見出し画像

第二週-ノストラダッフンダ娘-

 どうも紹介するほどでもない女です。
京本は宇宙人に連れて行かれましたので私のターンです。誰が紹介するほどでもない女やねん。
 今週は私の紹介ウィークであります。私が主人公です。名前は後で言います。
 私は六代目Mr.都市伝説"江関凛太"の娘です。父は母のお腹の中にいる私に都市の伝説を目一杯(耳一杯?腹一杯?へそ一杯?)聞かせてくれました。私は6月66日(8月5日)生まれです。父は「わー。さすが俺の子!」と言っていたらしいです。
 母はもちろん私が産まれる前に力尽きました。もちろん?
 写真の中の母はとても美しく、映像の中の母は写真ほど美しくありませんでした。
 母の名前は"未来"だったそうです。《だっふんだ》を平気でカタカナで書く女だったそうです。《ちゃっちい優勝カップ》でココアを飲む女だったそうです。私もココアが好きです。

ダッフンダ

 父と、父の妹"ビタミンワイフC"と3人で暮らしていました。私に兄弟はいません。ワイフ叔母さんは結婚していません。料理上手です。タバコは吸いません。父には姉もいます。サザエさんのカツオの位置なんです。

 小学生は都市伝説に興味がありません。したがって私の人生に動きがあったのは中学に入ってからでした。父がテレビに出ていました。宇宙人とノストラダムスの予言について語り明かしていました。


「丸罰サン、チョットイイ?」
翌朝学校に行くと斜め前の席の宇宙人が声をかけてきました。丸罰は私の苗字。
「なに?」
「君ノオ父サン、テレビ出テタネ」
なぜ私がMr.都市伝説の娘だと知っていたのでしょう?
「しー。声でかいねん」
私がMr.都市伝説の娘だと言うのは内緒にしていました。親の七光りは嫌だから。
「大丈夫。脳ニ直デ喋ッテルカラ」
「そう。なんで知っとんねん?」
「昔、会ウタコトアル。覚エテヘン?」
「エセ関西弁使うな」
「君ノオ父サンモ変ナ宇宙語使テタ。ムズ痒カッタ」
「2離mo」
「君ノ方ガ上手ダネ」
「襖hyoジャンスカ27.6」
「君ノオ父サンハ君ヲ利用シテ宇宙人ト契約ヲ結ンダンダ」
「ビリ❽熔?bbb甥?」
「ソレハ分カラナイ。コレ」
そう言って宇宙人は一枚の写真を手渡してきた。少し若い父とワイフ叔母さんと泣いている私、大きい宇宙人と小さい宇宙人。
「コレ、君デショ。コレ、僕ダヨ」
と泣いている私を指差し、次に小さい宇宙人を指差した。

お楽しみに

この記事が参加している募集

名前の由来

宇宙SF

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?