たった一振り、かけるだけのおいしい魔法
かけるだけで生まれ変わる魔法。
もはや、さながら神様。
これまで、何度も伝えてきました。
大阪、堺で120年和風香辛料を作り続ける、やまつ辻田さんの″魔法″。
大好きな、ヤバい粉。
国産の鷹の爪を絶やさぬよう、信頼のおける農家さんを巻き込み、作り続けてきた和風香辛料への愛。
一度面倒を見ると決めたらどこまでもとことん付き合う。たとえ、それが料理のこと以外でも。圧倒的な作り手、使い手への愛。
世界一の″魔法″で喜ばせるために、今も自ら産地に出向き、最高の素材を手に入れる。歩く利他、だとも思うのです。
190cmの魔法使い、辻田浩之さん。
どんな魔法をかけてくれるのか、について、今回はお伝えさせてください。
一度かければ″味変″に代わる概念が生まれる
マヨネーズにラー油、わさびにからし。
柚子胡椒なんて、香りもあって最高の味変です。
きっと僕だけじゃない。
みんな、味変が大好き。
卓上調味料が豪華な居酒屋は、テンションが上がる。同じ焼き鳥でも2度も3度も楽しめる。
味変の定番である香辛料、一味に七味。
コンビニの親子丼にだって付いていて、もう当たり前すぎて驚くこともない味変。
しかし、どんなに食べ馴染んだものでも、辻田さんの″極上七味″を一振りすると、味変どころか、味が化けるのです。
七味にはうるさいよ、という人も唸る美味しさ。圧倒的な強さがあります。
sioを通して僕は、一生解けない魔法にかかってしまいました。
五感でフルに楽しめる唯一の体験。
見て、聞いて、香って、触れて、味わう。
食べることは、五感をすべてフルに使う体験です。
そして、考え抜かれた美味しさは、すべて五感総動員で感動を生みます。
そうなるとレストランは、極上の感動体験のテーマパーク、ではないでしょうか。
感動とは期待を超えた体験から生まれます。
期待とは、こう書かれています。
過去の体験がつくったハードルを越えて、初めて感動が生まれる。
人それぞれの食体験のベースが異なる中でも、辻田さんの香辛料の美味しさは、
僕は日本一の香辛料と言い切ります。
そして、香辛料の神様です、と伝えます。
揺るぎない自信があるからです。
自身の体験としても、目撃者としても。
断言します。
かならず、違いがわかります。
間違いない感動がある。
だから、自然と説明に熱が入る。
ただし、正しい環境で育ったものに限ります。
保存は冷凍されていないと香りが飛ぶためです。
辻田さんの和風香辛料は、ナマモノなのです。
だから、どうか冷凍してください。
感動と使命
辻田さんは今も山奥に向かい、山椒や柚子を取りに行きます。
そして、国産の鷹の爪を絶やさないようにていねいに時間をかけて、仲間を作って来ました。
実は馴染みの深い鷹の爪は唐辛子の品種の一つで、ほとんどが外国産です。
鷹の爪は、一粒一粒摘んでいく必要があり、収穫に手間がかかります。
そのため、育てる人が減っていきました。
しかし、辻田さんがその美味しさ、香りに惚れ込んで、圧倒的な愛で鷹の爪を守り続けて来ました。
そして、ついになにわの伝統野菜にも制定されるのです。
感動と使命には切っても切り離せない関係があると思います。
どれだけ労力がかかる未来が想像できても、その時間と手間を惜しまず、むしろ自身が楽しんでやれること。
だからこそ、どこまでもやれるし、どこまでもこだわることができる。
その結果として、圧倒的な感動が生まれる。
自分は当たり前だと思っているのに、人知れず感動を生んでいること。
それが、その人の使命であり、その人の才能なのかもしれないと思えてなりません。
自分にそんな使命があるのだろうか。
まだ、わかりません。
でも、思わず伝えたくなることが身の回りにあって、そういう時は筆が良く走ります。
想いが先行して、支離滅裂になることも多いですが、立ち止まって考えて、少しずつ違和感を整えて自分のことばで書いていく。
1人の男の圧倒的な愛がなければ、この芳しい香りを人生で体験することはなかった。
その熱量に呼応して、作ってくれる人がいなければ、120年続くことはなかった。
リスペクトを持って、料理を作り、想いを届ける人がいなければ、この感動を知ることはなかった。
そう思うと、どれだけ尊いことでしょうか。
味変も良い。もちろん僕も大好きです。
でも、この″味化け″を知ってしまったら、もう戻れない。
僕はこの魔法にかかる人を増やしたいのです。
だって、間違いなく、人生の幸福度を上げますから。
できたての魔法を、目の前でおすそわけ
僕らのお店では、辻田さんの香辛料を使っています。
奈良「㐂つね」のすき焼きに、上原「sio」で提供するsioラーメン、パスタやリゾット。
数々の料理を、化けさせています。
7月のある日、辻田さんから電話がかかって来ました。
「オリちゃん、奈良来たんやろ。㐂つねでイベントやろうや。お客さんの目の前で山椒を石臼で挽いたる。それで極上七味を調合したるわ。一緒にお客さん喜ばせようや。どうや、ええやろ?」
電話の向こうでニカっと笑う顔が浮かびます。最高の夜が、決まりました。
㐂つねのテーブルは全6卓。
限られた人数になりますが、とびきりの笑顔になっていただけるように、ギリギリまで考え抜いて、極上のすき焼き体験をお約束します。
ということで、8月28日夜。
すき焼きレストラン「㐂つね」にて、やまつ辻田4代目辻田浩之さんをお招きした″辻田ナイト″を開催します。
山椒石臼挽き、極上七味調合ライブ付きディナーイベントです。
全9皿フルコースに辻田さんの香辛料を合わせたスペシャルバージョンをご用意。
さらに、お土産として香辛料3袋セット付きとなります。
予約開始は8月19日21:00から。
下記サイトより、8月28日ディナー限定イベント「辻田ナイト」のお申し込みください。
また、クラウドファンディングも実施中です!
唯一無二の香り×食体験をぜひご堪能ください。