見出し画像

マニラにポーカーを打ちに行く価値はあるのか?

2年ぶり4回目のマニラポーカー遠征に行ってきました。
https://x.com/a_nemui5


10年前の20代前半。

俺は何ができる?何がしたい?

高円寺の風呂無しアパートで燻っていた私。

そんな私がとあるきっかけに、ポーカープロを目指し、ライブキャッシュに挑戦した場所。それがフィリピンのマニラ。
マニラは私のポーカーキャリアにおいて、全てのはじまりの土地なのです。


マニラ、時の流れは変わりつつも、その核心はかわらず。


10年前のマニラと比較しながら、2024年現在のマニラのポーカー事情と環境をお伝えしたいと思います。




マニラ 2024/05/25-06/02 1₱=2.7円

【滞在】8日
【稼働】50時間
【収支】+37万ペソ
【経費】-8万ペソ(航空券、ホテル代含む)

たったの50時間なので収支なんて参考になりませんが、ポーカーテーブルの雰囲気、トレンドを掴むことが出来ました。(逆に50時間、100時間程度の稼働で月収だの、時給だの言っていいる人がいたら注意した方がいいです。)

私のノートを見ているコアな層に、まず最初にお伝えできるもの。
それは

ポーカー専業として稼ぐのに適した街では無いということ。


【理由】
①300-600₱のレートがピークタイムにしか立たない。
②日常的に打てる最高レートが100-200peso
③弱いプレイヤーが少ない
④鬼のレーキ10%

以前の私は、レクリエーショナルな社長達が遊びにくるなら高いレーキでも問題無いと考えていました。
しかし、2024年現在。高いレーキ分を控除できるほど極端に弱いプレイヤーは、アジア圏では絶滅寸前だと思います。

その割に生活費が高いです。
十年近く前からマニラは生活費が割高な印象がありましたが、以前にも増して生活コストが高いです。滞在費を抑える、ローカルに寄せた生活のハードルが高いのも非常につらいポイント。


ポーカーも渋いです。私が打ったのは100-200と300-600pesoですが
レベルの差はあれど、”勝つ意思”のあるプレイヤーしかいませんでした。
数年前はテーブルに一人はいた、ただただポーカーを楽しみに来ている社長がほとんどいません。
一応、それなりに大きいトーナメント期間に行ったのですが、渋い。

50-100以下の低いレートであれば、弱いプレイヤーが多くいるのかも知れません。しかし、先ほど述べた生活費の高さ。さらに、ショートスタックの割合、鬼のレーキの影響が大きいため”おそらく”稼げません。

『いやいや、レーキ5%のリゾートワールドがあるじゃないか!?』
確かに、レーキ5%のリゾートワールドは可能性はありそうです。
ただ、ディーラーが死ぬほど遅いようなので終わりです。
ディーリングの速度。この重要性をどれほど理解していますか?
ディーラーが遅いことで、プレイヤーのアクションも遅くなり、こなせるハンド数が極端に少なくなります。当然時給も落ちます。イライラしてプレーの質が落ちてしまいます。
そして何よりもポーカーを十分に楽しむことができません。
イライラしながらポーカーを打つ。こんなバカげたことありますか?
時給どころか生活の質すらも著しく低下します。
ディーラーが遅いのであれば、死ぬほどいいテーブルでないと
割に合いません。
軽視されがりなディーリングスピードの影響は”大”と経験だけは豊富な私は判断しています。



また話をもどぢましょう。
ひと昔前はフィリピンを拠点に活動している日本人プロがいましたが
それが今はほとんど観測できませんでした。

フットワークが軽く、新規開拓に余年のない専業達がいないということは
“大いに稼げない”という裏づけには充分かと思います。これはライブオンライン問いません。


そんなマニラですが、悪いところばかりではありません。
ポーカー専業駆け出しの人に対して、輝く場所になりうると思います。

”せいげん”さんhttps://x.com/JJ_macau
がポーカー専業志望のための
生活インフラを構築しているからです。
せいげんさんが運営に関わっている
2acePokerでは50-100以上のレートだと、飲食が無料になります。
種類も豊富でしっかり美味しい。
ディーラーも早く、日本人の割合も多いのでコミュニティに参加しやすいです。
そして、近々専業ハウスをオープンするようです。

英語もよく分からないし、バンクロールも少ない、知り合いも少ない。
でも、専業に挑戦してみたい。
そんな人はとりあえず、せいげんさんを頼って2ace行くのはあり。

かなりおおざっぱな人ですが、丁寧に色々と教えてくれると思います。



あと次点として、300-600₱以上のレートで打てる人。
このレート以上になってくると10%1bbとかそんなレーキになるので
鬼高のレーキの影響をさけることができます。
ディープスタックでアクションを好むプレイヤーも多いので
上手いプレイヤーはエッジをだせます。
ですので、300-600₱以上のレートに関しては悪くないかなと思いました。

また、1000-2000₱ほどの中国人を中心にした、セミプライベートゲームもちょろちょろありました。
それも2aceやリゾートワールドなどでやっています。
(興味がある方、運営に連絡つけれますのでご連絡ください)

しかし、それでも常にテーブルが立っている訳ではないし、そのレート以上を打つのであればアメリカ、マカオがあるので、わざわざマニラに行って打つ必要もないです。結局、駆け出し専業以外にはおすすめはできません。


マニラで遊びながら、英語でも勉強して、生活費+αはポーカーでまかなおう。
そんなものと、割り切って行く場所だと思いました。



【その他所感】

①ゲームチェンジを実感
NLHは完全にディープスタックの時代がきてしまいました。

学習ツールで誰でも簡単に学習できるようになり
大きなミスをするプレイヤーが大分減ってきました。
もう、ショートスタックでは充分な差を出すのは難しいように思います。
みんな、プリフロ、フロップ、ターンのシングルレイズドポットは上手にプレーします。レーキの影響も大きい。
差をだすために、ディープスタックでのプレーが必須。
私だけでなく、他ライブ専業達も口を揃えたように
『ディープスタックで戦えないとあかん』
と言い始めました。
以前私はショートスタック最強説を推していたのですが、時代は変わりました。
(ディープスタック最強論を後日noteでまとめます)


②ポーカーの適正と仕事
一年ほど前こんなnoteを書きました。
・ポーカー専業。卒業できる!?
https://note.com/ppcandy/n/na14bd6af2b22

ライフステージが変わった。
ポーカーと家族との幸せとの両立は不可能。
などと偉そうなことを言っていました。

出典 カイジ

ちょうどこのnoteを書いた頃から妻も子供も日本での生活に慣れて
、私の生活にも余裕がでてきました。
そして、実はポーカーもそこそこ打つことができています。

何年も卒業を目指し
色々な事を試行錯誤しながらも、結局ポーカーを打ち続ける。
ポーカーゾンビもひちゃん。
まぁ私だけではないですよね?呪われたポーカーゾンビは?


定期的に議論となる
ポーカーより仕事やった方が稼げる。
ポーカーの方が仕事するより稼げる。
この論争。

私の中で答えはでています(これもまた後日)
そして、私自身も結局のところ
ポーカーの適性が高かったのだと思います。

社長の周りは社長。美女の周りは美女。
それと同じように、ポーカー専業の周りには、ポーカー専業です。
どうしても自分の能力をその中で比較することになりますが、それは上澄みの中の比較。
枠から外れてみることで、あらためて自分の適性を知ることができました。


【余談】
“日本人が死ぬほど嫌われていた”
ことを肌で実感しました。
昔から、スタックは浅い、喋らない、ミスしない、群れる、ルールにうるさい。
こんな理由から日本人はテーブルで嫌われがちではありました。

でも、今は嫌われがちどころか、死ぬほど嫌われているように思いました。
具体例は諸事情によって伏せますが、ここまで嫌われていたとは。。

嫌われ度☆☆☆☆★

okada manila 300-600

まぁ私も温泉入湯(勝って極端に参加率を下げる)をキメてきたので、他人に口を出せないのですがね(笑)

みなさんもこの辺りは注意してくださいね。
ハイエナ巡回★★★★★ 
ダブルアップ利確☆★★★★
無言スマフォヘッドフォン☆☆★★★
やるからには嫌われる自覚を持つ。もしくは、できるだけうまくやりましょう。

スキ、いいねで応援、力をください!頑張れます!


有料ですがこんなnoteも書いています↓
25NLH zoomで勝てればライブキャッシュ$5/10で勝つのは余裕?
https://note.com/ppcandy/n/n73086d58d0e7
ポーカープロの"リアルな懐事情"とライフスタイルhttps://note.com/ppcandy/n/n7641a51df41c
【年収】ポーカープロ。モヒちゃん2021年統括
https://note.com/ppcandy/n/n81bc6a74a0d0
・ポーカー専業。卒業できる!?
https://note.com/ppcandy/n/na14bd6af2b22

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?