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「自分らしくいられる」ことを大切に。 ハッピーにバズる、Kevin流コンテンツメイク術とは?

TikTokの公認MCN・PPP STUDIOのメンバーと、所属クリエイターやパートナー様をお迎えしてTikTokのトレンド動向やコンテンツづくりの極意などを話していく『PPP通信』。

6回目となる今回はアカウントプランナーを担当する山崎と、TikTokでコメディ×英語教育という新しいジャンルを確立する人気TikToker・Kevin’s English Roomさんとの対談をお届けします!

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山崎 亘祐(以下山崎)
やまざき こうすけ・北海道札幌市出身。
株式会社TORIHADAに在籍し、主にTikTokのPR案件のプラニング及び営業に携わる。また、海外インバウンド/アウトバウンド案件を多く手掛け、PPP STUDIOのグローバルアライアンス構築などを担当。

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Kevin’s English Room
ケビンズ イングリッシュ ルーム・PPP STUDIO所属。
2019年11月にアカウント開設をし、2020年6月19日現在44万人のフォロワーを抱える人気TikToker。コメディ×英語の教育系というTikTokでまだなかった新ジャンルを切り拓き、ネイティブならではの英語の使い方を、笑いに乗せたコンテンツにすることで注目を集めている。
<メンバー>
ケビン(以下ケビン):アメリカ生まれ&育ち。高校生の時に日本に来て以来10年日本住み。音楽-ラップ担当。
かけ(以下かけ):普通の日本人。Youtube&TikTok-企画/ストーリー作成担当。音楽-ボーカル、作曲担当。
やま(本日は別件のため不在):英語勉強中。Youtube&TikTok-撮影担当。音楽-ボーカル、作詞、演奏担当。
TikTokアカウント: https://www.tiktok.com/@kevinthepepperoni


TikTokとの出会い

ーTikTokを始めたのはいつ頃ですか?

ケビン:去年の11月末くらいですかね。

山崎:ちょうど半年くらいですね。TikTokを始めるきっかけってなんだったんですか?

ケビン:TikTokっていう新しいプラットフォームに注目度があるよねってなったのがきっかけです。コンテンツの量よりも視聴者の方が多いという状態だったのがチャンスだと思いました。

ケビン:まだ熟成されていないプラットフォームだから、早い段階で存在感を出して価値あるコンテンツを出したらすごく良さそうだし、そこから得られる注目度とかって後々生かせるものなんじゃないかという風に考えて「とりあえず一本出してみよう」ってなりました。

山崎: なるほど。今は週6投稿くらいで継続的に投稿してると思うんですけど、最初の方でつまずいたりってありましたか?

ケビン: そうですね〜。でも実際コメディ系の動画をあげるって言うこと自体が楽しいですし、実際日本で英語を使うっていう機会がほとんどないので、動画を通して自分の英語力もキープできるしっていう感じで、自分たちも楽しみながらできています。

山崎: ケビンさんのジャンル的には、今ってコメディ系なんですかね?英語教育系・・?

ケビン:どっちもですかね。英語だとどっちかに寄っている人が多いと思うんですけど、自分たちはどっちも強みにしている感じですかね。

ーTikTokを始める時に、目標となるようなアカウントとかあったんですか?

かけ: 目標とかはなかったんですけど、Kevinみたいに日本語もこれだけできる中でこの完璧な英語っていう人がなかなかいないなって思って絶対的な価値を感じていたので、そこに「面白さ」っていう付加価値をつけた情報を見せていこう、という漠然としたコンセプトはずっと持っていました。
具体的にこの人みたいになりたいっていうのは全くなくて、自分たちの得意なことを掛け合わせたらこうなった感じですね。

ケビン:しかも最初はコメディの割合の方が多かったんですよ。でも想定していた以上に「英語を学べて楽しいです」というコメントが多くて、このコンテンツで勉強している人が多いことに気づきました。
意外に教育系コンテンツって価値があるんだっていう風になって、そこから割合を8:2から5:5に変えていきました。

ー結構反応みてコンテンツの方向性変えていくことはあるんですか?

かけ: コメントの影響を受けて変えていくというよりは、ずっとバリエーションを広げていく感覚でコンテンツを考えています。
バズったら同じようなのをやるって言うのはあんまり良くないって思っているので、もしバズっても次は違う層にリーチできるものをたくさん作るっていうイメージでやっています。

山崎:それって感覚で決めてる感じなんですか?それともTikTok使っていく中で、戦略立ててやってるんですか?

ケビン: 戦略立てていますね。やはり一つのジャンルでは限界が来ると思っていて、他のジャンルと掛け合わせることでポテンシャルが広がると思っています。
自分たちはそのメリットがあると思ったのもあって、教育ジャンルに入っていきました。

山崎:なるほどですね。そのコンテンツ作りでは気をつけている事とかってありますか?

かけ: 「今までやってこなかったことをやろう」っていうのは一つあって。
前と似たようなやつをやる時もあるんですけど、基本的にはどんどん新しい雰囲気や状況設定のやつをやりたいと考えてコンテンツを作っています。
あとはただ単にバズればいいというよりは、どんな印象になるかの方が重視しています

山崎:どんな印象を与えたいとかってあるんですか?

かけ:ケビンを全面に押し出しているので、ケビンのアイデンティティやキャラクターから大きくそれていなくて、さらにネガティブな印象は持たれないようなストーリーを最初から作っていますね。

ーコンテンツの内容では何か意識していることってあるんですか?

ケビン:TikTokを見ている層の人が抱えている不満や意識している話題に触れることで、そういう人たちが「確かに!」と思ってくれるような、共感できるような内容にしようっていうのはよく意識しています。

山崎: それって社会にすごい影響を与えてますよね。例えば女子高生は化粧しちゃいけないのに社会に出たらしなきゃいけないとか、そういうメッセージを動画にのせてネガがない形で伝えていくというのは、ケビンさんのコンテンツの特徴かなとも思います。

ケビン: そうですね。色んな企画をやった結果どんなコンテンツがバズるっていうのは結局そこまで測れないなって思うんですけど、それに近づけるためにはやっぱり「共感される」というのが大事かなって思います。

ー共感してもらうコンテンツを作るために、企画ブレストとかもするんですか?

かけ:基本1人(かけ)で企画は考えているので、ブレストをしていくというよりはまず一回撮ってみることが多いかなと思います。
撮っているタイミングで「ここの台詞って英語にしたらこうだけどどうかな?」とか、「撮ってみたら意外とテンション上がらないからちょっと変えよう」とか調整して作っていっています。
週に6〜7本ぐらい投稿するために、企画は1週間に7つ以上は考えなきゃと思っているので、「この時間で考えよう!」と決めた時間で企画を考えますね。

ーなるほどですね。 今からTikTok頑張ろうとしている人達ってそのネタ作りの部分がハードになりやすいかなと思うので、それはすごく参考になりそうです。これからコンテンツ作りを始める人達に、アドバイスとかって何かありますか?

ケビン:「自分が本当に思ってないことをコンテンツにしない」とか、「自分がこういう印象は持たれたくないっていうことはしない方がいい」とかは思っています。
色々企画を裏で考えていても実際アカウントの顔になるのは私で、視聴者さんからすれば私の印象でしかないと思うんですよ。なのでその心構えは大切かなと思っています。

ーたしかに、視聴者からしたら表にでるケビンさんの印象になりますもんね。

ケビン:ですね。「この動画あげたらたくさんいいね来るから」って言ってどんどんマーケットに答えるだけのコンテンツをやっていると自分じゃなくなっちゃうので、自分があげたいコンテンツを優先するべきだと思うんですよね。

マーケット優先して自分を犠牲にしちゃうとハッピーに終わらないし、コンテンツを作りたいとも思わなくなってしまう。
なので、あまり周りに流されすぎず自分の作りたいコンテンツを考えるのがいいんじゃないかなって思っています。

PPP STUDIOとの出会い・マネタイズについて

ーPPP STUDIOにはどういう経緯で入ったんですか?

ケビン: 最初に趙さん(PPP STUDIO運営メンバー)から連絡を頂いて、内容を聞いて色んな経験ができるのもいいなって思って入りました。

山崎: 今の段階で正直どうですか?

ケビン: こうやって企業の方がアプローチで入ってもらえなかったら、我々だけでは案件とかそういう経験はできなかったなって思っているので入って良かったと思います。

山崎: ちょっとビジネス的な話ですが、KevinさんがTikTok で一番初めにマネタイズしたのっていつでしたっけ?

かけ: 今年の3月だったような気がします。

山崎:4ヶ月でマネタイズするってすごいスピードですよね。初めて案件をもらった時ってどんな感想でしたか?

ケビン: 純粋に「この動画にこんなに価値があるんだ」って思いましたね。

かけ: 前職の時に自分がインフルエンサーの方に依頼するということが結構あったので、その逆ってこういう感じでやってたんだなっていうのが分かって面白かったです。

山崎:案件でコンテンツを作るときのコツとかってあるんですか?

かけ: その商材との関係性が薄いボケとかオチを入れたいなとは思っています。
商材とは直接関係ない面白さを表現しているんですけど、そういうのは絶対入れたいっていう感覚がありますね。
それができるぐらいの余白がほしいというか、そう言う風に思っています。

山崎:案件を受ける時に、ガチガチで作りこまれたクリエイティブよりは、自由にやれる部分があった方がいいんですね。

ケビン: そうですね。広告を自分のアカウントから出すことでフォロワーの皆さんが楽しめないコンテンツになるのは嫌だと思ってるので、ちょっとでも価値のあるものを出して、動画を楽しく最後まで見てもらえることが一番大事かなと思っています。
広告をやる時は特にフォローしてくれている方が見出している価値をキープしながら、企業さんの商品とかの魅力を伝えるというのを意識しています。

山崎:その他にPPP STUDIOに入ってよかったな、とか思うことありませんか?

ケビン:月1回のPPP AWARDとかで、色々なTikTokerと顔合わせする機会があり、それを機に他のクリエイターの人たちがどんなスタンスで動画を作っているか、とかを知ることができたのは良かったなと思います。
他の人がどんな思いを持ってTikTokで投稿しているのかを知れるとか、それは確実に自分たちの投稿のモチベーションになっているかと思います!

※PPP AWARD… 毎月、所属クリエイターの中から、最も再生回数を稼いだ「バズ賞」、最もフォロワーを伸ばした「急成長賞」、最も多く投稿した「投稿数賞」に分かれ、クリエイターを表彰するもの。


今後について

ーインフルエンサーとしての着地や、それ以外でも3人で抱いている野望とかがあれば教えてください。

ケビン: もともと大学卒業して普通の企業に入って、でも自分の時間を好きなように使いたいなって思って転職したのを機に今の活動を始めました。
今は可能性を感じたからチャレンジしようっていう経緯でTikTokをやってるんですけど、「動画見てもっと英語を好きになることができました」とかそういう温かい反応や瞬間とか、TikTokをやってていいなって思うところがある限りはずっと続けていこうと思っていて。

ただ3人の目標としてフォロワー何万人いったらどうしようとかは考えていなくて、3ヶ月後どうなってるかとかも正直まだ分からないんですよね。
ただこのポテンシャルにオールインしていけるところまでいって、それぞれがどう感じるかを考えた上で、そこからどうするかを決めていこうと考えています。

ーKevin’s English Roomの皆さま、本日はありがとうございました!



<取材・執筆>

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