と、他分野への好奇心……。私も身に付けたいです。

まとめ

コミュニティには必ずしも「コミュニティマネージャー」がいるわけではありませんが、コミュニティをより良いものにしようとサポートしてくれる方がいることが多いです。

今回のイベントで私が得たことは

すこし積極的になってみれば、もっと楽しくなりそう

です。

また、今回のイベントを開催する前に「どんな人が参加してくれているか詳しい情報が分かると、よりその人に役立つことが話せるかもしれないね」とお2人の声があり「良い体験をしてもらいたい」と考えるコミュニティマネージャーならではの視点だなぁと感じました。

ゲストのお2人、参加してくれたみなさん、ありがとうございました。

良いコミュニティライフが送れますように…


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