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情報量と悩みと決断と

甲状腺がんでした その4 決めたいけど即決できない

優柔不断に加えて流れるように語り続けられる情報量と緊張で、メモ取ってたけど日本語になってなかったよね…『どうしたい』とか書いてたよね…それは先生に聞かれたことだ私…

甲状腺がんと診断されたらどうする
③検査結果が出たらどこをどこまでどうするか

大きな病院での検査結果も逃れようのない甲状腺がんでした。
右側の甲状腺に腫瘍1cm。
リンパにも飛んでる。
そうなると手術の話になるのだけれど、その場で決めなければいけないことが2つ。

手術日

入院日の翌日に手術。
入院期間は最短で1週間。
まずは予約を入れねばならない。
私の前に、たくさんの手術待ってる人がいるからね、そうすぐには手術にはならないんだ、それは分かってるんだけど、どのくらい先の話?
ちなみに紹介元の病院の先生は「まぁ1か月くらいかなぁ…」と言っていた。
手術日:3か月後
…長い…ような…?
旅に出たり心の準備はできるよう…な…?
でもその間にがん増えたり…?
なんて思ったけど仕方ない。
この耳鼻科、執刀医がこの先生だけだったので、これだけの待機時間が必要だったと思う。
住んでる地域や病院の規模、執刀医数にもよると思うけど、これから手術受ける人は外科を紹介してもらった方が早いかもしれない。

手術範囲

私の場合は2択である。
①右側のみ切除:がんのある方だけ取って左側を残す
甲状腺が半分残るので、甲状腺ホルモン剤の服用が必要ない場合が多い。でも残った方が再発したらまた入院・手術が待っている。
②全摘:甲状腺全部取っちゃう
甲状腺ホルモン剤の服用が必要になる。私の場合は退院後、別の病院で放射性ヨウ素内用療法というものを行うことが事前に通達されている。その時点で紹介先病院への入院は、紹介してからだいたい3か月後との話。

選択肢2択だといわれると簡単だけど、悩む。

この場ですぐ決めないといけない!

のが、困る。

①右側のみ切除:がんのある方だけ取って左側を残す
甲状腺、残しておけるなら残しておきたい。そのまま通常通り動いていて欲しい。
が。
今回の手術、7時間かかるし、1週間入院なのを、それがまたいつか?ないかもしれないし、ないと思いたいけど、もしかしたら?あるかもしれないと思うとさぁ…。
あとリンパに飛んでるってことは左にも飛んでるかもしれないよね…。

②全摘:甲状腺全部取っちゃう
全部取っちゃう訳だから失った分を補うために薬が毎日必要になるのはわかる。
が。
その後に待ってる放射性ヨウ素内用療法ってのが怖いよー!
放射性ヨウ素の入ったカプセルを内服して、放出される放射線によって残っているかもしれないがん細胞を破壊するって何ー!?
食事制限があるとか専用の病室に入院とか吐き気があるとか、読んでるだけでも怖いよー!?

先生のお言葉としては、
「僕はどっちでも良いと思う」
「片側だけ取って、いつか再発したら取るでも良いと思う。再発しなかったらそのままでいられるしね。再発したらまた入院と手術だけどね」
「放射性ヨウ素内用療法、監禁部屋があってさ、そこに入るんだよね。監禁部屋」
「もう手術したくないから全部取るわって人もいるよ」
この先生、”監禁部屋”という単語は退院後もずっと2回ずつ言ってるので、実は気に入って使っているのではないかと思う…。

結局どうしたかというと、全摘を選びました。

再入院する可能性を考えたら、一度で済ませてしまいたいなと思ったから。
再発しないかもしれないのに怯えるのも変な話だけど、数年後、老後?再発した時に『あのとき全摘しておけば…!』って思うのは嫌だなぁと思った。
その頃には家族もいないかもしれない。
それがすごく怖かった。

まぁそんな訳で3ヵ月後、入院、翌日手術、という1週間耐久レースが始まります。


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