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Upworkで仕事が取れない時に検証すべき6つのステップ

フリーランスでビジネスサポートや広報の支援活動をしている福島いなかです。

日本の古き良き大企業で広報を数年間経験した後、中小企業診断士として独立しました。

基本的には上記の経営支援や広報支援が本業なのですが、フリーランスは収入の安定が大切なので副業的に海外のスキルマーケットで仕事を受注しています。

具体的にはUpworkというサイトを使用しています。

仕事の実績もある程度たまってきたので、そろそろノウハウを共有してもよい時期にきたかと思い、noteを初めてみました。
その辺の経緯はこちらの記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。

さて、今回はUpworkで活動をしているけれどまったく仕事が取れないというあなたのために、まず最初にとるべき対策についてアドバイスしたいと思います。

「まずは小さい案件で実績を積みましょう」と言うけれど・・・

Upworkで仕事が取れない悩みを持って「How to get job␣Upwork」と検索してみた方は多いと思います。

さまざまな海外のUpworkerがその答えを書いてくれていますが、だいたいは「まずは小さな案件で実績を積みましょう」、「報酬額の安い案件を受注し、良いフィードバックを得ていきましょう」という趣旨のTipsばかりです。

いや、その案件が取れないから困っているのだが・・・
というよりも、提案(Proposal)しても返信すらないのだが・・・

と、当時の筆者は考えていました。

さらには「ジョブサクセススコア(JSS)を向上させましょう」というアドバイスもあります。このJSSいくつかの案件を完了し、クライアントからのポジティブなフィードバックを獲得すると測定対象になります。

いや、だから・・・・その案件が取れないのですが。

ということで、今回の記事は、最初の案件を獲得したことがない初心者の方向けに、難しいことではなく、最低限、自分の努力でできる案件獲得の対策について解説していきたいと思います。

ここからお話する対策を実施し、少なくとも現状から1ステップ、案件獲得に近づきましょう。

はじめに

まず、大前提の話をします。
実はここで大多数の方の悩みは解消するのではとも思っています。

フリーランサーとして案件を獲得してそれなりに稼ぐのには時間がかかるのが普通だと認識してください。

海外の数万ドル、数十万ドル稼ぐトップランクのフリーランサーでさえ、最初のクライアントを獲得するまでには必ず時間がかかっています。

なので、しっかりと忍耐強くプロフィールなどの設定を研究し、始めてのクライアントを満足させ、少しずつ実績(ポジティブなフィードバックや、ジョブサクセススコア)を積み重ねた先に、フリーランスとしての道が拓けてきます。

初めてまだ数日くらいの方は、まずは焦らないマインドに切り替えてみてください。
【最初は仕事が取れなくても当たり前】くらいで構えて、毎日少しずつでも作業を続けることが最初の案件獲得のコツと言えるかもしれません。

Upworkで仕事が取れない時に行うべき5つの対策

さて、上記のマインドセットに切り替えた上で、仕事が取れない理由を知って、対策を打っていきましょう。

Step1:Proposalsに返信がない理由を把握する

せっかくコネクトを費やして提案を送っているのに全く反応がないという悩みはほとんどの方が持っていると思います。

そんな時は、まずは「読まれていて無視されているのか」それとも「そもそも読まれてさえいないのか」を把握することから始めましょう。

Upworkでは自分の活動とその結果を分析することができます。

UpworkのドロップダウンメニューからFind Work→My Stats→Proposalsに移動します。ここから、自分が行った提案がクライアントからみられているかを確認できます。

proposals の分析

上の図の場合、5回の「proposals sent(提案の送付)」を行って、0回「were viewed(見られた)」といつことがわかります。

このような場合には、提案がまったく見られていないことがわかります。そもそも見られていないから返信がないのです。

といっても、ここで落ち込む必要はありませんので、提案が見られていないという事実を受け止めて、対策を打っていきましょう。

Step2:Proposalsが読まれていない理由を知る

My statsで自分の提案が読まれていない場合の対策を考えていきたいのですが、その前にまずは、クライアントがあなたの提案(proposals)を確認する際の仕組みについて理解してみましょう。

クライアントが案件を公開すると、平均で50件以上とも言われるほどたくさんの提案が届くことになります。

さて、ここで質問です。
クライアントが届いた提案を見に行った時に、提出されている提案はどのような並び順で表示されるかご存じですか?
もしかすると、ほとんどの方は提案を提出した順番に表示されると思っているかもしれません。

実はこの表示順は、Upworkの独自のアルゴリズムによって、そのクライアントが要望を叶えてくれそうなフリーランスの提案を優先的に上位表示されるようになっています。

つまり、あなたの提案が読まれていない理由は、表示順位が低く、クライアントがあなたの提案を読む前に他の提案に決めてしまっている可能性があります。

この仕組みを理解しないと、提案を早く提出することばかり優先したり、公開されたばかりの案件を狙い撃ちするような誤った対策を取りかねません。

まずは上記のアルゴリズムを理解して、表示順を上げられるような対策を行うべきです。

この仕組みを理解した時点であなたは初心者から少し抜け出しています。このまま対策を進めていきましょう。

Step3.プロフィールを見直す

さて、案件獲得のためには自分の表示順を向上させるのが非常に重要だということがお分かりいただけたかと思います。

Upworkでの表示順を決めるアルゴリズムは、提出したProposalの内容だけではなく、あなたのプロフィールに記載している内容を参考にしています。

Upworkとしては、単に提案の内容だけではなく、フリーランサーのポテンシャルも評価してクライアントに提案することがより適切なマッチングにつながり、顧客満足度を向上させると信じているからです。

もちろん、プロフィールだけではなく、これまでの案件の成功率やフィードバックなども参考にしています。

しかし、これを見ている方は、まだ案件を獲得していない方だと思いますので、これらの指標はどうしようもありません。

まずは対策可能で、効果が大きいプロフィールについて徹底的に改善し、ひとつでも上の順位で表示されるようにしたいところです。

そこで質問です。
プロフィールの完了度は100%になっていますか?
ここがクリアできていない限り、案件獲得は不可能ですのでまずは最低限、すべての項目を入力してプロフィール完了度を100%を目指してください。

これではダメです。

ちなみに評価の高いフリーランサーを「Top Rated」や「Rising Talent」として、検索表示順をブーストしてくれる仕組みがありますが、プロフィール完了度が100%であることが条件になります。

今後、しっかりと稼いでいくつもりであるなら、プロフィールは今すぐに100%にしておいてください。

プロフィールの設定についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

Step4.提案が少ない案件を見極める

Proposalの表示順のアルゴリズムを理解せずに、提案数が少ない案件や公開されたばかりの案件を狙い撃ちするのは意味がないと言いましたが、Step3の対策を行ったうえで、少ない案件に応募するのは効果があります。

案件への応募数は「Activity on this job」に記載されています。

Less than 5(5以下)なので狙い目です。

ここで比較的応募の少ない案件を狙っていくことで、あなたのProposalが見られる確率を上げることができます。

一方で注意が必要なのは、Proposalの提出が少ないということは人気がない案件で、なにかイマイチな点や怪しい点がある可能性があるので、そこはよくよく吟味するようにしてください。

Step5.Boost Proposalを使用する

Proposalを提出する際に、追加のコネクトをベットすることで、あなたの提案の表示順をトップに押し上げるのが「Boost Proposal」の仕組みです。

ベットしたコネクト数が多い順からトップ表示の権利が付与されるオークションのような仕組みになっていますので、必ずしも成果が得られるわけではないのですが、自助努力でできる対策としては有効なオプションと言えます。

Boostの画面

Bidの列に記載されているのは、ほかのフリーランサーが今現在ベットしているコネクト数ですので、これを参考に自分がベットするコネクト数を決めるわけです。
追加したコネクトはブースト(順位の押し上げ)が成功した場合にのみ支払うことになります。

注意点としては提案数が少ない案件では必ずしもブーストは必要としない(むしろ不要)ので、コネクトを無駄にしないように注意してください。

すでにいくつものProposalが提出されているけれど、自分のスキルに完璧に合致するような、どうしても受託したい場合に絞って使うようにしてください。

「Proposal Boost」の詳細は以下の公式の解説を読んでみてください。

https://support.upwork.com/hc/en-us/articles/4406395531795-Boost-your-proposal

Step6.カバーレターの内容を見直す

さて、ここまではProposalがクライアントに読まれるための対策について述べてきました。

しかし、Proposalを通じて案件を獲得するためにもうひとつ超重要な要素があります。

それは、カバーレターです。

カバーレターはProposalの中で唯一の自己アピールのチャンスになります。文字数は3000文字まで使えますので、自分のスキルや職歴・学歴、顧客へ提案できる価値などについて丁寧に説明することができます。

また、クライアントが提出されたProposalを見るときに最上位に表示される部分でもあります。つまり、カバーレターでクライアントを誘引することが出来なければ、プロフィールやポートフォリオなどまで見てくれない可能性があります。

いくらProposalの表示順位を高めて、クライアントに読まれたとしても、ここでアピールできなければ何の意味もありません。

カバーレターについてはテンプレートを作り、それをコピペだけして使用している方は多いかもしれませんが、自分でチャンスを捨てているようなものです。大まかな内容はコピペでも構いませんが、かならず案件に合わせたカバーレターの内容を作りこんで提出するようにしてください。

カバーレターについては以下の記事も参考にしてください。

まとめ

さて、今回は案件を獲得するまでに自分でなんとかできる対策について述べてきました。

最初の案件を獲得するまでにできることは意外とこれだけです。
しかしながら、たったこれだけの対策を徹底してやり切れている人はほとんどいません。正直、ここがUpworkのみならず、フリーランサーとしての成否と生死を分けると言い切れます。

簡単な対策と馬鹿にせずに、最初の案件を獲得できるまではこれらを徹底して実施していってください。

初めて返信が来たときは感動しますよ!

それでは、またお会いしましょう。


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