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コミティアの反省会をしよう!

 お疲れ様です、阿久です。関西コミティアの当日ということで終日歩き回り、それはそれとして最寄駅からの帰宅がてらPokémon GOでタマゴの孵化作業をするために歩き回ったところ、かなり心地よい疲労が全身に発生しています。
 イベント終わりということでお酒でも…とも思っていたのですがせっかくよく眠れそうなのに、アルコールで浅い睡眠になるのも癪だなと思い我慢しました。えらい。というわけでこのnoteはシラフで書いているわけです。酔っ払って反省会とかやっても良い結果になりませんからね。

何についての反省会かというと、今までのコミティアにまつわる活動及び自分が行ってきた創作全般についてです。広めだねぇ。絵日記として阿久日誌の形態でやろうとも思ったのですが寝るまでに絵と文を書けるとも思えず、かつ文が長大になりそうなので備忘録も兼ねてnoteにしました。ですので、

注:この記事には個人の創作への向き合い方〜 的なアレの語りが大部分を占めます。そういった文章を好まない方にはおすすめしません。ちなみにおれもこのテの創作論みたいなのはかなり苦手です。絵描きは黙って絵を描くしかないと思っているので……。なのであくまでも自分への戒めというか、備忘録です。

序文

初めてコミティアに出展することを決めた時に知って、それから今に至ってもずっと好きな「コミティアについて」という一文があります。

コミティアとはプロ・アマを問わないマンガ描きたちが自主出版した本を発表・販売する展示即売会です。
(中略)
コミティアは、そうした一人一人の描き手と読み手がダイレクトに出会える「場」として開催されます。
そんな描き手と読み手の、あるいは描き手同士の作品を介して魂と魂が握手するような出会いが、新たな創作への刺激とエネルギーになることを信じています。

https://www.comitia.co.jp/html/about.html

おれはコミティアの素敵さを端的に表した時、そのすべてがこの一文章に込められていると思っています。

 描き手と読み手の魂が握手するような出会い!一見修辞法に飾られているように見えるこの文章ですが、実際に出展するとそうとしか思えない瞬間がいつも訪れます。いつもですよ、しかも一回でなく…。
 決してアクセスしやすくない展示会場に足を運んで、見渡す限り並んでいる机の中から、偶然自分の作品を見つけて買ってくださる人がいます。その瞬間はいつも本当にうれしくて、なるほど心が握手をしていると思うわけです。何なら魂は深々と頭を下げて土下座をせんばかりの勢いになっています。過剰では?いや本当に嬉しくって……

 あと他の絵描きや漫画家の方々と交流できるのもめちゃめちゃ楽しいです。ここら辺の楽しさは想像に容易いと思うので各々イメージなさってください。たのしいね!

 とはいえそんなたのしい即売会イベントも楽しいばっかりじゃないです。今まで5回のコミティアに参加してきて、そして今回の関西コミティアを通して改めて感じた個人的につらいポイントを書こうと思います。

 あぁ、前置くと会場運営等や厄介なトラブルとかそういう点の不満は今のところ全然無いです。コミティア運営委員会の創作への情熱と意欲に溢れた姿勢は敬愛に値しますし、イベント当日の参加者によるトラブルを見かけたことは今のところありませんし。なので、そう、あくまで個人の話です──

反省会タイム(本題)

作品に魅力が無いと本当に売れない

悲しいかな、一次創作である以上何らかのコンテンツによる背景やキャラクターへの信仰の縁は一切ありません。利き腕一本で勝負するしかない。原則として面白くなければ、キャラクターに魅力がなければ、絵が上手くなければ見本誌を数ページめくって会釈してくださって(※1)終わりです。

 ※1:(お読みくださってありがとうございます、あなたにこの見本誌を買いたいと思わせるだけの実力が不足していて汗顔の至りです……。いや、でも本当はちょっと買ってくれるかもと薄ら明るい希望を毎回抱いてしまって、すみません……)

こういう気持ちになります。こんな惨めな気分にならないためにはどうすればいいか?答えは明快

面白く、品質が高く、或いは魅力あるキャラクターの絵や漫画を作って、読んでいった人に新刊を買ってもらう。その自信をつけることです。

言うのは簡単だよな〜〜〜〜〜〜〜、でもこれに尽きると思います。

絵描きが何のために絵が上手くなりたいと思うか……これは絵描きの数だけあるのでしょうが今のおれにとっては見本誌読んだ全員の魂をグワって掴むような最高の絵の漫画を描きたいからです。

絵、上手くなるぞ、というかもっと上手くならなければずっと惨めなままでつらい!

「誰かに見てもらう絵を」描かなければ、誰にも見て貰えない

とはいえ自己表現が究極的には自己満足でしか無いこともまた事実です。ある絵が全ての人間を満足させることは到底できませんし、あのモナリザだって多分めちゃくちゃなアンチスレが立っていたりするのでしょう。

なので『ある程度最大公約数としての層にアプローチできるような表現をすること』ぐらいに留めておこうと思います。これを心がけることで、少なくとも会場で恥入って消えたくなるようなことはなくなるはず、そうあってくれ…。

と言うのも新刊の話は殆ど自分に言い聞かせるように作った話で、登場人物である彼らの息遣いや台詞をに奮い立たされながらおれは漫画を描いていました。そうした作品はきっと、100人いればその中の1人にきっと寄り添ってあげられるのだと思います。少なくとも自分が勇気づけられていたから、だから誰かにとってもそうであるのだと信じています。

とはいえ!100人いたらその100人におれの漫画買ってもらいたいよ、やっぱり!
そういう絵を、漫画を描きたいです。描いていきます!

2023年も阿久をよろしくお願いいたします


後記:以上のような意気込みで、3月に一つ集大成的な作品を賞レースに持ち込んで結果を残す ことをしたいと思っているので2月のコミティアはフリーペーパーの頒布ぐらいになるかもしれません。何か制作物にして出したい気持ちはありますが……。
なので意気込みを語っておいて直近のイベントの成果はこれかいwと笑わないで……いえ笑ってもいいでしょう!今にそのにやにや笑いを驚きに変えてやります。おれが創作の荒野で野垂れ死ぬまでは大笑いさせませんよ!

(まぁ案外みんな優しかったり、単に興味なかったりして、実際笑ったりする人ってそんなにいないですよね……)

2023年1月22日
阿久

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