見出し画像

4.五円玉の穴に収まる地球

 腕を伸ばして5円玉をのぞき込むと、穴と満月は同じくらいのサイズらしいです。

 2023年09月29日金曜日は中秋の名月です。
 月より団子の私ですが、満月には不思議と引き込まれる魅力を感じます。この時期になると、月には魔力があると世界各地で信じられていたのも頷いてしまいます。
 英語でLunaticといえば狂気の意ですし(東方の難易度設定からの学びです。)、狼男が現れるのも満月の日と相場が決まっています。イスラム圏でも新月がよくマークとして見れます、赤新月社とか有名ですね。日本でも言わずもがな、かぐや姫がいたりウサギがいたりと逸話も多いです。兎だけに。

 電気が無い、まして街灯なども無い時代、夜を照らすのは松明やロウソクの明かりが主だったでしょう。そんなとき月が出ていたらどれだけ明るかった事か、どれだけ心強かった事か。今の時代で月の”魔力”を実感するには俗世から離れないといけないのかもしれません。砂漠とか?アラビアンナイト素敵じゃないですか。

 さて、満月は明るいですが、綺麗さで言ったら地球も負けていないのではと私は常々思うわけです。カラフルですし、何よりキラキラとユラユラと光るものがたくさんです。
 地球が満月、いや地球が"満地球"の時のほうが見応えがあるのでは?思い立ったが吉日、太陽光が地球に当たっているタイミングに地球から地球を眺めてみました…、灰色のコンクリート、蟻がバッタを運んでいました。
 いのちの輝き。

 "満地球"と満月、正しく比較実験するならば月に行くしかないでしょう。同じ大きさで観察してこそフェアってもんです。
 宇宙旅行が民間でもいけるようになってから意外と日が経っているようですが、旅費を見てみるとまだまだ遥か遠く庶民には手に届きそうもありません。今はまだ。(それこそ月のよう!うまいッッ!!)

 しかしいつしか月旅行もメジャーになることでしょう。月に大気は無いに等しく、そのため星がさぞかし綺麗に見えるらしいので、恰好のデートスポットになったりするのでしょうか?いいですね、ロマンチック。
 もうワクワクしてきますね。今のうちにプロポーズの練習もしておいた方がよいのでは?月面で「月が綺麗ですね」などと、のたまうものなら時代遅れだと笑われてしまいます。きっと蟻はいないにしろ無機質なレゴリスと月の石が目に入るのみでしょう。
 トレンドは言わずもがな「地球が綺麗ですね」でしょうか。プロポーズは新月の日がおすすめです。きっと地球が綺麗に見える。

 五円玉の穴から地球をのぞける日はいつになるでしょうか。

 
 追伸
 書き上げた後に少し調べると、めちゃめちゃ良い動画ありました。
 https://www.youtube.com/watch?v=eV1ZXm3MH6I


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?