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英語そこそこの純日本人がUpworkで副業してみた話。

フリーランスでビジネスサポートや広報の支援活動をしている福島いなかです。
日本の古き良き大企業で広報を数年間経験した後、中小企業診断士として独立しました。

基本的には上記の経営支援や広報支援が本業なのですが、フリーランスは収入の安定が大切なので副業的に海外のスキルマーケットで仕事を受注しています。
具体的にはUpworkというサイトを使用しています。

仕事の実績もある程度たまってきたので、そろそろノウハウを共有してもよい時期にきたかと思い、noteを初めてみました。

Upworkを始めた理由

上に書いたとおり、独立したばかりのフリーランスは本当に仕事がありません。
もともと営業は好きだったのですが、労働集約的な仕事の仕方だと安定的な収益にならないので、なにかプラットフォームを使った仕組みづくりが必要だと思いました。
ココナラやランサーズも使ってみたのですが、私が得意なライティングスキルに関連した仕事は、完全な価格競争に陥っており、時間対効果が低すぎるのが問題でした。

そんな中、2022年ごろから円高傾向がはじまりました。
ドル円が130円を超えたころ、ふと「外貨で稼げば単価高くなるんじゃね」と思い、海外のプラットフォームを探し始めました。

あれこれ探したところ、UpworkとFiberrという海外のスキルマーケットを見つけました。
UpworkもFiberrも海外の超大手ですが、いろいろ検討した結果、Upworkを利用することに決めました。
その理由はUpworkの方がきっちりした身分証明が求められることです。
つまり、新規参入するためのハードルが少しだけ高いため、価格競争になりにくいのではと思ったからです。
この判断は正しかったように感じています。

課題だった時間対効果の点ですが、日本では時給1000円の仕事を、1ドル=130円の時にUpworkで10ドルで受注できれば、単純に30%の単価向上になるので、大幅に改善しました。
さらに、海外では賃金が上がっているため、単純に案件あたりの単価も高額に設定される傾向にあるので、実際は30%以上の時間対効果の向上になっています。

Upworkについて

順序が前後しましたが、まだUpworkについて調べ切れていない人のためにUpworkについて簡単に解説します。

Upworkは米国に本社を置く、世界最大級のクラウドソーシングサービスで
す。

簡単に言うと、日本のココナラやランサーズ、クラウドワークスなどと同じようなサービスと考えて大丈夫です。
Upworkは受注者側が依頼者が提示している案件に応募するのがメインなので、ランサーズやクラウドワークスの方に近いです。
すでに日本でランサーズなどで経験を積んでいる人は仕事の仕方がイメージしやすいと思います。
(依頼者側からコンタクトされるケースもあります)

企業としてのUpworkは、2015年に、それまで存在していた2つのクラウドソーシング企業が合併して誕生しました。
その後、利用者数、売上高ともに右肩上がりに成長し続け、現在ではアメリカの代表的な新興企業向けの株式市場であるナスダックに上場しています。
アクティブなクライアント数は23年末で85万1000人にも達しており、世界最大級のクラウドソーシングプラットフォームに成長しています。
参照:https://investors.upwork.com/news-releases/news-release-details/upwork-reports-fourth-quarter-and-full-year-2023-financial

海外サイトに個人情報を入力することになるので信頼性が気になるところでしたが、一応、この辺の情報をよく吟味して登録することにしました。
結論として成長している黒字企業ですし、大きなリスクはないと思っています。

英語力はどの程度必要なのか

さて、海外のクラウドソーシングサービスを使おうと考えている人がまず気になるのが、どの程度の英語力があれば必要なのかということだと思います。

Upworkのサイトはもちろん英語で作られていますし、プロフィールの記述やクライアントとのやり取りもすべて英語で行う必要があります。

筆者の英語力といえば、TOEICのスコアで700点台は持っていますが、日常会話やメールでのやり取りに不自由しないというレベルではまったくありません
翻訳ツールなどを使いながら、なんとかコミュニケーションをとるという感じです。
ビジネスでいえば”そこそこ”というレベルだと思います。

これまでUpworkを使ってきてどうしようもないハードルを感じたことはありませんでした。
特に最近はブラウザの機能や、ChatGPTなどの翻訳技術が進んだおかげで、ページをまるごと日本語翻訳してみることが出来たり、日本語で使用した文章をまるごと英訳してもらえるので、ほとんど苦労は感じていません。

では、まったく英語力が必要ないのかといえばそうではないです。
ビジネス上のやり取りなので、案件を進めるうえで致命的な誤解がお互いにあれば双方にとって大きな損失につながることもあり得ます。
よって、AIや翻訳サイトが作った文章を読んで、ある程度誤りがないかを判断する程度の英語力は必須です。
まったく英語ができない人は、最低限の英語力をつけておかないと危険だと思います。
感覚的に、TOEICで600点以上を恒常的にとれる程度の英語力は自分を守るためにも身に着けておいた方がよいでしょう。

はたしてUpworkで稼げるのか

結局、クラウドソーシングは働いてなんぼなので、Upworkで稼げるかは、どれだけ案件獲得と作業に時間をかけられるかだと思います。
なので片手間にサクッと稼ぐ、というようなイメージからは遠いと思います。

ただし、日本のクラウドソーシングサービスを使うよりは確実に時間対効果は高くなると思います。

Upworkでは自分の時給を設定しておけますが、最初の段階でも10ドル以上に設定するのが普通ですし、筆者は今は30ドルで仕事を受けています。(本業が軌道に乗ってきたため、案件を絞りたいこともあるので高めに設定しています)

初心者の方でも一定の案件数をこなして信頼性を高めていけば、単価が高いプロジェクトを受注することも可能です。

ちなみに私がよく参考にしている、Upworkに関する情報を発信している海外YoutuberはUpworkだけで100Kドル(10万ドル)以上を稼いでいました。案件数は31件、ワークした時間は3233時間なので、時給にすると30ドル=約4000円以上で仕事をしていることになります。
日本のフリーランサーの時間給を考えると破格ですね。

【参考】筆者のノウハウをまとめていますで参考にしてみてください

他にも書いていますのでよければホーム画面からどうぞ・・・。

日本人がUpworkを使うことの価値

筆者は海外企業が日本向けに商売をする際の資料やパンフレット、発信するレターなどの日本語訳を行っています。
企業勤めのころのキャリアである広報のスキルを活用して、相手のビジネスを理解したうえで読み手にわかりやすく魅力を伝える文章に変換するということを価値としています。

日本語という言語は、アジアの辺境にある1国でしか使用されていない言語でありながら、しかも習得がえらく難しいというものです。
みなさんも町のエスニックな食堂などで、ちょっと違和感のある日本語の看板やメニュー表などを目にする機会は多いと思います。
日本に数年住んで、それなりに日本語を話せる店員さんが作っているものであっても、日本人ネイティブが見るとやっぱり言葉づかいやニュアンスに不自然さが目立ってしまいます。
それなりに規模が大きな企業でも日本に支社がない場合には、結構な違和感のある日本語が使用されていることが多々あります。

実は自然な日本語を扱えるのは海外から見ると貴重なことであるのです。

いまや縮小気味にあるといえども、日本の市場規模はまだまだ世界のトップ5圏内にあり、筆者はこのような日本語を扱えることを強みとしたビジネスチャンスはまだまだたくさんあると思っています。

みなさんも少しでもUpworkで仕事をしてみたいと思ったら、まずはネットでいろいろと調べてみることをお勧めします。
かなり英語が得意な人はすぐにUpworkのサイトを見て雰囲気をつかみ、海外の先輩たちのTipsなどを読みながら、アカウントを作ってみるとよいでしょう。

英語原文をスラスラ読めない人は、少ないながらもUpworkの日本人利用者のサイトがありますので、それらを参考にしてみるとよいでしょう。

私も少しずつですが、英語ネイティブではない人たちに、同じ立場からある程度の案件を受注できるように至った筆者のノウハウや情報を提供していきたいと思っていますので、よければ期待してみてください。

以上、長文になりましたが、Upworkに関して私の経験や考えを書いてみました。
今後の記事も楽しみにしてください。

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