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Take your time.
昨日の自分より今日の自分、とはよく言うけれど
他人と自分を比べることはつい無意識にやってしまいがち。
同世代よりも自分は劣っている。
きょうだいの中で自分だけが出来損ない。
生い立ち、職業、所得、生活、才能…
さまざまな秤がある。
何が重いも軽いもなければ、比べても仕方のないことなのに考えてしまう。
先日、友人との会話で劣等感の話になった。
こー思うあー思う、なんてなんやかんや喋っていたんだけども、
友人のお母さんが幼稚園の先生に言われた言葉、というのが
わたしの心をじんわり溶かしてくれた。
友人は幼い頃からのんびりとした気質を持っている。
お母さんからしたらそれが、他の子と比べたときにとろくさく見えてしまい、
周りについていけないんじゃないかって、心配だったのだと思うのだ。
だから幼稚園の先生に、
「うちの子、大丈夫ですかね…?」
と聞いたら、その先生はこう答えた。
「⚪︎⚪︎ちゃんには⚪︎⚪︎ちゃんの時間が流れていますからね〜」
気にしなくて大丈夫、と。
そこでお母さんは、ハッとしたかもしれない。
周りに気を取られて娘を見ていなかったことに。
そして同時に、娘の世界を見守ることを、誓ったかもしれない。
友人の話にそんなことを思いつつ、自分も慰められていた。
「わたしにはわたしの時間が流れている」
わたしも周りを気にしてばかりで、
自分自身を見つめていなかった。
他の人よりもできることが遅かろうが、
できないことが多かろうが、
それが自分らしさを表すことにもなるのに。
マイペースで、いいんだよね。
まさに、これでいいのだ!と思わされた話だった。
「Take your time」
わたしの好きな英語のフレーズのひとつ。
「慌てないでゆっくりでいいですよ」
という意味で使われる。
直訳すれば「あなたの時間を使って」になるかと思う。
顔も知らない友人の幼稚園の先生の言葉と通ずるものがあると感じた。
せかせかしたこの日本社会(に限らないのかもしれないけれど)がわたしにとっては苦手で。
だからこそ余計、上手く適応できる人が羨ましくなる。
人と比べないなんてすぐにはできないから、
わたしにはわたしの、他人には他人の歩くスピードがあるってこと、
思い出すようにしよう。
兎にも角にも、素晴らしい幼稚園の先生、
25年程の時を越えて、救われているヤツがここにいます🙋♀️
ありがとうございました。
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